本来は親にわざわざ見せるものではないそうですが、妻が頼んだところ結果を簡単に見せていただけるということになったそうなので、会社を遅刻して病院に行ってきました。
発達検査は、いわゆる発達指数を求めることができる一般的な「K式発達検査」と、TEACCHの「めばえ反応」(まだできないがもうすぐできそうな反応)を探り、療育の方向性を決めるための「PEP-R」の2つが実施されたようです。
もともと正式な結果報告ではないので、雑談のような感じで説明を聞いたのですが、「K式」のほうは、運動面が1年半程度の遅れ、認知と言語についてはどちらも1歳以下ということで、予想どおりではありますが、遅滞の重い軽いでいえばかなり重いほうに入ります。
まあ、娘は初めての環境でテストを受けたりするのが苦手なようですから、そのマイナス分はあるのでしょうが、それとは逆に、毎日家で課題をさせているという有利さもあるはずですから、私としてはプラスマイナスゼロで、この結果が実力なんじゃないか、と思っています。
いずれにせよ、生まれ持った障害の重い軽いについては、これは受け入れるしかありませんから、その中で、社会適応力をいかに高めていくか、幸せな人生を送れるようにどうサポートできるかを追及していかなければならない、と改めて感じました。
(個人的には、この遅滞の重さ、そして自閉症であるということを考えると、現時点ではかなりいいレベルの社会適応性を達成できているんじゃないかな? とは思っています。療育にも平和に参加でき、休日は買い物して外食できて、部屋にも鍵などをほとんどかけずに生活できているので。まあ、4歳、5歳くらいになるともっと大変になるのかもしれませんが・・・
現在は、もっと気軽に旅行ができるようになるよう、ちょっとしたトレーニングを実施中です。(成功したらそのうち書きます))
そして一方、PEP-Rです。
こちらは素人がぱっと見てすぐに全体像が見えるものではありませんが、「K式」との関係で理解した範囲では、
・「運動」「認知」については、微細運動スキルを使ったパズルのようなもの
・「言語」については、こちらが話すことへの理解といった辺り
に、まとまった「芽ばえ反応」があり、これから意識して伸ばしていくべき領域だと分かりました。(微細運動については、全般的にできておらず、遅れが大きいことにも今さらながら気づきました。)
幸い、この辺りはどれも娘が現在非常に関心を持ち、伸びているエリアですので(だからこそ「芽ばえ反応」として現れているわけです)、親としても積極的に関わって伸ばしていきたいと思います。
それ以外では、感覚異常に関する話がありました。
娘も他聞にもれず視覚優位の傾向があること、視覚も含め、さまざまな感覚に過敏ないし鈍感の異常がある可能性があること、中でも触覚については聞き取りでは行動面に異常が現れている(クレヨンを握らない、濡れた感触を嫌がる、etc)が、検査時にさまざまな手触りの物体を触らせた範囲では特に嫌がる様子はなかった、といった説明を受けました。
触覚については、乾いた物体は大丈夫で、油っぽかったり濡れたりしているものがだめなのでしょう。
こういったものも、例えば絵を描く楽しさに気づけばクレヨンの手触りが気にならなくなるとか、徐々に慣れさせていくといったアプローチで、可塑性のあるうちにできるだけ改善していくのが望ましい、という話を受けました。
それはまったく同感なので、いろいろ工夫して、我が家の「感覚統合訓練」につなげていきたいと思います。
その後、病院内のTEACCHの教室を少し見てから会社に行きました。
初めて見たTEACCHの教室は、やることごとに部屋が完全に分かれていて、部屋を移動する際の廊下が「トランジションエリア」の役目を果たし、絵カードによるスケジュールもその廊下に示されているなど、典型的な構造化が施されていました。
「なるほど、構造化っていうのは具体的にはこんな感じなんだな」と、なかなか勉強になりました。
奥様のブログでも拝見しました。
検査の結果をご自分なりに分析されていて、さすが、そらパパさんだな~と感心しています。
私は、聞いても、すぐ忘れるタイプなんで・・・
「PEP-R」は、ピヨくんが3歳後半でやりました。
課題は、ほとんど出来たんですが、最後にやったお絵描きで、紙以外のところに描いて、それを注意した先生の反応がおもしろかったみたいで、何度もわざとやって、からかっていました・・・
モニターで見ていて、申し訳なかったです。
で、肝心な結果は、よく分からず・・・
書面でもらわないとダメですね。
1つ覚えていることは、「視覚優位で、具体物を示さないと何を言っているか分からない」と言われたことです。
これには、驚きました。
そんな風に感じたことはなかったので。
今は、4歳8ケ月ですが、耳からの情報がどんどん入ってしまうようです。
パニックは減りましたが、パニックになりかけたとき、喋りまくり、人の言うことを全てオウム返ししたりします。
年齢によって、症状はどんどん変化するんですね。
あ、韓国のお土産、爆笑しました。
PEP-Rはぱっと見て分かるものではないですね。
項目数が多いですし、スコアとかがあるものでもないですからね。
うちの場合は課題は2割もできてなかったと思います。
妻の話によるとできた課題の数が片手で数えられるくらいだったので、そんなものなのでしょう。
韓国のお土産は、冗談だとごまかしていますが、本当は欲しかったと思っています(笑)。
出張の前に3回くらい言われたので(笑)。
ここのブログ、毎日覗かずにはいられなくなりました。勉強になります。
普通3歳くらいでやる検査の結果はなかなか親が理解しにくい説明をされたりするので、その後家庭の療育でどうすればいいかとても迷うものです。
PEP-R自体は132項目(だったか?)におよぶもので、被検査者の可能性のどこをくみ上げるか、検査者の力量というかセンスも問われるとてもデリケートなものだとおもいます。
うちの息子はAA-PEPというのを受けました。こちらは数値がでてきますし、見ていてもわかりやすかったことと、事前にPEP-RとAA-PEPの勉強会に参加してある程度の知識を持ってのぞみましたのでその後の療育計画が立てやすかったです。(検査者につっこみも入れられます。)ある程度の知識はあったほうがやはりお得と思います。
そらパパさん、3歳の子供さんのお父様がこれだけ障害に対してきちんと向き合えるのはとても素敵で貴重なこと思います。普通のお父様はわけのわからない子供の行動にひるんでしまいますから。
そらママさんにお願いがひとつ
時たまパパさんを『ほめて、おだててください』... たははっ!
幸い?私は、もともと大学時代に心理学を学んでいて、就職活動のときは公務員の心理職も少し考えて勉強したりしていましたので(結局民間に行きましたが)、それが多少役に立っているのかもしれませんね。
PEP-Rのような検査をやると、子どもの能力の「全体像」がみえていいですよね。
親は毎日子どもと接していて、基本的には「伸びた喜び」ばかりに目がいってしまうわけですが、こういう機会があると、「取り残されている領域」に気が付くことができます。
微細運動のスキルを少しでも高めるために、最近、家での療育もジグソーパズルとか糸とおしとか、手の細かい作業が必要なものを取り入れています。