今般の花風社関連のトラブルへの対応のため、弁護士に正式に依頼することとなりました。
相手方より、ネットでの攻撃に留まらず、リアルでも善意の第三者にダメージを加える不当な行為が繰り返されているための、やむを得ない判断です。
約1週間前になりますが、私と業務上の関係がある「だけ」の第三者(以下「Aさん」と呼びます)あてに、花風社を経由して、ある書面が届きました。
その内容は、「我々はそらパパの言動で損害を蒙っており、そらパパにHPの閉鎖などを要求する。Aはそらパパの素性を明らかにすること。さもなければ(Aさんも含め)法的手段に訴える」というものでした。
花風社を「経由して」と書いたのは、この書面の主は、浅見氏とは別の人物(ただし、花風社の出版物の関係者)であり、書面にも「本件は花風社ないし浅見社長とは無関係である」とあるからです。ただし書面は花風社を経由して届けられており、書面には「本件の窓口は花風社および弁護士とする」旨の記載があります。
Aさんは、たまたま業務上、私への連絡先を知っているだけであり、今回の件とは無関係です。
ですから、Aさんへの要求には法的根拠がまったくありません。Aさんには精神的苦痛を与え、私には(Aさんとの関係に支障を生じさせることで)業務上の損害を与える不当な行為です。(ついでに言えば、この要求のために私は弁護士への依頼を余儀なくされたわけですから、今回の弁護士費用もこの要求と相当因果関係のある損害だと言えます。)
仮にこの人物が、このような要求ができるとの誤った助言を誰かから受けて、この行為に及んだのだとしても、この行為の深刻な影響には変わりがありません。
しかも、「そらパパの個人情報開示のために訴えるぞ」というAさんへの攻撃は、実は今回が初めてではありません。
これまで、いちおう配慮して伏せていましたが、先月中旬にも、Aさんに対して、ある女性(実際には名乗っていますが、あえて誰かは書きません)から、「私はそらパパから誹謗中傷され損害を受けている。自分は同様の事件で裁判を闘った経験があり、この手の問題は裁判で早急に解決すべきと考えている。訴状を送るため、そらパパの個人情報開示を求める。開示されない場合はあなた(Aさん)も開示請求で訴える」という、今回の書面とほぼ同じ趣旨の電話がありました。
そもそも私が今回の弁護士に「相談」したのは、この事件がきっかけだったのです。
本件と無関係なAさんを守り、繰り返される不当な行為に対応するため、やむを得ずこれまで相談していた弁護士に正式に着手依頼し、窓口になってもらうと同時にトラブル解決に向け動いていただくこととしました。
当然、経済的な負担は重いです。
でも、既に我が家は、ネット上での2か月にもわたる執拗な根拠のない誹謗中傷、さらにリアルでの第三者を巻き込んだ不当な攻撃で、精神面および時間面で大きな負担を強いられています。
妻のブログの更新がぱったり止まった本当の理由は、もちろん風邪だけではなく、このエントリを契機とする精神的ショックからです。私自身も、お世話になったAさんへのあまりの仕打ちに、心を痛めてきました。
今回の判断は我が家にとって、「心身の負担」をいくらかでも「経済的な負担」に置き換える「選択」です。そういう意味ではこれも、私が最も大切だと考える、家族の幸せを最大化するためのリソース配分最適化の一環になります。そろそろ買い替えを検討していた、走行7万キロの我が家のポンコツ国産車を壊れるまで乗ることにするなどして、少しでも費用を捻出していくつもりです。(余談ですが、費用の問題を私が口にしたときに、妻が「だったら少ないけど私のへそくりも使って!」と言ってくれたのにはちょっと感動しました。…できれば使わずに済ませたいと思います。)
今後もなにか進展があれば、弁護士と相談しつつ、当ブログやTwitterにて適宜報告できればと思っています。
皆さんには引き続きご心配をおかけして申し訳ありませんが、今後とも当ブログともどもよろしくお願いいたします。
※なお、このエントリでの私の主張が妥当・正当なものであることについて、担当弁護士のレビューを受けております。
また、書面や電話の内容の詳細については、今後の展開次第で必要に応じてさらなる情報開示を行なうことがあります。
※花風社・浅見社長からのこれまでの行為については、こちらを参照してください。
※5/31追記
さっそく浅見氏のブログに反論が来ていますが、ほとんどが事実に基づいていません。
