旅レコ(旅の思い出の足あとを楽しむGPSロガー GPSLOG)
I-O DATA
GPSロガーです。
・・・と言っても、多くの人はこれが何をするものかよく分からないと思いますが、簡単にいうと、「デジカメで撮った写真に、撮った場所(位置)を埋め込んで記録できる機械」です。

GPSロガーには、カーナビなどと同じGPSアンテナが内蔵されており、いまいる場所を測位することができます。そして、その場所を内蔵のメモリに記録していくことができるようになっています。
ですから、このGPSロガーを身に着けて移動すると、その移動したルートをずっと記録できるわけです。
そして、後でデジカメの写真の撮影時刻とGPSロガーに記録されたルートを照らし合わせることで、その写真を撮った場所を写真データに埋め込むことができるわけです。
以前は非常に高価なもので簡単には手が出ませんでしたが、最近はこんなに安く買えるんですね。
以下で、簡単に使い方をご紹介したいと思います。
用意するものは、普通のデジカメ(どんなのでもいいです。携帯のカメラ機能でも可)と、この「旅レコ」です。
例えば、どこかに旅行に出かけたとします。そのときに、この「旅レコ」の電源を入れて、バッグにぶら下げておきます。
「旅レコ」は単3電池1本で10時間以上稼動しますので、まあ大体は1日中電源を入れっぱなしでも大丈夫でしょう。ただし、かばんの中に入れてしまうと測位が難しくなるので、かばんの外にぶらさげたり、ネックストラップで首から下げたりします。
その状態で、いつもどおりデジカメで写真を撮ります。
写真を撮るときに特段注意点はありませんが、あらかじめデジカメの内部時計を、「旅レコ」と同期させておくと、位置記録とのマッチングが正確になります。
さて、旅が終わって、家に帰ってきたら、いよいよ写真データに位置データを書き込む作業を行ないます。
本体付属のソフト「旅レコプレーヤー」を起動し、旅レコに記録された軌跡データを読み込みます。

ちなみにこれは、「5秒に1回」という頻度で記録した場合の軌跡です。一番細かい「1秒に1回」に設定すると、もっと緻密な軌跡を記録することもできます。
そして、今度はデジカメからPCにコピーした写真(のフォルダ)を指定すると、写真の撮影時間と連動させて、どの写真がどこで撮られたかが地図上にプロットされます。

あとはこのまま、GPSロガーから取り出した位置情報を、デジカメ写真のメタデータ(撮影日や撮影したカメラなどが記録されている領域)に書き込めば、「撮った場所が記録されたデジカメ写真」の完成です!
デジカメ写真に埋め込まれた撮った場所のデータは、「ジオタグ」とも呼ばれ、ジオタグ対応の写真共有サイトなどを利用すると、写真を撮った場所までも共有できて、とても面白いです。

↑ジオタグ対応の写真共有サイトなら、写真の下に撮った場所の地図を表示したりすることができます。
この「旅レコ」、GPSロガーのなかでも安価ですが、性能的には十分ですし、精度も高くてちゃんと歩いた場所が大きな誤差なく記録されて実用的です。海外からの輸入品が多いGPSロガーですが、旅レコならIOデータから出ているので日本でのサポートが受けられます。
最近、中堅以上のデジカメにはGPS機能が内蔵されることも多くなってきているのですが、汎用性ということでいえば単独のGPSロガーのほうが、自分の好きなデジカメと組み合わせることができるので魅力的だと思います。
デジカメで写真を撮るのが好きだったり、海外を含め、旅行先で写真を撮ったりする方は、持っていて損のないデジカメアクセサリーだと思います。
私も実際に使ってみて、位置情報を書き込めるということがこんなに面白いものだとは思いませんでした。
おすすめです。
<参考>ちなみにGPS内蔵のデジカメで最も評価が高いのは、このカシオの「EX-H20G」です。