(もし都合が悪いようでしたら、ご連絡いただければ削除します>関連各位)
これも、先日のアンディ・ボンディ先生の特別講義の席で知ったことなのですが、PECSマニュアルの日本語版がようやく一般にも手に入るようになったとのことです。
http://npo.autism-soreiyu.com/
こちらの、NPO法人それいゆさんの出版部が扱っています。(情報ページ)
書店での取り寄せはできないそうなので、それいゆさんの「問い合わせ先」に、「PECS日本語マニュアル希望」ということでメールでお問い合わせください。折り返し代金の入金方法などを教えてくださいます。
価格は現在9800円です。
私もさっそく入手しました。
本書の内容については近々レビューしたいと思いますが、ざっと見た印象では、「A Picture's Worth」に書かれている内容がより丁寧に説明されているのに加え、アンディ・ボンディ先生の考える自閉症療育の理念や、行動療法(ABA)の解説などが加わっている、という感じでしょうか。
本書の値段を高いと感じる方も少なくないと思いますが、「A Picture's Worth」を英文で読んで、PECSの日本語化を強く願っていた私としては、関係各位を応援する意味でも買いたいと思っていましたし、恐らく現時点ではある程度採算を度外視して発行にこぎつけた本なのではないかと思われます。
内容的にも、値段分以上の価値は間違いなくあると確信しています。
私の知る限り、まったくことばがないような重度の自閉症児に対して、自発的なコミュニケーションをスムーズに教えることができる体系的な療育法はPECSしか見当たりませんし、本書は日本語で読める本格的なPECSの書籍としては現時点で唯一の存在です。(英文で読むなら「A Picture's Worth」もありますが)
本格的なABA(応用行動分析)に基づく療育法でありながら、家庭でも容易に実践でき、短期で一定の成果が期待できて挫折しにくいのも、「家庭の療育」という観点からは大きな魅力だといえます。
PECS、あるいは自閉症児の行動療法にご興味のある方は、本書の購入を検討してはいかがでしょうか?
はじめてコメント残します@かまぴーと申します。
こちらのブログには、先日PECSで検索をかけて巡り会いました。
うちの息子は今4歳で、未熟児特有の脳性麻痺で歩行困難です。
今はまだ自閉症と診断された訳ではありませんが、発語がつい先日までなくて、1年半近く心理を受けています。(もちろんPTも受けています)
心理の先生からPECSについて伺って、うちでもカードを自作して実践しています。
ただ、今はカードを使うことが少なくなってきたかも?(親の情熱不足でもあります(^^;;;)
私が始めた当時は、PECSで検索をしてもなかなかヒットするサイトがなくて、先生と相談しながら作ったり実践したりしてきました!
今回このような本が購入出来るとあって、思わずコメントをしてしまった次第です(^^;;;
我が家でも早速手配したいと思います!
教えて下さってありがとうございます。
難しい専門的な話は、すみません、流しました。
でも、高畑庄蔵先生の応用行動分析の本は、よかったです。担任に見せたら、まわし読みまで、していただきました。
ありがとうございます。
さて、PECSの本ですが、実は、もう、手に入れています。(自慢じゃないけど)
その上、PECSの2dayも、受講しました。(横浜のボンディ先生では、ありません。横浜は、遠いので)
ですから、2dayの教科書なので、遅かれ早かれ、手に入れることは出来たのですが。
御参考までに、本を持っていると少し、講習費は割引していただけますが、本代を丸々割り引いてはいただけません。
受講の御予定のある方は、待たれたほうがお得と思います。
私は、本を購入してから、全国で講習会があると知ったので。(でも、個人の意見としては、読んでから、受けたほうが、絶対、いいと思いますので、後悔はしていません。)
いつも素敵な情報有難うございます~♪
前から欲しいと思っていた本・・・
だけど一般販売はしないと記載されていたので、
いつどこのワークショップにどうやって参加しようか密かにたくらんでいたところ・・・
近場の開催地が名古屋で気付いたら終っていました(>_<)
本だけでも手に入ると嬉しいので、早速メールしました。
でも本だけじゃなくて参加もしたいので、おいおいたくらもうと思います(^^ゞ
かまぴーさん、
はじめまして。
このPECS日本語マニュアルの充実ぶりはすごいですよ。
充実しすぎて、全部読むのが逆に大変なくらいです(笑)。A4より大きいサイズで400ページ以上ありますので。
私は、PECSは1枚だけ使っていても十分に意味があると思っています。(このマニュアルでは、最後のほうでは数百枚のカードを縦横無尽に使いこなすレベルまで目指していますが)
これからもよろしくお願いします。
さと母さん、
PECSの講習、私も受けたかったですねー。
ボンディ先生でない講義は服巻先生がされていると聞いています。
ちょうど特別講義の翌日から2日間のコースがボンディ先生本人による講習だったようですね。
私は特別講義でのボンディ先生のウィットに富んだ英語の説明に魅了されてしまいましたが、いちいち翻訳が入るために講義のペースはのんびりになってしまうので、むしろ日本語の先生の講義のほうがいいペースで進められていいかもしれません。
私も「読んでから参加する」ほうが絶対にいいと思います。テキストがかぶってしまっても、ブログとかで欲しい方に譲ることもできますからね。(^^)
まあくんママさん、
この本はいいです。
「A Picture's Worth」と比べると、ボリュームがあり余っている点が、長所でもあり、欠点でもあるかもしれません。
じっくり読んでいたら、最後まで読むのに何ヶ月もかかってしまいそうです(笑)。
ポイントをかいつまんで読んで、PECSの理念に共感できたら、講義に参加して全体像をつかむというのがいいかもしれませんね。
「自閉症児と絵カードでコミュニケーション PECSとAAC」と言う題名ででたらしいです。
http://www.honya-town.co.jp/で検索したのですが、間違っていますか?
間違っていたら、削除してください。
うわ、ホントだ。
とうとう出るんですね。素晴らしいです。
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9981030651
これで療育本のおすすめNo.1は決まったようなものですね。
園山先生の訳は「行動変容法入門」で見る限り、こなれたいい文なので、期待できそうです。
しかし、この方法もAutism Spectrum Disorders(R.Simpson 2005)では以下のように評価されています。
Conclusions
PECS is widely used in preschool and elementary school classrooms;
however, it has little peer-reviewed, empirical support. Thus, it is
difficult to determine for whom the system might be most suitable. Nevertheless,the limited published articles, unpublished accounts, and anecdotal reports attest to its success with preschool children with autism. It is our recommendation that practitioners and others who use this system take data on the progress of their students to determine the utility of PECS for each individual. Moreover, it is essential that further research be com-pleted and published in peer-reviewed journals.
この本が発行された以降の研究については目を通していませんが、有効性を証明する論文数が少なすぎることが気にかかります。
それを踏まえて、この療法に取り組んでください。
個人的にはPECSはABAの応用領域として、絵カードというツールの使い方の一例として、「自分の子どもに有効な限りにおいて」活用すればいいと思っています。
ABAがベースになってますし、手続きは極めて具体的ですから、実際に自分の子どもに適用してみて、子どもにとってのツールとして絵カードが役立っているかどうかはすぐに分かります。
役立っていればツールとして継続して使えばいいし、そうでなければその段階で止めて別のことを考えればいいと思います。
(実際、我が家の場合はフェーズ4の導入が困難だったためフェーズ3で止めて、その先は音声言語ベースのコミュニケーションに切り替えてしまいました)