今回のトラブルをご覧になっている方は、それぞれの批判が具体的なソースに基づいているか、それとも根拠なく「言っているだけ」なのか、よく見極めていただければと思います。
まず最初のポイントとして、今回掲載された「手紙」は、私のところに届いた書面とはまったく異なるものです。届いた書面の内容は、エントリに書いたとおりのもっと物騒なものです。
1.他人の電子文書をどんどん「さらす」→具体的に何を指しているのか分かりません。これまでに引用した文書はすべて、既にインターネット上で公開されていたものです。
2.「善意の第三者」さん(あえて私は具体名を書きません)は、「意を汲んだ」のではなく、初めての電話でいきなり裁判云々、訴状を送る云々といった「怖い話」をぶつけられた後で強く要請されてやむなく「転送だけならやります」と承諾したのだと私は伺っています。(それに、そもそも問題なのは「転送」じゃなくて、法的措置をちらつかせたことです。)
3.既に書いているとおり、「第三者を巻き込みたくなかったら○○しろ」という主張は、そもそも前提がおかしいです。第三者を法的根拠なく巻き込んでいること自体が不当な行為です。
4.私はブックレビューのなかで「大地氏に対する攻撃」を行なっていません。レビューで批判しているのは、花風社の編集のあり方に対してであって、著者や家族を非難する内容はまったくありません。また、私が現在にいたるまで何か継続的に攻撃行為を続けているかのような表現もありますが、事実として私がこの件で行なったことは、4か月半前にブックレビューを書いたことだけです。
5.「ツイッターで書き込んだときは、あなたはすぐに大地や藤家さんの書き込みを消されていました。」以降、私が大地氏や藤家氏を巻き込んだ問題を起こしたかのように書かれていますが、単にツイッターで公開されていたつぶやきを自分の「お気に入り」に入れたり外したりしただけです。
6.私は「花風社を攻撃」していません。正当な言論活動として「本の内容ないし編集方針を批判した」だけです。逆に、ありとあらゆる手段で、社会から抹殺されんばかりに攻撃されているのは私のほうです。
全体として言えることは、「4か月半前に正当な論評としてのブックレビューを1本書いただけのことが、なぜここまでのことになるのだろう、ということです。
今回のトラブルを見て、「事情がよく分からない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
花風社サイドが主張しているような私の「悪行」が、実際にはネットのどこを探しても見つからないからでしょう。
これまでの経緯については、こちらをご覧ください。
※6/3追記
私の代理人である弁護士から、浅見社長側にお送りした文書について。
一部誤解があるようですが、文書のなかで、相手方のブログの削除を要請しているという事実はありません。
相手方のブログのエントリ等の一部に、私に対する名誉毀損を構成しうる表現があると認識しているということを申し伝え、相手方の認識と対応についてお伺いしたものです。
また、中田大地氏からの手紙へのご回答については、ネットで公開された言論に対する言論はネットで公開されるべきである、との考えから、同手紙が公開された直後に発したツイッターでの発言が直接の「ご回答」であると考えております。
私自身、とても心を痛めているので多くを語らないでおこうと思いますが、1.私が彼のことを悪く書いた事実はないこと、2.議論はオープンにやっていて、それは「文句」ではないこと、3.「手紙」はクローズドであるべきだと思うこと、4.最後の行の*に嫌な気分になったこと、だけ述べておきます。
sora_papa posted at 2010/5/15 10:15:20
あわせて、今回弁護士を通じてお送りした文書でも、問題となっているブックレビューは、中田大地氏やそのご家族をバッシングするような内容では決してない、ということを改めてご説明させていただいております。
※今回の件についての浅見氏のブログエントリ → 1, 2, 3, 4, 5
※関連するTogetterまとめ
http://togetter.com/li/34930 :ぶんぱぱさんとの会話
http://togetter.com/li/42217 :花風社・浅見社長のEBMについてのafcp医師とのやりとり
署名か何かでお手伝いできることはありませんか?
