仮組みでの起動に成功したら、いよいよ本組みに入ります。
※仮組みで成功しない場合、本組みをしても意味がありませんので問題を洗い出してください。よくある問題としては、
・メモリの相性
2本あるメモリを、それぞれ1本だけにしてみます。どちらか1本で動いたら、動かないほうのメモリに相性問題が発生しています。
購入時に「相性問題保障」をつけた場合は交換できます(2本が同じものになるように交換する)。そうでない場合は、仕方ないのでメモリ1本で運用するか、改めてメモリ2枚を買って(同じもの2本でないとうまく動かないので)、最初に買った2枚は「相性問題発生」と明記したうえでオークション等で処分すればいいでしょう。
・CPUクーラーの設置ミス
動き出すけれども1分くらいで暴走して止まるときはこれの場合も多いです。
改めてCPUクーラーのプッシュピンが4つともちゃんと押し込まれているかどうか確認しましょう。
・H55マザーボードに、GPUを内蔵していないCPUを組み込んだ
H55系マザーボードのグラフィック機能を利用するためには、GPUを内蔵したCPUを選ぶ必要があります。Core i5 750やCore i7 860/870を選んだ場合は、別途ビデオカードを増設します。
・電源スイッチの接続ミス
マザーボードの電源スイッチのピンは細かいところにありますので、間違えて1つずれて差し込んでしまったり、縦横の向きを間違えたりすることも多いです。マザーボード上の表示や説明書を確認しましょう。ちなみに、電源スイッチピンは左右の別を気にせずどちら向きに差し込んでも動作します。
まず、PCケースを横倒しにして底面部が自分の手元側に来るように、平らで安定した場所に置きます。
次に、PCケースの同梱物を確認します。
ネジがいくつか同梱されているはずですので、そのなかから「スペーサー」(マザーボードを浮かせた状態で固定するための、高さのあって上部にネジ穴がきってあるネジ、または山のような形で上部にネジ止めできる穴の開いたツメ状のもの)を取り出します。
↑これらがスペーサーです。ごくまれに、スペーサーが最初からケースに取り付けられている(あるいは構造的にスペーサーが最初からついている)ケースもあります。その場合は以下の「スペーサー取り付け」作業が不要になります。
マザーボードをよく見て、マザーボード固定用のネジ穴がどこに開いているかをチェックします。
↑これは別のマザーボードですが、マルをつけた部分が、マザーボード固定用のネジ穴です。最低でも5か所程度はあるはずです。
マザーボードのネジ穴の位置に合わせて、ケースにスペーサーをセットしていきます。
ネジ式の場合、もし5ミリのボックス(ソケット)レンチがあれば、しっかり固定できます(ない場合は手で回すだけでもいいですが、マザーボードを外すときに苦労するかもしれません)。
↑5mmのボックス(ソケット)レンチです。鉛筆程度の大きさです。
↑こんな風に、スペーサーネジがちょうど入る大きさなので、これを使ってスペーサーネジを固定することができます。
↑ケースにスペーサーをとりつけました。
続いて、マザーボードをケースに入れますが、その前に、マザーボードに付属している「バックパネル」をケース裏側にはめこむ必要があります。
↑バックパネルです。
バックパネルを、ケースにセットする前にマザーボードにあてがってみます。
マザーボードの端子と比較して、端子があるのに切り込みだけ入っていて穴が開いていない場所があったら、指で押して穴をちゃんと開けます。また、ツメみたいなものが端子をふさいでいる場合は、そのツメを後ろ90度まで跳ね上げる形で折って、ツメが端子をふさがないようにします。
↑ケース裏側には、バックパネルがちょうど入る大きさの穴があいていますので、そこにはめ込みます。
ケースにバックパネルをはめこみ、続いてマザーボードをケースに入れます。
マザーボードの位置調整をして、設置したスペーサーのネジ穴の真上に、マザーボードの固定用の穴がくるようにして、ケース付属のインチネジでマザーボードを固定します。
↑マザーボードをケースに入れて・・・
↑バックパネルと端子の位置を合わせて・・・
↑マザーボードをケースに固定します。
マザーボードを固定したら、まずは仮組みと同じところまで組みなおします。具体的には、
・24ピン電源ケーブルと、4ピンまたは8ピンの補助電源ケーブルをマザーボードにつなぎます。
・ケースの電源スイッチ用のケーブルと、マザーボードの電源スイッチ用ピン(POWER_SW)をつなぎます。
・映像出力端子とモニタをケーブルで接続します。
↑仮組みと同じところまで組みなおします。
この状態で、再度電源を入れてみます。仮組みのときと同じように起動して、同じようにエラーで止まることを確認します。
これで、本組みの最初のステップが終わりです。
3.本組み STEP2
仮組みと同じ状態で同じ動作をすることを確認したら、まずはケースから出ているすべてのケーブルをマザーボードにつないでしまいます。
STEP1では「電源スイッチ」だけをつなぎましたが、それ以外に以下のようなケーブルがケースから出ているはずなので、それらをつないでいきます。(安全のため、作業のたびに電源はコンセントごと抜いてください)
・リセットスイッチ(RESET_SW)
・電源LED(POWER_LED)
・ハードディスクアクセス表示LED(HDD_LED)
