
↑PECS用「まって」カード台紙
絵カードによるコミュニケーション療育「PECS」の中には、欲しいものをしばらくがまんするという「まって」のトレーニングがあります。
我が家でもそろそろこのトレーニングを始めようかと思っているので、まだ試作の段階ですが、このトレーニングに必要な「まって」カードを公開してみました。
上記の画像がPDFファイルへのリンクにもなっていますので、画像をクリックして開くか、右クリックで「対象(リンク先)をファイルに保存」してから開いていただくと、印刷することができます。
開けない場合はアドビのAcrobat Readerをダウンロードしてインストールしてください。(ダウンロードセンターはこちら)
以下、工作?のやり方を簡単にご説明します。
用意するのは、カラープリンターとラミネーター、写真サイズまたははがきサイズのラミネーションフィルムです。(ラミネーターのいらない糊づけ式フィルムでも大丈夫だと思います)
まずは、カラープリンターを使ってPDFファイルをA4の紙に印刷します。
このとき、倍率を100%に設定するようにしてください。(そうしないとサイズが狂ってフィルムに入らなくなるかもしれません)

次に、紙を切り抜きます。
このとき、2枚の「まって」シートの重なった部分は切ってしまわないようにすると、後の作業が楽になります。

さらに、切り抜いたシートを真ん中で半分に折って、ラミネーターフィルムにはさみます。印刷サイズが正しければ、ちょうど写真Lサイズ用のフィルムに収まるはずです。

ここで、印刷した紙がただのコピー用紙のような弱い紙の場合、折った紙の間に1枚、硬い紙をはさんだほうがいいかもしれません。(うちでは、何もはさまずに作ったところ、かなりペラペラのカードができあがってしまいました(^^;))
ラミネーターを通した後、フィルムの余計な部分を切り取ります。
ところで、この「まって」カードの真ん中には、子どもが要求してきた絵カードを貼り付けることができるようにしなければなりません。
絵カードの貼り付けにマジックテープを使っている場合は、ここにもマジックテープを貼ることになります。
我が家では、要求系の絵カードにはマグネットを使っているので、マグネット用のステンレスの台座シールを貼ることにしました。100円ショップで売っていました。


以上で完成です。

例えば、こどもが「じゅーす」を要求してきたときに「まって」カードを使うと、こんな感じになるはずです。
PECSにおける具体的な「まって」カードの使い方については、記事を改めてご説明したいと思いますが、こちらの本に詳しく紹介されています。(153~156ページ。本書については、ブックレビューもご参照ください)

自閉症児と絵カードでコミュニケーション -PECSとAAC-
著:アンディ・ボンディ ロリ・フロスト
二瓶社
また、ラミネーターについては、例えば下のような商品がありますし、他にもこちらの記事などでご紹介しています。

A6サイズ対応ラミネータ
e-プライス
“まって”という概念を教えるのは難しいと思ってましたが、やはり、待てるようになって欲しいと思ってました。それができないと、私一人で、多動の息子を連れて外に出かけた時、財布ひとつ出せませんから・・・
そう思っていたとき、作業療法士さんから、マカトンサインを使うようにするといい。と聞き、食事の前に“まって”のサインを出しながら、少し待たせてから、いただきますをするようにしてみました。(やっぱり、まるで犬ですね~)
そんな時、またいいタイミングで、このカードに出会えました!早速使ってみたいと思いま~す!
このカードの使い方についての記事も、できるだけ早く紹介する予定です(記事はもう大体書けていますので)。
その記事でも書いていますが、「まって」を教えるときに最初に考えるべきポイントは、「待つ」という行動を、「ただ何もしない」ということから、「何かをする」ということに置き換えることです。
マカトンサインも、サインの意味を理解させるというよりは、そのサインを「見てもらう」ことが重要だと思われます。つまりこれは、待つことを「何もしない」ことから「サインを見つめる」ということに置き換えているわけです。
「まって」カードも同じですね。「待つ」ことを「まってカードを持っている」ことに置き換えるわけです。
このあたり、後日アップ予定の記事で詳しくご説明できると思います。
偶然こちらのブログを見つけて、拝見させてもらいましたが
「ビックリ」の一言です!!
だって知りたかった情報が満載でしかも作りたかった物とか詳しく作り方まで載っているし(>_<)
こんな素敵なブログを見つけた私はラッキーです☆幸運です☆
我が家にも3歳の知的障害を伴う自閉症児がいます
毎日育児に奮闘する毎日です
私もそんな毎日を書いたブログを書いていますが
ぜひこちらの「お父さんのそら豆式自閉症療育」を紹介させてもらえないでしょうか?
初めてコメントさせてもらいながら、あつかましいお願いだと思いますが宜しくお願いします
コメントありがとうございます。
このブログは、情報はすべてオープンに提供するという基本理念でやっておりますので、ご興味をもたれたところを読んでいただければ、私がご提供できる情報は全部そこに書かれています。
少しでも療育のお役に立てれば嬉しく思います。
リンクについては、公開しているブログですのでまったくのリンクフリーです。ご自由にリンクをはっていただいて構いませんので、よろしくお願いします。
早速、紹介の記事を作成しようと思います。
また訪問させてください(*^_^*)