何かできることがあれば、と私も思ってます。
娘が広汎性発達障害だと診断され
そらパパさんのブログや本などを読んで
その他の書籍購入などの参考にもさせていただいております。
親は子供の事に関してはついつい感情的になりやすいものですが
こちらのブログで色々と知識や意識の持ち方を勉強させていただいております。
今回の件に関して
相手側のブログなども読むようになり
中立の意識を持つように静観していましたが
そらパパさんが冷静に理論的にブログのエントリーを展開していくスタンスを崩していないのに対し
相手側の感情的な表現が目立つようになり
第三者の視点からも不当と感じる部分が多くなってきたように思った矢先のこのエントリーでした。
訴訟などの流れや内容には疎く
何のサポートも出来ずに行く末を見守るしかない立場の人間ではありますが
どうかご家族のご健康に注意して
そしてご自身の心身ともにご自愛ください。
憤りをを隠せません。
常軌を逸した行動です。
本当に簡単なことです、子供の喧嘩でも第三者は巻き込みません。
この、ホームページを閉鎖など絶対にあってはならないこと。
あなたの本で助かる人もいれば、このそらパパ様のホームページで助かった人・助かる人がいるんです。
排他的な考えは誰も救われない。
親のメンタルは子供に大きな影響を与えます。そらまめちゃんのことを思うと心が痛いです。
ネットでこの話題を知り、コメントさせていただきました。
花風社の浅見淳子さんという方は、twitterの発言を見る限りにおいて、気に入らない他者に対して、威圧してやろうという気持ちを持っていることが分かりますね。
http://twitter.com/asamijunko/status/11459899868
>私はただ、売られたケンカを買っただけ。私にケンカを売ってくるのは、会ったことのない人ばかり。会ったことのある人は、絶対ケンカを売ってこない。
http://twitter.com/asamijunko/status/11472923117
>私なら、絶対私だけにはケンカ売りませんね。
私の知り合いで、会社の上司からひどいことを言われ、パワーハラスメントによって苦しんでいた人がいましたが、私の中では、浅見淳子さんのコミュニケーションのスタイルはその上司のキャラとかぶります。
浅見淳子さんの発言は、メンタルヘルスに関わる仕事をしている人間とは思えないひどい内容だと思います。
=仮に自分が批判されたとしても、その批判した相手のホームページ閉鎖を要求してくるなんて、これは「恫喝」ですよ。
「ホームページ閉鎖を要求している」相手に対して屈しないでほしいと思います。
利害関係のない第三者である私が出る幕はありませんが、この一点に関してだけは、そらパパさんを応援させていただきたいと思います。
弁護士とよく相談された上で、裁判頑張ってください。
mameと申します。
3年前に息子が自閉症と診断されてから、いろいろな情報を調べているうちに、そらパパさんのことを知り(正確には妻がこちらに投稿してアドバイスをもらいました)、それ以来時々拝見させてもらっています。難しい表現をさけ、わかりやすく書いておられるので、いつも関心させられっぱなしです。
今回書き込みは初めてになりますが、そらパパさんのことを応援している人はいっぱいいるということを伝えたかったので投稿しました。
私も以前弁護士にお世話になったことがありますが、少し気が楽になり頼んで良かったと後から思いました。
そらパパさんのプログは楽しみにしていますが、まずはご家族(特に奥さん)のことを一番に考えて、無理をなさらずに。
プログは落ち着いてからでもできますから。
そもそも、自称「自閉症気味」の人と、「自閉症」或いは「広汎性発達障害」と診断を受けた人では、かなり違いがあると思います。花風社は、タイトルの付け方等において、この辺が、とても曖昧だと感じます(『自閉っ子』という言葉の定義が曖昧です)。私の息子も、知的障害のある自閉症ですが、とても経済的自立は無理です。息子が、いかにパニック無く、日々生活し、将来、福祉施設で支援を受けながら作業ができるようになるか、というのが、私たち夫婦の目標です。
また、出版社の常として、いかに花風社の主張が理論的な破綻を来たしていても、たとえ裁判に負けたとしても、絶対に己の非を認めることはないでしょう。
精神的に滅入ってしまう事もあろうかと思いますが、コメントはしないがこのブログを見ている、多くの「良き観客」がいらっしゃいます。
頑張って、この難局を乗り切って下さい。陰ながら、応援しています。そらパパさんの「ピリオド・ゼロ」の概念に勇気づけられた一人として…。
なんと言っていいのか分かりませんが、頑張ってください。
浅見氏のプログの5/31の手紙は、この記事の冒頭の手紙とは別物とtwitterでつぶやかれてました。あの書き方で別の手紙を公開する。。。となると、プログの手紙も、果たして、書かれたもの、そのままなのか?浅見氏の”編集”が入って、氏の考えを隠然と顕す様に”編集”されているのでは?と思ってしまいます。
氏が編集した本もそうなのかな??