・ブザーまたはスピーカー(電源を入れたときにピポッとかの音を鳴らすだけのものです。つながなくても支障はありません)
↑ケースから出ているスイッチ・LED用ケーブルをつないでいきます。
これらは、電源スイッチのピンと同じ場所にあるはずです(スピーカーだけ別の場所の場合あり)
また、リセットスイッチ、ブザーのケーブルには極性はありませんが、LEDのケーブルには極性(プラスとマイナス)があります。ケーブルの白いほうがマイナスで、色がついているほうがプラスです。一方、マザーボード上では「-、GND、GROUND」などと書いてあるほうがマイナスで、「+、SIGNAL、+5V」などと書かれているほうがプラスです。
・USBケーブル
・オーディオケーブル
・IEEE1394ケーブル
・e-SATAケーブル
先端部分に田形のコネクタが付いている、少し太めのケーブルがケースから何本か出ていると思います。
それらは、それぞれマザーボードに接続すべき場所がありますから、順につないでいきます。
なお、ケースによって出ているケーブルは違いますし、マザーボードによって「つなげる端子」も違います。よく見比べて、つなぐことのできるケーブルだけを適切な場所につなぎましょう。また、コネクタには穴のあいた場所とあいていない場所があり、これによって「つなぐ向き」が正しくなるように工夫されています。つなぐときには「コネクタがふさがってる部分」と「マザーボードのピンが欠けている部分」をあわせるようにつなぎます。
↑USB用の田型ケーブル。1箇所穴が埋められています。
↑マザーボード上のUSBピン。同じく1箇所ピンがありません。
↑ケーブルの穴のないところと、ピンのないところをあわせると、ケーブルを差すことができるようになっています。
最後に、PCケースに付属のファン(ケースファン)がある場合は、マザーボードまたは電源とつなぎます。どちらにつなぐかは、ケースファンの電源コネクタの形によります。
マザーボードにつなぐ場合、マザーボード上の「SYS_FAN」などと書かれたコネクタにつないでください。
↑マザーボード上のケースファン用電源コネクタ。
ここまでで、「マザーボードをケースに固定する」作業がすべて終わりです。
この後は、いよいよハードディスクや光学ドライブを接続して、WindowsなどのOSを導入していく作業に入ります。
(次回に続きます。)
お忙しいなか、
シリーズの続きをありがとうございます。
自分もケースに設置してみました。
初めはスペーサーが見当たらず、
ケースのねじ穴が少し盛り上がっていたので、
試しにそのまま固定してみると、
バックパネルに各端子の場所が一致したので、
どうやらそういうpcケースだったようです。
aqtisというメーカーです。
マザーへのケーブル接続の時に、
フロントパネル(power、rs、hddLEDなど)
が細かくて少し迷いましたが、
usbも含めて割りとううまくいきました。
ところで、メモリの相性問題はよくあるみたいですね。
2、3回変えて、
ようやくうまくいくこともあるのだとか。
私の場合も初めは、
メモリの不具合でモニタがno signalだったので、
ソケットの付け替えだけでたまたまうまくいって、
本当によかったです。
しかし実はそのとき、
不具合の原因のひとつに、
cpuがうまくはまってないというのもあるらしく、
一度cpuクーラーをはずしてしまいました。
そらパパさんの記事にcpuグリスのことが書いてあったのに気づき、
グリスはちょっと自信がなかったので、
熱伝導フィルム(熱伝導率4.7w/m・k)というものを手に入れ、
再度組み込んでみました。
これで大丈夫でしょうか?
今はその点だけが心配です。
では、また続きを期待してます(笑)
ps.
今日は家族サービスで、
1時間かけて徒歩で動物園に行ってきました。
こちらはまだ氷点下で、
雪も結構降っていました。
寒かった~。
北海道は旭山動物園の影響が大きくて、
札幌円山動物園も近年、
気合が入ってるみたいです(笑)
冬の動物園もなかなかよかったですよ!
私はメモリではあまり困ったことがないんですよね。
大昔、ノートPCに増設したメモリが「正常に起動するけど、たまにエラーを返す」という非常にやっかいなもので、ちゃんと動くのにエラーが頻発して、なかなか原因が分からず、最後の最後にメモリエラーだと分かって驚いたことがありますが、それくらいかもしれません。
スペーサーのないPCケースもありますね。
マザーボードがケースに接触せず、パネルの位置が合うのならそれで大丈夫だと思います。
CPUについては、グリスが電導性なので、はみだしたグリスが基盤の外側とかCPUの内側についてしまってショートする、というのが最悪のシナリオですね。付け直すときは、外にはみ出さないようにグリスをふき取ることが重要です。
とはいえ、電源を入れて普通に起動して、5分立ってもオーバーヒートしなければ問題はないと思います。
続きのエントリですが、もうここから先はHDDをつないで光学ドライブをつないでOSをインストールするだけですから、あまり書くことがありません(笑)。
今週か来週か、そのくらいには書きたいと思います。
動物園、いいですねー。
うちも近くに多摩動物公園というのがありますが、旭山動物園については妻も一度は行ってみたいと言っています。
娘が飛行機とか特急とかにまだ乗れそうにないので、もう少し大きくなって長旅ができるようになったら、ぜひ行きたいと思います。