自閉症スペクトラムの子どもへの感覚・運動アプローチ入門
著:岩永 竜一郎
東京書籍
感覚処理とは
自閉症スペクトラム児の感覚調整障害
自閉症スペクトラム児の感覚識別機能の問題
自閉症スペクトラム児の運動面の問題
感覚・運動面のアセスメント
感覚処理障害のアセスメントから支援計画までの流れ
感覚識別の問題と姿勢運動・プラクシスの問題に対する感覚統合療法
感覚調整障害に対する訓練室でのアプローチ
感覚調整障害のある人の生活支援
感覚統合療法の効果
体性感覚刺激を使ったコミュニケーション指導
身体への感覚刺激を好子(正の強化子)として用いる
特別支援教育における感覚処理障害への理解と対応
学校の中での感覚統合指導
医療行為における感覚面への配慮―歯科治療における配慮
まず以下のレビューの前提として、私は感覚統合について、「理論そのものは信用できない。療法についてもEBM的には有効でない可能性のほうが高そうだ。ただ、自閉症の人の感覚上の問題に着目している視点は評価できるし、実践面には実用性(感覚上の問題への対症療法的として安心感を与えたり、障害が重く反応性が弱い子どもに適した遊びを提供するなど)もあるので、実践のヒントとして知っておくのは悪くない」といった評価をもっています。
感覚統合療法へのEBM的評価としては、ネットで閲覧できる日本語のものとして、「オーストラリア自閉症早期療育エビデンス・レビュー(2006)」があります(こちらのエビデンスレビューでの感覚統合療法の有効性への評価を、このエントリの最後に引用しました)。
さて、岩永氏といえば、花風社の「続・自閉っ子、こういう風にできてます!」や「続々・自閉っ子、こういう風にできてます!」で登場する「感覚統合療法のスゴイ先生」として有名になりましたが、私は、これらの本をかなり低く評価しています(リンク先のブックレビューを参照ください)。
これらの花風社の本では、岩永氏は「ニキさんの/藤家さんの問題はなんですか?」と聞かれて「前庭覚の調整が・・・」とか「固有受容覚が・・・」といった謎めいた「感覚統合用語」で断定的に診断したり、あらゆる自閉症の問題を感覚統合理論で「解釈」する(しかもそれが「解釈」ではなく「事実」であるかのようなニュアンスで語られる)、「感覚統合で自閉症の問題をバリバリ解釈し、解決するスーパーマン」のように描かれています。
過去に書いたブックレビューを読んでいただければ分かるように、これは漠然とした「印象」ではなく、本の記述として、実際にそういう断定的なニュアンスで発言していることになっています。
ですので、この本も最初に手にとったときには、「感覚統合に心酔している先生が、ひたすら感覚統合理論を振りかざす本なのかなあ」と思っていたのですが、実際に読んでみて、その点についての印象は180度変わりました。
そこに現われていたのは、上記の花風社の本での印象とはまったく異なる「謙虚でEBM志向な」岩永氏の姿でした。
感覚統合療法は、その適用と限界をわきまえて十分なトレーニングを受けた指導者が行えば、ASD児の多くに役立つものです。(初版10ページ)
ところで、感覚統合理論に基づく解釈では、この理論で対応できない問題を整理することも必要だと思います。(中略)子どもが示す問題をすべて感覚統合理論で解釈しようとすると必ず間違いが起こりますので、問題を整理し感覚統合理論以外の視点に基づくアプローチが必要なものを見出すことも解釈の中での重要なプロセスだと思います。(初版75ページ)
なお、感覚統合療法をASD児に適用しようとする際に次のような点にご留意いただきたいと思います。
①感覚統合療法はASDそのものを治すものではない。
②感覚統合療法がASD児の社会性の障害を改善するという科学的検証はまだ十分されていない。
③子どもそれぞれで感覚統合療法の必要度・効果は異なる。
④他の教育や指導の併用が必ず必要である。
⑤感覚統合理論を正しく理解した療法士(セラピスト)から感覚統合療法を受けるべきである。(初版91ページ)
もちろん著者は感覚統合療法の有効性を信じており、「今後の研究で有効性が見出される可能性が高い」といった表現も出てきますが、実際にその療法の専門家である以上、これは当然のスタンスでしょう。そういった立場でありながら、「感覚統合療法の有効性の検証は必ずしも十分でない」としっかり書かれているところに、著者の誠実さを感じるわけです。
実際、本書では感覚統合療法以外に、TEACCHの構造化やPECS(絵カード)などをあわせて活用した事例も紹介されており、特にPECSを初めて導入する際の要求対象として、食べ物ではなく「楽しい感覚統合の遊び」を設定する(絵カードを持ってくると遊んでもらえる)というのは、かなり斬新で面白そうです。遊びだったら、食べ物と違って何度でも要求させられますし、「絵カードを持ってくる」という「運動」と感覚統合遊びという「運動」は動きとしてつながりやすいんじゃないか、とも思われます。