そうなら、編集者・浅見氏と著者の区別が浅見氏のは無いのではないか?
そうなると、編集(浅見氏の)方針への批判が著者への批判に容易に転移してしまう??
私はそう驚きませんでした。やはり、な。という感じで。
そう。浅見淳子氏と花風社というのは、こういう言動を平気でやって来たのですよ。
冷静に客観的に、そらパパさんの書評や発現と浅見淳子氏の反応をあらためて精読してみたのですが、そらパパさんには非はまったくない、というのが私の判断です。
D君の著作をはじめ、花風社の書籍の書評も、一切個人非難はみあたらないことを確認しました。
その一方で、本の内容や編集姿勢や記述に関しては公に公開(しかもレッキとした商業出版です)されたものは誰もが批判する権利があります。マイナスの評価であってもそれは著作に目を通す者の正当な権利です。
その一方で、浅見淳子氏のブログ及びツイッターでのこちらへの言及は逆恨みと誤謬にみちた思いこみでじつに陰湿でねちっこい嫌がらせで、言葉遣いも出版という文化的な要素を含む営みに携わる者の文章、表現とはとうてい思えません。
そらパパさんだけではなく、あろうことか奥様、そしてついには愛しいお嬢さんまでネチネチと誹謗中傷にさらされてきており、弁護士を立てなければならなかったのもやむをえないですよね。
まだこちらにはお伺いして間もない新人ですが、能う限り全面的に協力いたしますので、なにかお手伝いすることがあれば、電子メールにてご連絡ください。
すでに他の方が、訴訟沙汰に備え、決して安くはない費用・経費のカンパ募集に準備をされておりますが、私は貧乏ぐらしで、ともすると電気すら止められる寸前になるような窮乏状態ではありますが、ささやかながら、経費に一部を担わせていただきます。
精いっぱい応援しています。
気圧されることなく、ここに集う仲間のかたがたとともに、対峙してゆきましょう!
このケース、元横浜国立大学教授の中西準子さんが訴えられた訴訟にとてもよく似ています。詳細は下記をどうぞ。
http://www.i-foe.org/kankyo-hormone/index.html
このページに、「ネット評論と濫訴を考える会」というのがあります。今は活動しているのかわかりませんが・・・。
もしよければ代表の方に連絡を取ってみるといいかもしれないと思います。
既にひよさんに言及いただいていますが、そらパパさんの弁護士費用に対するカンパを募ろうと複数の方と計画中です。
どのくらい集められるかは未知数ですが、少しでも多くの方にカンパを頂戴できれば、そらパパさんのお力になれるのかなあと考えています。
計画がまとまり次第、振込先口座等を拙ブログで公開しますので、みなさんよろしくお願いいたします。
http://d.hatena.ne.jp/bem21st/
失礼になるかもと思い言葉をのみましたが、他の方だとしても裁判費用の捻出にカンパを募られているのでしたら是非参加させてください。
ほんの気持ちしか出来ないのですが、お役に立つことが出来るのなら、何でも協力させていただきたいです。
多数派の心に響く反論ができるそらパパさんにはこうして支援の声が寄せられていますが、当時、はたしてあの当事者男性にも支援の手が差し伸べられたのだろうかと、誤解を自力でとけない自閉症当事者の悲しい現状を目の当たりにしたような気分です。
わたしも、そらパパさんを応援させていただきます。
コメントありがとうございます。
個別のレスへのお返しはあえて控えさせていただきますが、すべて読ませていただいています。
今般の大変な事情を伺い、そらパパ及びご家族を応援していることをお伝えせずにはいられなくなりました。(花風社のことはまったく残念なことです。)小職のみならず、たくさんの静かな良きファンが応援していることと思います。頑張ってください。
私も何か力になりたいと思っています
改めて、コメントありがとうございます。
考えるところがあり、6月2日以降に本エントリにいただいたコメントの公開は止めておりますが、いただいたコメントはすべて読ませていただいています。