エアリオン・ワイド つめかえ用 消臭ジェル 2400 2個パック
東芝
おむつやトレーニングパットを捨てるごみ箱周辺や、よだれやおねしょなどで汚れがちなふとんをしまう押入れをはじめとして、家の中の不快な「におい」に悩まされるケースは少なくないと思いますが、市販の「消臭剤」を置いてみてもほとんど気休めにしかならないなあ、という印象を持っていました。
最近は、空気清浄機に脱臭機能をつけたものも多いので、いいものがないかとネットで検索してみたりしたのですが、なかなか値段が高いです。しかも微妙にうさんくさかったりします(笑)。
効果があるかどうか分からないものに対して、万単位のお金を払う勇気はなかなか出てきません。しかも、脱臭とか殺菌を担当するユニットは消耗品で、一定期間ごとに交換しなければならないものがほとんどです(しかもこのユニットも高い!)。
そうやって調べているうちに、脱臭機能に特化した家電製品が売られているのを見つけました。
小型消臭器 エアリオン・スリム デオドライザー
東芝
これも「消臭ジェル」は消耗品ですが、値段も手ごろで、レビューを読むと効果を実感している人が多いので、一度試してみてもいいかな、と思い、購入寸前までいった・・・のですが、あることに気づいて、買うのをやめました。
というのも、
この「エアリオン」という機械、ほとんど何もやっていない、「ただのいれもの」だということに気づいてしまったからです。
東芝のサイトに行くと内部構造が分かるのですが、本体に固定されたジェル容器(100円ショップなどで売っている脱臭剤そっくり)の上で、ファンが回っているだけなのです。ほんとにそれだけ。しかも「省エネ運転」と称して、ファンは常時回っているのではなく、「ときどき回る」だけです。
なんだ、これだったら、ジェルだけ買って普通の容器に入れて置いておけばいいじゃないか。
というわけで、本体は買わずに、つめかえ用のジェルだけをいきなり買うことにしました。
2個セットで2000円以上しますから、脱臭剤のジェルとしては間違いなく「高級品」です。
ともあれ、このつめかえ用のジェルを、コップやマグカップ、使い切って空っぽになってしまった、100円ショップなどで売っている「ジェル式脱臭剤」の容器などに移し替えて、においが気になる場所に設置します。
「ジェル」といっても、たらこのような小さな粒が集まった、「のり」のような粘度の高い形状で、口を開いて逆さまにしても自然落下しません。移し替えるときは、袋の口を小さめに開けて、うまく絞り出す必要があります。
ちなみにジェル自体はまったくの無臭です。色は薄い水色で、清潔な印象です。
↑ガラス製のコップに入れてみました。
この「高級脱臭ジェル」を実際に購入し、おむつなどを捨てるごみ箱を置いてあるトイレと、ちょっとカビ臭かった押入れに置いて、1か月ほど様子をみてみました。(本体を買わないことで、電気がいらない、少量のジェルをあちこちに設置できるなど、かえって利便性が上がってしまうのは皮肉な話です。)
その結果、トイレのほうは「少しにおいが弱くなったかな?」程度の(プラセボ?)効果だったのですが、押入れに関しては確実ににおいが軽減しました(「におう」から「ほとんどにおわない」くらいの変化)。
押入れのような、比較的密閉された(それ故ににおいがこもるような)空間では、少なくとも我が家では効果があったといえそうです。
ジェルの値段が高いので消耗スピードが気になるところですが、あまり発散性は高くないようで、脱臭容器に半分くらい入れた状態で2か月程度はもつようです(だからこそ、密閉されていない場所で使う場合は、ファンを回してより発散力を高める必要があるのかもしれません)。
また、つめかえ用1袋で、マグカップ程度のサイズの容器に、満杯なら2回程度、半分くらい入れるなら3~4回程度つめかえることが可能です。
脱臭剤で、実際に「効いた」と感じられることはなかなかないので、まあこれももしかするとトンデモグッズかもしれませんが、紹介してみることにしました。
つめかえ用ジェルだけを買うなら、一度試してみてもいいかなと思える程度の価格だと思いますし、仮に効果を感じられなかったとしても、「使えない家電製品」が残ってしまうこともないので、いいのではないでしょうか。(そのうえで、効果が感じられて、「もっと発散性を高めたい」と思ったときに、初めて本体を買えばいいのではないかと思います。)
※その他のレビューはこちら。