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2006年09月09日 [ Sat ]

新版・ABAおすすめ本系統図

少し前にご紹介した、ABA(応用行動分析、行動療法)に関する「おすすめ本」の系統図ですが、いくつか新しく入手可能になった優れた本が出てきましたので、改めて整理したいと思います。

 自閉症療育寄り      ⇔      ABA理論寄り
とりあえず最初に読みたいkodomoto.jpg
インターネット版
「子どもと親」
パーマン・パイン、ロイ・ハワース
特選
次に読み進める本特選
特選


必要に応じて
特定の目的のために
自閉症児の
トイレトレーニング


DVDでABAを見る

ABAのプロの
指導メニューを見る
マニアックに極める特選



PECS日本語マニュアル



今回は、特におすすめの本に「特選」マークをつけました。

それぞれの本には、(1冊を除いて)既にレビュー記事を書いています。

子どもと親−あなたならどうしますか?こんな行動 インターネット版
行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由

みんなの自立支援を目指すやさしい応用行動分析学
自閉症児と絵カードでコミュニケーション
応用行動分析学入門

自閉症へのABA入門―親と教師のためのガイド
自閉症を克服する
自閉症児の親を療育者にする教育

自閉症、発達障害児のためのトイレットトレーニング
DVDでわかる!犬のしつけ&トレーニング

PECSトレーニングマニュアル(日本語版)
行動変容法入門

Pivotal Response Treatment(PRT)については、手元に本はあるのですが、当分最後まで読むことはなさそうです。
PRTは、上記「自閉症を克服する」の著者であるケーゲルが推進しているABAで、ロヴァース的な早期集中介入を、もう少し短い時間で効率的に実施する方法を模索するものです。「家庭でできる療育」という観点からは、少なくとも「ミーブック」系よりはいいだろうということで、紹介させていただいています。

上記チャートについて、改めて簡単に解説します。

ABAを学ぶにあたって、私が絶対にはずせないと思っているのが、最初に登場している「行動分析学入門」です。この本は、他のどの本よりも「ABAとはどんなものか」ということが分かり、ABAの理論的基礎もしっかり身につきます。
また、ネットで無料で読める「子どもと親」も、少し古い著作になりますが、おすすめです。ABAの基本が日常の子どものしつけに則して分かりやすく解説されています。
自閉症専門のABA本を早く読みたいと思われると思いますが、まずはこの2冊から。

次の段階としては、「次に読み進める本」の3冊、中でも「みんなの自立支援を目指すやさしい応用行動分析学」をおすすめします。この本は、ABAを療育として実践するにはどうすればいいのかが、養護学校での豊富な実践例をベースに説明されています。

そして、有意味語のない、または弱い自閉症児にコミュニケーションを教えるのであれば、PECSは外せないでしょう。「自閉症児と絵カードでコミュニケーション」はコンパクトで読みやすい入門書です。「日本語版PECSトレーニングマニュアル」は、非常に詳しいですが分厚くて値段も高いので、PECSを「マニアックに極める」ための本だと言えます。

そこから先は、ニーズに合わせて読む本を選んでください。

「自閉症へのABA入門」は有名な入門書ですが、実際に読んでみると、理論面、実践面ともに少し中途半端な印象です。
ただ、自閉症とABAをダイレクトに結びつけた本は本書くらいしかないので、そういう意味では価値はあるとは思います。
また、「自閉症を克服する」はやや効能本的な匂いがしますので、少し距離をおいた読み方をおすすめします。

犬のしつけの本が入っているのは、この本にDVDがついていて、ABAにとって必須のテクニックである「即時強化」がどのようなものであるかが一目瞭然に分かるからです。
自宅で自分がトレーナーになってABAをやるということを考えると、このDVDを見ることは結構意味があると思っています。


さて、ここで、1つ問題が出るかもしれません。
「どの本にもフォーマルトレーニングでやらせるべき課題が載っていない!」のです。課題に関しては、下記のような課題専門の本を別途手配する必要があるかもしれません。

認知発達治療の実践マニュアル

あとは、私が公開しているマッチングカードも、ささやかですが課題として使っていただけます。

posted by そらパパ at 21:00 はてなブックマーク | コメント(10) | トラックバック(0) | そらまめ式
この記事へのコメント
厚かましいですが、宣伝していいですか?
「復刻ドットコム」というところで絶版になった本、手に入らない本の重版をおねがいしています。『青年期成人期自閉症教育診断検査』を、リクエストしていたのですが
先日、『行動療法 』久野能弘・著も、リクエストを募っているのを知りました。
手に入らない本なので、中身はわからないのですが、読んでみたいです。
そういうシステムをご存知の方も多いと思いますが、リクエストの本の題名を宣伝させてください。お願いします。
Posted by さと母 at 2006年09月11日 17:43
さと母さん、

自閉症療育に関係があって、営利目的でない宣伝なら、特に問題はないですよ。

ちなみに「復刻」ではなく、「復刊ドットコム」ですね。

http://www.fukkan.com/

現在「行動療法」は50票ほど(必要数の半分)入っているようです。
私も興味はありますが、復刊されたとして5000円以上という値段は、ちょっと中身を読まずに申し込むのは勇気が要るのも確かです。

