最近、アメリカ製のカジュアルゲームにちょっとはまっています。
カジュアルゲームというのは、短い時間で気軽に遊べるゲームのことで、複雑で時間のかかる「ハードコアゲーム」の対極に位置するものですが、ここではあえて、「カジュアルゲームサイトだけで配布されているオリジナルゲーム」をカジュアルゲームと定義したいと思います。
ハードコアゲームでも日本の存在感の低下が著しいと言われますが、今回遊んでみて、カジュアルゲームも海外のほうが一枚も二枚も上手だということを痛感させられました。独自の進化をとげたアメリカン・カジュアルゲームは、値段も安いうえに、子供だまし的な要素がなく、大人がじっくり楽しむことができます。
英語だと敷居が高いように感じられますが、日本語訳されたものがたくさんあるので問題なしです。
というわけで、今回はアメリカのカジュアルゲームを取り扱っているサイトと、そこで遊べるゲームについて書いてみたいと思います。(
1.おすすめカジュアルゲームサイト
(1) Big Fish Games日本語版
アメリカのカジュアルゲームを日本語訳して(アメリカンで豪快な訳ですが(笑))販売しているサイト。
同様のサイトはいくつかあるようですが、ここはソフトの販売価格が一律698円と格安です。翻訳済みという手間を考慮すると破格と言っていいでしょう。
翻訳済みソフトの数はそんなに多くありませんが、膨大な英語版のソフトも買えるうえ、過去に買った英語版のソフトが後日翻訳された場合、翻訳版は無料で手に入ります。
なお、こちらでゲームを「購入」すると自動的にサイトの会員になり、放っておくと翌月から698円の月会費がかかる(その代わりゲーム1本が無料になるクーポンが毎月付与されるうえ、日替りで特定のソフトが半額の349円で買えたりします)ようになっています。気になる方は、毎回購入後の画面で「退会する」ボタンを押せば大丈夫です。
(2) Reflexive Arcade
Amazon.comの傘下ということで、それなりに安心感をもって利用できるカジュアルゲームサイト。
もともと、Amazon.comで自閉症関連の洋書を物色していたときに、たまたまそこでReflexiveのゲームがダウンロード販売されていたのを見かけたのが、私のカジュアルゲームとの出会いでした。
ゲームはすべて英語版ですが、最新のカジュアルゲームが遊べるほか、ユーザーレビューなども充実しています。ソフトの販売価格は6.99ドルが中心です。
2.カジュアルゲームサイトの利用方法
(1) オンライン版で遊んでみる。(無料)
カジュアルゲームサイトでは、インストールして遊ぶダウンロード版ゲームと、インターネットエクスプローラーなどですぐに遊べるオンライン版ゲームを扱っています。オンライン版は無料でインストールも不要ですから、まずはオンライン版で遊んで、カジュアルゲームの雰囲気を味わってみるのがいいと思います。
(2) ダウンロード版のトライアル期間で遊ぶ。(無料)
オンライン版も十分遊べますが、本格的に遊ぶならやはりダウンロード版です。どのゲームも、最初のインストールから60~80分程度、フルバージョンを無料で遊べるようになっています(起動している時間だけカウントされるので、短い時間ずつ何日も遊ぶことももちろんできます)。この期間で、そのゲームが自分にとって面白いかどうかをじっくり評価することができます。
(3) 気に入ったゲームだけ購入して遊ぶ。(有料)
このゲームは面白いから購入して楽しもう、と決めたら、サイトから購入手続きを済ませます。(クレカやPayPalが使えます)
トライアル期間中に遊んでいたソフトをアクティベーションする形なので、もちろんそこまで進めていた「続き」から遊べます。アクティベーションの規制は厳しくなく、個人で複数のPCにインストールしたり、OSの入れ替えなどで再インストールしても大丈夫なようです。
3.おすすめゲームジャンル
日本ではあまりないジャンルが発達しているのが、アメリカのカジュアルゲームの最大の魅力です。特にユニークなのが、以下の4つのジャンルでしょう。
(1) マッチ3パズル
平面に敷き詰められたコマを動かして、3つ以上同じものを並べて消していくゲームです。たくさん消して、その面に設定されているクリア条件を満たすとクリアになり、所定の時間内に条件を満たせないとゲームオーバーになります。
オンラインで遊ぶ:80日間世界一周
Big Fish Gamesでのおすすめ:Fishdom, 80日間世界一周
(2) ビー玉ポッパー(マッチ3シューティング)
うねうねと曲がりくねった経路に沿って流れてくるカラフルなビー玉の列に、砲台を操作してビー玉を打ち込んで、同じ色を3つ以上並べて消していくゲームです。すべてのビー玉を消せばクリアとなりますが、すべてを消す前にビー玉の列が経路の末端に到達してしまうとゲームオーバーとなります。
オンラインで遊ぶ:Sparkle(英語)
Big Fish Gamesでのおすすめ:アトランティス・スカイパトロール、ルクソール3
(3) アイテム探し(ハイドアンドシーク、ヒドゥンオブジェクト)
「隠し絵」ゲームのことで、美しい静止画のなかに巧妙に隠されたアイテムを、クリックで発見していくゲームです。発見したアイテムがミニゲームになっていたり、発見したアイテムを使ってさらに別のアイテムを見つけたりといったギミックが施されています。
オンラインで遊ぶ:トレジャー・シーカーズ2
Big Fish Gamesでのおすすめ:ロビンソン・クルーソーの冒険
(4) タイムマネジメント
いろいろなことを手順に従いながら同時にこなして、制限時間内にすべてのタスクを終わらせることを目指すゲームです。レストランで、次々と来るお客様を席に案内し、注文を聞いて料理を出し、終わったら代金を回収して・・・といった流れを同時並行でさばいていくようなゲームのことです。非常に忙しいゲームですが、操作としてはほとんどクリックするだけなのが「カジュアルゲーム」らしさです。
オンラインで遊ぶ:ゴー!ゴー!牧場
Big Fish Gamesでのおすすめ:ゴー!ゴー!牧場、ファームフレンジー
4.余談
今回ご紹介したカジュアルゲームは「決まったパターンをマッチングする(マッチ3、ビー玉ポッパー)」「静止画のなかから小さなアイテムを見つける(アイテム探し)」「同じパターンの動作を繰り返し行なう(タイムマネジメント)」といったものなので、自閉症スペクトラムの人に好まれるものもあるかもしれません。
もともと自閉症スペクトラムの人でゲームが好きな人は多いと言われていますし、こういったカジュアルゲームは、そういった方にとって分かりやすく、楽しく遊べるものになっているかもしれないですね。(我が家の娘はゲームをできるようになるのはまだまだ先という感じなので、自ら確認できないのが残念ですが)