本書を読んで、私が花風社の本で強く感じた、自閉症の問題を断定的に解釈し、さまざまな問題に対して万能であるような「岩永氏像」というのは、花風社の編集スタイルによって強調されたものだったのかな、と感じました。どちらが魅力的かというのは受け止める人によって異なると思いますが、私は本書に現われているような限界をわきまえた謙虚さと、特定の療法にこだわらない柔軟性のほうに、専門家としての誠実さ、信頼感を感じます。
「誠実さ」といえば、下記の記述のちょっとしたニュアンスから伝わる、岩永氏の表現に対するデリカシーにも感銘を受けました。
(聴覚過敏などを示す子どもに、慣れろと強要する先生に対して)
このようなことから、私は特別支援教育の巡回指導員として活動する中で、学校の先生方にASD児の感覚過敏は神経の発達が違うために起こることで、鍛えれば良くなると考えるのは危険であること、特別な配慮をしないと他の子どもと同じ教育を受ける態勢ができないということを伝えてきました。(初版112ページ、太字は私)
こういうとき、自閉症児に感覚異常があるのは自明だ、と考える支援者はえてして、「鍛えれば良くなると考えるのは『間違っている』」あるいは「『誤りである』」といった表現を使いがちなのではないでしょうか。
こういう場面で、それらの断定的な表現ではなく「危険である」という一歩引いた慎重な表現をさらりと使うことのできる人は、なかなかいないんじゃないかと感じました。
さて、本書は、家庭の親御さんまでも想定読者とするような「敷居の低い」本としては久々の、感覚統合「理論」を幅広く網羅した教科書になっています。
感覚統合療法をベースにした実践的・応用的な本は、邦書・訳書を問わずけっこういろいろ出ているのですが、理論にフォーカスして深く掘り下げた本はほとんど出てきませんでした。少なくとも私が知っている限り、1997年刊のこの本にまでさかのぼらなければならないのではないでしょうか。
本書は、前半は感覚統合理論の概要、感覚統合的視点からの診断(アセスメント)、感覚統合療法の有効性といった、理論的な内容が続きます。
そのうえで後半では具体的な感覚統合療法の実践について語られていくのですが、このパートも他の「単なる実践的な」感覚統合本と大きく異なり、すべての実践について、感覚統合理論からの「解説」つきで紹介されていきます。
協調運動の問題が、感覚処理障害の影響を強く受けている場合、感覚統合療法が必要となります。例えば、手足の動きの感覚がつかめていないために見たところにスムーズに手足が伸ばせないことがあります。このような場合、手足の運動覚、位置覚などの固有受容感覚すなわち関節の動きと位置の感覚を意識してもらいながら目で見えた環境に関わってもらうことが必要で、写真7-10のような目と足の強調課題や、ボールを使った目と手の協調課題等を取り入れます。このような遊びの中で固有受容覚や触覚の情報と視覚情報の統合を図り、よりスムーズな運動を育てます。(中略)協調運動や時間的要素の入ったプラクシス能力を伸ばすためには、運動課題にタイミングの要素を加えます。(初版86ページ)
ここで語られている「感覚統合理論」が妥当かどうかは別として(個人的には、かなりトートロジー的だなあ、とは感じます)、「なぜ感覚統合理論から、これらの実践が生まれてくるのか」という考えかたについては、今までの「実践だけの本」よりもずっと深く理解できます。しかも文章もこなれていて読みやすいです。
今まで、「感覚統合の本をどれか1冊」と聞かれたとき、自信をもっておすすめできる本がなかった(上記の学研の本はさすがにちょっと古すぎなので)のですが、この本は、内容も新しく、理論と実践を統合的に知ることができ、感覚統合理論・療法がかかえている問題についても言及があって、しかも文章が読みやすいということで、今後10年の「感覚統合本」のスタンダードになりえる本だと言えそうです。
感覚統合理論・療法はいろいろな問題を抱えている、ということを理解したうえで、それでも無視できない魅力を感じる(私もそうなのですが)、少し勉強してみたい、という方にとって、積極的におすすめできる本です。値段も1800円(税別)と、内容に対して良心的です。
※その他のブックレビューはこちら。
オマケ:
この本を読んで、感覚統合「理論」というのは、脳科学とのリンクにこだわるからトンデモ理論っぽくなるのであって、脳の情報処理における仮説モデルだと割り切って「感覚統合『モデル』理論」として再構築してしたらいいんじゃないか、と感じました。
