我が家のセカンドハウス購入の記録については今回が最後になります。
その後は、一般的な購入ガイドみたいな記事を書いていこうと思っています。
2006年の夏休みの「外泊先で娘がパニック事件」から始まり、秋からセカンドハウスの検討を始め、実際に各地に飛んで物件を検討し、最終的に富士五湖エリアのリゾートマンションに決めたのが11月の下旬くらいでした。
都内に本社のある大手の不動産業者(具体的にはこちらです)を選んだおかげで、売買契約や引渡しをすべて現地に行かずに済ませることができただけでなく、ローンも一般住宅と変わらない有利な条件のものが利用でき、非常に助かりました。
すべての続きが終わり、マンションの鍵を手に入れたのは、2006年のクリスマスも過ぎた年末ぎりぎりでした。

購入後の活用についてですが、買ってすぐのころは月に2~3回、最近は多少頻度は減りましたがそれでも月1~2回ほど、週末や休日を利用して家族で泊まりに行っています。(リゾートマンションの利用頻度としては「非常によく使っている」部類だと思います。)
また、富士山が好きな私の実家の両親にも好評で、年に2回ほど、実家から車を数百キロ走らせてやってきて、まとめて数日間泊まっていきます。両親がたくさん撮った写真を見せてもらって盛り上がるのが、お盆や正月に実家に帰ったときの楽しみの1つにもなっています。
ここ数年の当ブログの旅行記事で、富士山エリアの話題が圧倒的に多いのは、実はこれが理由です。
で、娘はどうかというと、すっかり「第二の自宅」のような感じでなじんでくれています。
初めて連れて行ったときは、案の定、少しパニックしましたが、何度も連れて行くうちに慣れていったようで、利用を始めてから2か月もすると、外泊が理由でパニックすることはなくなりました。
車に乗るのが大好きな娘にとっては、高速道路をどんどん走って、しかも途中のSAやPAで食事もできたりする「外泊旅行」は、目的地に向かう過程も含めてとても気に入っているようで、週末は車に乗せるたびに(ただの買い物でも)絵カードで「『とおで』をしたい」とせがんでくるくらいです。行けないと分かるとパニックするので、これはこれで困るのですが・・・(^^;)。
また、普段と違う部屋で時間をすごし、違う布団で眠り、マンションにある「大浴場」で普段と違うよそいきのお風呂に入る、そういうSST的な練習にもなっていると思います。
そして、日常的な「外泊旅行」はすべてここに集約したうえで、年に1回程度、別のエリアへの観光・お泊りに挑戦しています。
最近では、はじめてのホテルなどに連れて行っても、戸惑ってパニックするということはほとんどなくなりました。また、旅先の「温泉大浴場」にもしっかり入ることができるので、家族全員、旅行そのものを楽しめる環境を取り戻すことができてきました。

そんなわけで、総合的にみると、我が家にとってセカンドハウスの購入は「成功」だったと感じていますし、投資した額に見合った(部分的には期待以上の)リターンを得ることができた、いい選択だったと思っています。
次回以降は、今回のシリーズ記事でご興味を持たれた方のために、「『自閉症児の家族の旅行拠点としての』セカンドハウスの選びかた」という、恐らく今まで日本で誰も書いたことがないと思われる話題を書いていこうと思います。
ところで、この記事をお読みになって「すぐに購入しよう」と考えられる方はあまりいらっしゃらないとは思いますが、一応最後に警告を。
これまでの記事では、リゾートマンションの「いい面」だけを取り上げましたが、実はリゾートマンションというのは、バブルの爪あとの残る、さまざまなリスクのある不動産であり、失敗すると多大な損害を蒙る可能性もゼロとはいえない、「非常に難しい買い物」でもあります。
ただ、その「落とし穴」の勘どころは比較的はっきりしているので、そこさえ気をつければ、失敗する可能性を大幅に減らすことができます。
その辺りも含めて次回以降書いていきたいと思います。
(次回に続きます。)