著者の久野先生といえば、この「ABAおすすめ本」の記事の旧エントリや「叱り方」のシリーズ記事にコメントをいただいた先生でもあり、有意義な内容が書かれていそうだということは間違いないと思います。(しかも副題からすると、恐らくプロ向けの本格本でしょう)
Posted by そらパパ at 2006年09月11日 22:41
再度調べてみると、久野先生のブログ(リンクの久野ゼミのページから行けます)で詳しい経緯を読むことができました。

また、復刊ドットコムのコメントを見ても、復刊希望の皆さんの熱いものが感じられます。
「Visitors' Page」の「生活と人間行動」ブログでも紹介されていましたね。

というわけで、私も一票入れました。
復刊されるといいですね。
Posted by そらパパ at 2006年09月13日 23:17
久野先生の「行動療法」ですが、交渉開始に必要な100票は先ほど集まったようです。
とはいえ、ここから実際に復刊されるまでには一山も二山もあるそうで・・・。

ともあれ、最初の関門は突破したということで、期待したいですね。
Posted by そらパパ at 2006年09月21日 00:32
ご協力有難うございます。若い頃に思い立ち、20年間かけて書いた愛着のある本です。わたしの頭は皆様がたのように優秀ではありませんので、それこそ一字一句、1頁,1頁血の滲むような努力の上に出来上がった本です。わたしは理解が鈍い方なので、とことんお解かりいただけるまで脚注で念を押し、QandAで問い直して話は進みます。それ故、専門家にとっては言わずもがなな饒舌となっているところも多いのですが、初歩の方、例えば障害児の保護者の方々にも御理解いただけるような仕上げになっていると考えています。これも性格上と申しましょうか攻撃性が強すぎるので、これもこの書物が再販されなかった理由かもしれません。多分、1500部くらいしか発行されなかった上に2,3年で売り切れてしまったので、図書館にも少なく、時代が時代であったため、大学の研究室でも備えているところは少なかろうとおもいます。わたしの集中講義先の大学でも関学と追手門、金沢大学位にしかなかったとおもいます。九大にも名大にも有りませんでした。国会図書館には多分あるとおもいます。名古屋では鶴舞図書館にあるそうです。420頁4部からなり、第1部は行動療法家に必用なこと、第2部は臨床心理学再考、第3部は行動療法の諸技法、第4部は行動療法の手順と症例の紹介です。出版社の方針があいいれなかったため、最もわたしが重要と考えていたところがカットされ、極めて不満なのですが、内容にはそれなりの自負をもっています。再販あるいは改訂版では出版社主導ではなく著者のペースで押し通したものにしたいと願っています。極めて厚かましいお願いですが、理想的な書物に仕上げるために皆様の投票を重ねてお願いいたします。
Posted by don at 2006年09月21日 12:16
don様

発売されたら必ず買おうと既に決めています。
残念ながら読んだことはないのですが、お話やうわさを聞けば聞くほど、これまで私がほとんど目にした記憶のない、「地に足のついた行動療法の本」だという期待が高まっています。

この記事に直リンクがまだないのでつけておきます。
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=34751
Posted by そらパパ at 2006年09月21日 22:27
書き込みを許していただきありがとうございました。(復刻と思い込んでいたことも訂正頂きありがとうございます。)
御本人様の書き込みを読ませて頂き、本当にこの本が楽しみです。
票が多いほど、先生の希望通りの本になる可能性が高いなんて、知りませんでした。
1票しか投票できないことが悔しいです。
Posted by さと母 at 2006年09月22日 09:27
さと母さん、

めでたく100票到達しましたね。(^^)
しかし、ここから先の過程も平坦ではないようです。

でも、この本が晴れて再び世に出ることを私も期待しています。
Posted by そらパパ at 2006年09月24日 16:17
そらパパ様、ありがとうございます。ご支援もあってその票数は200を超えて久しいのですが復刊が難航しています。ある出版社の編集部から再販の申し出でがあり、やり取りをしたのですが、営業との折衝で容量を2/3にすれば再販してやろうとのことで、頭を下げてまで再販いただく筋合いのものではないので、きっぱりとお断りしました。この本は私の生涯をかけて書いた本で、愛着があり、容量を減らされるのはまさに身を切られる思いで、承知できないのです。現在古書として7万円から7万8千円で出ているのだそうですが、まるでわたしが過去の人物扱いをうけているようで、とてもみじめです。コピーは無制限にみとめますので、しばらくはどこかから入手してお読みいただきたくおもいます。
Posted by 久野 at 2007年07月12日 11:16
久野先生、

コメントありがとうございます。

復刻は難航しているのですね。
商業出版社は利益の出る本しか出さない・出せないということでしょうから、先生の理想とのずれはかなり大きなものだと思料いたします。

たとえば、予価(例えば1万円)を設定して購入希望者を募ったうえで、本来の姿で復刻するといったことはできないのだろうか? あるいは、PDF化してオンライン販売という形はできないだろうか? など、いろいろ考えたりもします。

いわゆる商業出版ラインに乗せる以外の方法も、きっとあると思うのですが・・・
(私も、なんとか古書店ですごい金額を払う以外の方法で読みたいと強く思っています。)
Posted by そらパパ at 2007年07月15日 23:57


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