つまり、「実際の脳の神経学的な仕組みとは独立した、脳の『機能モデル』としての『感覚統合モデル』というのを仮に考えて、その枠組みのなかで自閉症の問題を解釈し、療法を立案していく」という考えかたです。
脳は複雑系であって、必ずしも還元論的アプローチが成功する保証はありませんから、脳の働きとして「創発」している情報処理機能レベルに「感覚統合モデル」をおくアプローチは、認知心理学的なアプローチとしては十分「あり」だと私は考えます。その上で、「療法」については、EBM的に有効なやり方を模索していけばいいようにと思います。
もう1つ、感覚統合で「理論」と「実践」とで落差を感じるのは、実践はまさに「からだと環境との相互作用」にダイナミックに働きかける、つまりからだの外に積極的に広がっていくものになっている(だからこそ魅力を感じているわけです)のに、なぜか理論は「脳の中」に小さく収まってしまっていて、「からだの外」どころか下手をすると「からだ」にすら広がっていかず、脳への入力によって脳のなかに構築された外界のミニチュアだけを相手にしているように見える点です。
この点、考えかたがまったく正反対と言ってもいい「アフォーダンス理論」も感覚統合と同じく作業療法に取り入れられているわけですから、感覚統合「理論」とアフォーダンス理論をうまく融合させていくというのも、面白い試みになりそうな気がします。(参考記事)
参考:
オーストラリア自閉症早期療育エビデンス・レビュー(2006)より、感覚統合療法の有効性についてのレビュー部分です。
自閉症児に対して感覚統合療法を用いることを勧める意見(Mailloux, 2001; Richards, 2000)や、逸話的報告(Cook, 1991; Sachs, 1995)はあるが、この療法の効果に関する実験的エビデンスはほとんど文献に報告されていない。Dawson and Watling (2000)は、感覚統合、聴覚統合及び伝統的な作業療法に関するエビデンスをレビューしたが、感覚統合療法に関しては質の低いエビデンスしかなく、それらは同療法を全く支持しないか、せいぜいどちらともとれる程度のものでしかなかった。自閉症への作業療法の効果に関しては実証的なエビデンスは全く見いだせなかった。MADSEC 自閉症作業班 (MADSEC, 2000)も、文献をレビューした結果、類似の結論を報告している。彼らの結論によれば、感覚統合療法は現在の研究に基づく限り自閉症の効果的な治療法とは見なされない。また一つの研究は自傷行為の増加を示しているため、その点で注意を要する。
無作為比較試験は行われていないものの、Schaaf and Miller (2005)は、感覚統合療法の効果の何らかの側面を測定する80 以上の研究がなされている、と指摘している。しかしながら彼らは同時に、今日までに行われている諸研究の有効性に影響を及ぼすいくつかの重要な限界にも言及している。それは(a)研究対象児の同質性の欠如、(b)今日までの諸研究において、一貫した独立変数(すなわち治療)を同定できていないこと、(c)従属変数(結果測定値)がしばしば介入の目的と明確な関連性をもたないか、あるいはあまりに多くの従属変数が測定されていること、(d)包括的な作業療法の一部としてではなく、感覚統合療法を単独で実施し、評価していること、などである(Schaaf & Miller, 2005)。
感覚統合療法を支持する研究が存在しないことは、この療法を自閉症治療の中で困難な立場に置いている。現時点ではその有効性がエビデンスによって支持されていないにも関わらず、オーストラリアにおいて、この療法は自閉症児に関わる専門家の間で広く受け入れられ、実施されている。
感覚統合療法と、自閉症としばしば結びつけられる感覚上の特性への対処とを区別することが重要である。感覚的問題に対処する介入は、環境調整であることもあれば、自閉症者への直接介入を含むこともある。言うまでもなく自閉症における感覚上の問題に有効に対処することは、大きな利益をもたらす可能性を秘めており、このタイプの介入を評価するさらなる研究が必要とされる。
ただ、思いっきり空間を構造化しないと動きがある分「自発」を見分けて速攻プロンプトするのが難しい子もいます。
また、満足させすぎると試行数が減るので、その辺りの加減が難しいなぁという印象です。
食べ物が好子にならない子には特に有効です。
私の場合、文章の書き方や内容はもちろん、フォントや行間、色までこだわるので、編集の仕方は重要です。
どんなによさそうな内容でも、これらがクリアされないと読み進められないので厄介でもあるんですが(笑)
本屋さんでは、同じところにずーっと立って、たくさんの本を見比べているのでかなり不審人物です。
そらパパさんのレビューを見て、欲しい本はたくさんあるんですが、お財布と要相談なので困ったものです…。
