自閉症療育寄り ⇔ ABA理論寄り | |||
とりあえず最初に読みたい | ![]() インターネット版 「子どもと親」 パーマン・パイン、ロイ・ハワース | 特選 | |
次に読み進める本 | 特選 | 特選 | ![]() |
必要に応じて | |||
特定の目的のために | 自閉症児の トイレトレーニング | ![]() DVDでABAを見る | ABAのプロの 指導メニューを見る |
マニアックに極める | 特選![]() PECS日本語マニュアル | ![]() |
今回は、特におすすめの本に「特選」マークをつけました。
それぞれの本には、(1冊を除いて)既にレビュー記事を書いています。
子どもと親-あなたならどうしますか?こんな行動 インターネット版
行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由
みんなの自立支援を目指すやさしい応用行動分析学
自閉症児と絵カードでコミュニケーション
応用行動分析学入門
自閉症へのABA入門―親と教師のためのガイド
自閉症を克服する
自閉症児の親を療育者にする教育
自閉症、発達障害児のためのトイレットトレーニング
DVDでわかる!犬のしつけ&トレーニング
PECSトレーニングマニュアル(日本語版)
行動変容法入門
Pivotal Response Treatment(PRT)については、手元に本はあるのですが、当分最後まで読むことはなさそうです。
PRTは、上記「自閉症を克服する」の著者であるケーゲルが推進しているABAで、ロヴァース的な早期集中介入を、もう少し短い時間で効率的に実施する方法を模索するものです。「家庭でできる療育」という観点からは、少なくとも「ミーブック」系よりはいいだろうということで、紹介させていただいています。
上記チャートについて、改めて簡単に解説します。
ABAを学ぶにあたって、私が絶対にはずせないと思っているのが、最初に登場している「行動分析学入門」です。この本は、他のどの本よりも「ABAとはどんなものか」ということが分かり、ABAの理論的基礎もしっかり身につきます。
また、ネットで無料で読める「子どもと親」も、少し古い著作になりますが、おすすめです。ABAの基本が日常の子どものしつけに則して分かりやすく解説されています。
自閉症専門のABA本を早く読みたいと思われると思いますが、まずはこの2冊から。
次の段階としては、「次に読み進める本」の3冊、中でも「みんなの自立支援を目指すやさしい応用行動分析学」をおすすめします。この本は、ABAを療育として実践するにはどうすればいいのかが、養護学校での豊富な実践例をベースに説明されています。
そして、有意味語のない、または弱い自閉症児にコミュニケーションを教えるのであれば、PECSは外せないでしょう。「自閉症児と絵カードでコミュニケーション」はコンパクトで読みやすい入門書です。「日本語版PECSトレーニングマニュアル」は、非常に詳しいですが分厚くて値段も高いので、PECSを「マニアックに極める」ための本だと言えます。
そこから先は、ニーズに合わせて読む本を選んでください。
「自閉症へのABA入門」は有名な入門書ですが、実際に読んでみると、理論面、実践面ともに少し中途半端な印象です。
ただ、自閉症とABAをダイレクトに結びつけた本は本書くらいしかないので、そういう意味では価値はあるとは思います。
また、「自閉症を克服する」はやや効能本的な匂いがしますので、少し距離をおいた読み方をおすすめします。
犬のしつけの本が入っているのは、この本にDVDがついていて、ABAにとって必須のテクニックである「即時強化」がどのようなものであるかが一目瞭然に分かるからです。
自宅で自分がトレーナーになってABAをやるということを考えると、このDVDを見ることは結構意味があると思っています。
さて、ここで、1つ問題が出るかもしれません。
「どの本にもフォーマルトレーニングでやらせるべき課題が載っていない!」のです。課題に関しては、下記のような課題専門の本を別途手配する必要があるかもしれません。
認知発達治療の実践マニュアル
あとは、私が公開しているマッチングカードも、ささやかですが課題として使っていただけます。
「復刻ドットコム」というところで絶版になった本、手に入らない本の重版をおねがいしています。『青年期成人期自閉症教育診断検査』を、リクエストしていたのですが
先日、『行動療法 』久野能弘・著も、リクエストを募っているのを知りました。
手に入らない本なので、中身はわからないのですが、読んでみたいです。
そういうシステムをご存知の方も多いと思いますが、リクエストの本の題名を宣伝させてください。お願いします。
自閉症療育に関係があって、営利目的でない宣伝なら、特に問題はないですよ。
ちなみに「復刻」ではなく、「復刊ドットコム」ですね。
http://www.fukkan.com/
現在「行動療法」は50票ほど(必要数の半分)入っているようです。
私も興味はありますが、復刊されたとして5000円以上という値段は、ちょっと中身を読まずに申し込むのは勇気が要るのも確かです。
著者の久野先生といえば、この「ABAおすすめ本」の記事の旧エントリや「叱り方」のシリーズ記事にコメントをいただいた先生でもあり、有意義な内容が書かれていそうだということは間違いないと思います。(しかも副題からすると、恐らくプロ向けの本格本でしょう)
また、復刊ドットコムのコメントを見ても、復刊希望の皆さんの熱いものが感じられます。
「Visitors' Page」の「生活と人間行動」ブログでも紹介されていましたね。
というわけで、私も一票入れました。
復刊されるといいですね。
とはいえ、ここから実際に復刊されるまでには一山も二山もあるそうで・・・。
ともあれ、最初の関門は突破したということで、期待したいですね。
発売されたら必ず買おうと既に決めています。
残念ながら読んだことはないのですが、お話やうわさを聞けば聞くほど、これまで私がほとんど目にした記憶のない、「地に足のついた行動療法の本」だという期待が高まっています。
この記事に直リンクがまだないのでつけておきます。
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=34751
御本人様の書き込みを読ませて頂き、本当にこの本が楽しみです。
票が多いほど、先生の希望通りの本になる可能性が高いなんて、知りませんでした。
1票しか投票できないことが悔しいです。
めでたく100票到達しましたね。(^^)
しかし、ここから先の過程も平坦ではないようです。
でも、この本が晴れて再び世に出ることを私も期待しています。
コメントありがとうございます。
復刻は難航しているのですね。
商業出版社は利益の出る本しか出さない・出せないということでしょうから、先生の理想とのずれはかなり大きなものだと思料いたします。
たとえば、予価(例えば1万円)を設定して購入希望者を募ったうえで、本来の姿で復刻するといったことはできないのだろうか? あるいは、PDF化してオンライン販売という形はできないだろうか? など、いろいろ考えたりもします。
いわゆる商業出版ラインに乗せる以外の方法も、きっとあると思うのですが・・・
(私も、なんとか古書店ですごい金額を払う以外の方法で読みたいと強く思っています。)