2.セカンドハウスを購入する「エリア」を検討する(続き)
前回は、リゾートのエリアに大きく3種類(山エリア、海エリア、スキー場エリア)があること、その中からどのようにエリアを絞り込んでいくかについて触れました。
今日はその続きからです。
エリアを絞り込んでいくにあたって、当然ですが、「物件の相場」も重要です。
リゾートマンションの相場は、エリアによって相当違います。以下のような主力リゾート系不動産会社のウェブサイトや不動産ポータルを使って、気になるエリアの相場をチェックしてみるのがいいと思います。
東急リゾート
ひまわり
SUUMO 別荘・リゾート
一般的に、有名観光地エリアであるほど物件価格も高い傾向があります。
例えば「軽井沢」は非常に高いです。(別荘地なので、マンションはややマイナーな存在でもあるでしょう)
また、「箱根」も高い(特に管理費が高い物件が多いのが箱根の特徴です)ですし、「伊豆・熱海」も、条件のいい物件はかなり値が張ります。
逆に、これら以外のエリアは、比較的リーズナブルです。
検討するセカンドハウスのタイプとエリアを絞り込んだら(この時点ではまだ複数エリアを検討するのがいいと思います)、上記ウェブサイトなどを利用して、個別の物件を見ていくことになります。
3.希望エリアの物件をチェックする
エリアの絞込み(まだこの段階では複数エリアでもOK)が終わったら、今度はその検討対象エリアに具体的にどんな物件があるのかを、インターネットを活用して調べていきます。
先ほどご紹介したような、リゾート物件を専門に扱っている不動産仲介業者のサイトや、不動産ポータルを活用して、個別物件の情報にアクセスします。
このとき見るべきなのが、写真とか間取りといったビジュアル要素よりも、文字だらけの「物件概要」であるのは、通常の居住用マンションを探すときと同じです。
まずは、以下のようなポイントに注目してください。
・ロケーション(アクセス)
・物件価格
・維持管理費
・共用施設
ロケーションについては、特に「車を使わない場合」に、どうやったらその物件にたどりつけるかをチェックします。電車の最寄り駅から徒歩圏(徒歩15分=1.2km以内)で、かつ車で行くにも便利(高速のICから近い)、というのが最高の条件です。
物件価格については、それ以外に初期費用が必要かどうかを確認します。「温泉使用権購入」「追加工事費」等が別途必要な物件もありますので注意が必要です。
維持管理費については、管理費、修繕積立金、ケーブルテレビ使用料など、「まったく行かなくてもかかる維持コスト」の総額をチェックします。
さらにこれら以外に、電気、ガス、水道等の、光熱費の基本料金も維持管理費だと言えます。光熱費の基本料金は、オール電化物件が一番安く、次に都市ガス物件、プロパンガス物件は一番割高になります。
エリアによっては、セカンドハウスの光熱費の基本料金が非常に高額に設定されている地域もあるようなので、個別に確認ください。
共用施設については、(温泉)大浴場、プール、テニス場、フィットネスルーム等があります。共用施設の多さは魅力ですが、その分管理費が高くなる傾向があります。
こういったポイントを確認しながら、それぞれのエリアの物件の「傾向」や「価格帯」をつかみ、相場カンのようなものを養っていきます。
(次回に続きます。)