TEACCHI研のときに講演会を聞かせていただいたことがあり、
その後何度かブログ拝見させていただいてます。
感覚統合はとても興味深く
一度読んでみようと思っていましたが、
いったいどれを基準に本選びをしたらよいのかが、いつも悩みの種で、
そらパパさんの記事はとても参考になります。
財布と相談しながら、
購入を決めようと思います。
センサリーと運動になにかあるのは明らかだったので、
半信半疑ですが、やってみようと思っています。
この本が理解にすごく役に立つといいなと思います。
アメリカからおとりよせ本は「あたし研究」に続いて2冊目です。
私の代わりに立ち読みしてくれてありがとう(笑)。
こうままさん、
PECSの好子として「遊び」を使うこともある、というのは、本を読んで知ってはいたのですが、ちょっとイメージがつかみにくかったのですが、「感覚統合的な遊びとつなげる」というところで、「なるほど、そういうことだったのか」と、すとんと落ちた、という感じです。
確かに、PECSフェーズ1を導入するような初期の段階で、「自発性」を見極めることが難しいケースはありそうですね。
はらぺこるいさん、
自閉症の療育にかかわる「理論」とか「解釈」みたいなものは、実際には断定的に語れる部分はほとんどないと思います。
ですから、この辺りを誠実に書けば「~とも考えられる」とか「~という可能性もある」といった表現のオンパレードになるでしょう。
そこの部分を、思い切って分かりやすく断定的に切り取るのも編集のスタイルですし、あえて「よく分からないことだらけ」という状態を残したままにするのも編集のスタイルだと思います。
ただ、「障害についての理解を深める」という観点からは、消化不良的な読後感が残ってしまうのは覚悟のうえで、それでも「分からないことまで分かった気になってしまう」「一部にしかあてはまらないことを、一般論として納得してしまう」といったまとめ方に持っていってしまうのは望ましくないんじゃないかと思っています。
そういう意味で、本書の編集スタイルは、個人的に評価できるものだと思っています。
ショコママさん、
感覚統合は、理論面については「勉強する」ことにメリットがあるかどうかは私にはよく分からない、というのが率直なところです。
どちらかというと、作業療法の専門家の方を除けば、「実践」の側のユニークさに興味を持った方が、参考として「理論」にも触れる、といった類のものではないかと思っています。
そういった側面をふまえたうえで、それでも感覚統合について学んでみたい、という親御さんにとっては、この本はとてもいい教科書、参考書になると思います。
Mママ(aspie) さん、
つみきの会のレビューの末尾にもあるとおり、感覚や運動に問題がありそうだということと、その問題に自覚的な感覚統合の「理論」や「療法」は妥当である、ということがイコールでないというのが、感覚統合理論・療法をEBM的に理解する際の出発点になります(自閉症が社会性の問題だからといって、それだけでRDIの理論や実践が妥当だとは断定できないというのと同じです)。
いずれにせよ、お子さんが受ける療育について、理論的な背景を学ぶことは有意義だと思います。(作業療法を受けられるなら、アフォーダンス理論もあわせて学ばれると、さらに理解が深まるかもしれません。)
当ブログは、よくよく考えてみると、「自閉症書籍専門の小書店」的な機能も果たしているのかなあ、と最近思っています。
厳選に厳選を重ねた数十冊だけの本が置いてある、小さな小さな書店。でもそのすべての本に、詳しい解説のPOPがついていて、「店長おすすめ」のシールが貼ってあったりする、そんなイメージですね。
そういう「書店」的な機能も含めて、当ブログを活用いただければ嬉しく思います。(ちなみに、本書は私自身は立ち読みじゃなく買って読みました。)
今年度から療育を始めたのですが回を重ねるごとに新たな発見があったりしていて、最初は『療育を受けることに意味があるのか…?』と思っていたのですが、最近は有意義なものとしてどんどん活用しています。
娘も療育が大好きで楽しみにしていてくれて、嬉しいです(が、逆に保育園が苦痛な所…と感じ始めたのか…?なかなか困難なことがある子供に対しての配慮が進まない園でして(@_@;))
さて、その療育での事ですが、ひとりの子供さんがいつもと違って物凄く楽しんで課題に取り組まれていました。
で、最後に親とスタッフで一日の反省会を行うのですが、その中で先生が「今、○○ちゃんは感覚統合が出来てきてるんだと思うよ」と言われたのですが…私は意味が分かりませんでした。
以前やったことがある課題だったので自信があって楽しめてる!ということは分かったのですが、感覚統合というのはどういうことなのか…?
