2006年01月28日

療育の「効率」について(2)

前回の続きです。

「高校3年間、毎日10時間勉強すれば合格する」という勉強法、あるいは「締め切りの1か月以上前から、毎日5時間以上その仕事をやれば片付けられる」という仕事術、どちらも方法論としては明らかにおかしいと言えます。

理由は簡単です。
「早くからたくさんやれば結果が出る」のは、当たり前だからです。
この2つの例のどちらも、これ以上の勉強なり仕事なりはやることができない、最大限の「量」をこなすことを求めています。
その目標が、もともと達成可能な勉強・仕事であれば、使える最大限の時間を使ってそれをやれば、理論上、できて当たり前です。それだけやってもできないとなると、それは「もともと達成不可能な目標」だということになります。だって、それ以上頑張ることができないわけですから。

言い換えると、「早くからたくさんやれば結果が出る」という方法の存在は、その対象となる目標が理論的に達成可能だ、ということを示しているだけで、それ以上の付加価値は実はない、ということです。

では、その次にくる「付加価値」とは何でしょうか?

もうお分かりだと思いますが、それが「効率」なのです。

「使える全時間を使って勉強して大学に合格する」という勉強法は、「勉強すれば大学に合格できる」という可能性を証明してはいますが、その勉強法は、その可能性を達成できる方法の中では最悪の方法です。なぜなら、それ以上勉強できない、最大の勉強量を求めているわけですから。
より短い時間の勉強で合格できる方法があって初めて、その勉強法に「付加価値」が生まれてくるわけですし、そういった方法を提案してくれない予備校はすぐにつぶれるでしょう。

同様に、「使える全時間を使って仕事をすれば片付く」と言われても、「片付かない仕事ではない」ということが証明されただけであって、もっと短い時間でできる方法を見つけなければ、結局付加価値をもった「デキるサラリーマン」にはなれないわけです。

つまり、「使える全ての時間を費やして何かをやる」という方法は、効率という面から考えると最悪の方法で、そこに留まるべきではなく、より短い時間、短い期間で同じ目標が達成できるよう、さらにやり方の改善を進める必要があるのです。

ビジネスの世界においても、最初はいくら時間をかけてでも、とにかく一度結果を出して前に進む(商品を作る、分析レポートを出す、システムを立ち上げる、etc.)ことが大切ですが、一度結果が出た後は、最初に行なった”時間のかかる方法”をそのまま繰り返すのではなく、同等以上の結果をより短い時間で出せるようにたゆまぬ努力を続けていかなければなりません。

つまり、あらゆる方法論は、「効率を高める」という段階に入って初めてノウハウとしての付加価値が出てくるのだ、というのが、私の基本的な考えです。

・・・例えが長くなってしまいましたが、次回は療育の話に戻りたいと思います。

(次回に続きます。)
posted by そらパパ at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | そらまめ式 | 更新情報をチェックする
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