妻のブログでもこのところ書かれているように、最近、娘が多少知的な?振る舞いを見せることが多くなりました。
もちろんそれは、TEACCHの療育に行って家では触ったことがないような課題をこなしてしまったりとか、家で毎日続けている課題演習でちょっと複雑なパズルを解いたりといった、定型的な知性の部分もあるのですが、それよりもっと驚いているのは、大人とのやり取りらしきものが芽生え始めてきたという点です。
具体的には、人の目を気にしてやることを変えたり(療育で、先生がいない時だけ食事を手づかみして、戻ってきたらフォークで食べたという事件とか、親に叱られそうなことをやるときは部屋から親を追い出そうとしたりだとか)、名前を呼ばれて手を上げたり、親の気を引こうとするような全力でない泣き声を出したりとか、そういう、いかにも人間の子どもっぽい振る舞いを見せて私たちを驚かせることが多くなりました。
そういう事件が起こると、いつも「今日の幻」と呼んで(同じことが再び起こる保証はないし、親のひいき目で過大な評価を与えているだけかもしれないので)夫婦で報告しあうわけですが、「幻」の話をすることが多くなってきたのは間違いないように思います。
もちろん、もうすぐ4歳だというのに「芽生え」というのは、遅れていること甚だしくはあるのですが、それでも娘は娘のペースで伸びているんだなあ、と感慨深い気持ちになります。
さて、そんな私が最近一番嬉しいのは、仕事から帰ってリビングに入り、娘の名前を呼ぶと、ぱっと笑顔で目を合わせて飛んでくることです。
まあ、その飛んできた後はクレーンで手を引っ張っていってあいうえお表の読み上げなどをやらされるわけで、結局遊び道具として見られているだけなのかもしれませんが、それでも、名前を呼ぶとうれしそうに目を合わせてくるというのは、これまで全くなかったことでもありますし、親としての喜びみたいなものを感じる瞬間ですね。仕事の疲れも吹き飛びます。
私は、安易に「感動する」という言葉を使うのは好きではないのですが、毎日のこの瞬間に心の中にぱっと広がる感覚は、小さな「感動」と呼んでもいいものなんじゃないかな、と思っています。
・・・というわけで、少し親バカっぽい話もたまにはいいかなと思って書いてみました。