私は感覚統合についても(他の事についてもですが(^^ゞ)勉強不足で分からないことだらけなのですが、そらぱぱさんが想像できる範囲で良いので教えていただけないでしょうか?
EBM的ではないという事はブログを読んで何となく頭に入っていたので(ただ、つみきの会のリンク先は読めなくて上の記事を読んで何となくわかった感じですが)今日感覚統合の言葉が出て、ン?と思ってしまいました。
奥が深いなぁ…
そうそう、我が家の娘は聴覚が過敏で今日も耳を塞いでました。
私は気付かなかったのですが赤ちゃんの声に反応したのか?と先生は言われていました(私は初めて一緒になった子が隣に座っていたからその子が声を出すタイミングが分からなくて塞いでいたのか?と思ったのですが)
外に出て蝉の声に気付いて教えてくれたりするので音に敏感なのだと思います。
このことも感覚統合に関係あるのか…?良く解らないです(沢山の無意識に選択することが出来ない事をどうにかする方法なのか?と)
良く解らないコメントで申し訳ありませんがよろしくお願いします。
>当ブログは、よくよく考えてみると、「自閉症書籍専門の小書店」的な機能も果たしているのかなあ、と最近思っています。
厳選に厳選を重ねた数十冊だけの本が置いてある、小さな小さな書店。でもそのすべての本に、詳しい解説のPOPがついていて、「店長おすすめ」のシールが貼ってあったりする、そんなイメージですね。
まさしくそうです!
私もそらぱぱさんのレビューを頼りにしています^m^
コメントありがとうございます。
お子さんに合う療育が見つかったみたいですね。素晴らしいことだと思います。
さて、「感覚統合ができている…」という発言ですが、おそらく「外界からの情報を的確に知覚して、適切に(運動として)反応している」といった程度の意味ではないかと思われます。
(感覚統合、ということばの概念は、簡単にいえば、感覚器官からの情報が脳で「統合」されて、さらにそれが運動器官に伝えられて外界に反応する、といったようなものです。)
音に敏感といった感覚過敏は自閉症のお子さんにはよく見られることですが、個人的にはあまりそれを「感覚統合理論」で理解しようと考える必要はないと思っています。
単に「音に敏感だから配慮しよう」でいいわけで、そこにあまり科学的根拠のない理屈をつける必要はないと思います。
ブックレビュー、あまり最近はいい本が出ていないこともあってそれほどできていませんが、いまだ色あせないいい本もたくさんご紹介できていると思いますので、ご参考にしていただければ幸いです。
私も自閉症と知的な遅れのある兄(8才)妹(4才)の母です。
なぜ、二人ともまだ発話もないし、言語理解もとても難しいです。でも、このページを見て、希望が湧いてきました。
お子様のために具体的に勉強されて、生かしていること、参考になりました。
ありがとうございました。
頑張ります。
当ブログにお越しくださり、また、コメントくださいまして、ありがとうございます。
当ブログでは、コミュニケーションの療育に有効な絵カードを使った療育などについてもまとめておりますので、よろしければご覧ください。(左のリンク集の「そらまめ式絵カード療育」などがそれにあたります)
これからもよろしくお願いします。