うちの子かわいいっ親ばか日記2 入学編―自閉症児あやの育児まんが
著:あべ ひろみ
ぶどう社
あやちゃん 保育園スタート!
あや&たか ゆかいなコンビ
トイレでおしっこへの道
しつけはゆっくり気長にネ
お友達のミラクルパワー
ステキなクラス!きりん組さん
やっぱり悩んだ 小学校就学
あやちゃん 小学生になったよ!
歯医者さんデビュー!
エンジョイ!?夏休み・・・
がんばったね!運動会!
2学期 少し慣れたかな~
3学期 1年生も残りわずか
当ブログでも以前ご紹介した、「自閉症児の親によるまんが」のうちの1つの、さらに続編です。
第1巻は、2歳の娘「あや」ちゃんに自閉症の診断が下ってから、弟が生まれて4歳になるまでの約2年間の話でしたが、今回は、同じく「あや」ちゃんの、保育園入園から小学校1年生の3学期までが描かれています。
前作と比較すると・・・自閉症とは関係ありませんが、コマ割りが複雑になったり、書き込みが細かくなったりして、格段に「まんがらしく」なっていますね。
ページ数は今作も前作もほぼ同じ130ページほどですが、中身は今回のほうが詰まっていて、読み応えがあります。
(ちなみに、背表紙の雰囲気が、いつものぶどう社の本とかなり違って、光沢のあるオレンジ色になっています。私も、本棚に並んでいた本書に一瞬気が付きませんでした。本屋さんで探すときは、ちょっと気をつけてください。)
この人のまんがは、よくよく読むと結構「しんどい」子育ての苦労が書いてあるんですが、それを感じさせない明るくて前向きな(でも押し付けがましくない)雰囲気があるので、最後まで楽しく読むことができますね。
(実は、「光とともに・・・」を読むと、ある種の倫理観みたいなのを押し付けられているような気がして、巻によっては最後まで読めなかったりするんです(笑))
あと、ここの家はお父さんがとても協力的だ。
こういうのを妻に読ませると(というか、もう私より先に読んでしまったけど)、「もっと協力して」みたいなことをいろいろ言われがちなので少し困ってしまったり(笑)。
ともあれ、第2巻が出たことで、1巻から通して読むと、1人の自閉症のお子さんに対して、お母さんや家族がどんな風に関わり、子育てに取り組んでいったかがかなり詳しく分かって、とても参考になります。
著者のあべひろみさんも明確に表明しているとおり、ここに描かれているやり方が、すべての自閉症児にとってベストの方法だとか、そういうことではなくて、一人の自閉症児のお母さんと知り合って、その子育ての苦労話や楽しい話を聞かせてもらう、そんな風に気軽に読みたいまんがですね。
参考:あべひろみさんのブログ/ホームページ
※その他のブックレビューはこちら。
http://news.goo.ne.jp/news/chugoku/chiiki/20060524/Tn200605240061.html
本人もお子さんもまんがの絵そっくりですね。(^^)