既にご案内している(1, 2)とおり、現在、64個のLED(発光ダイオード)を使った、自閉症児の時間の構造化・視覚支援に役立つ電子式タイマーの製作にとりくんでおり、ようやく、ハードウェアとソフトウェア、両方が完成しました。
↑こちらは紹介動画ですが、ちょっと内容は古くなっていて、現在はこの動画以上の機能が盛り込まれています。機能の詳細については、下記の「操作マニュアル」をご覧ください。
今回は、この電子タイマーの回路図や実体配線図、PICマイコン用のプログラムのソースコードなどの製作リソース一式をまとめて公開するとともに、自分で部品を集めたりPICマイコンへの書き込みを行なったりする手間が省ける、「製作キット」の頒布についてご案内します。
まずは、製作リソースからです。閲覧、印刷には、Adobe Readerが必要です。
↑回路図・部品配置図・配線図
電子タイマーの回路図と、ユニバーサル基板にどのように部品を配置しどう配線すればいいかの実体図です。製作にあたっての最重要資料です。
※2009/3/23追加:原寸大裏面配線図もご活用ください。
↑製作マニュアル
タイマーの製作の手順やコツを掲載しています。もちろんこの手順に固執する必要はなく、作りやすい手順で製作いただければと思います。
↑操作マニュアル
完成後のタイマーの操作方法を掲載しています。このタイマーの機能の全体像が分かりますので、興味をお持ちの方は一度ご覧下さい。
↑ソースコードとバイナリファイル (version 2.55)
自分でPICマイコンに書き込むときに使います。製作キットではPICマイコンは書き込み済みですので、これを使うことはありません。
テクニカルノート
やや高度な技術系の話題を掲載しています。電源系などを改造したりする際はご覧ください。
これらの製作リソースについては、著作権を主張できるものについてはそれを留保させていただきます。また、これらを利用したことによる損害に対して、私は責任を負わないものとさせていただきます。
※2009/6/1追記:※製作キットの頒布は、「正式リリース」に移行しました。詳しくはこちらをご覧ください。
製作キットをご希望の方は、まずは私宛()にメールでご連絡ください。その際、以下の点についてお知らせください。なお、恐れ入りますが発送は日本国内に限らせていただきます。
(1)あて先の郵便番号、住所、氏名
(2)頒布代金のお支払い方法(Amazonギフト券または銀行振込)
2.キット頒布代金
プログラム書込み済のPICマイコンを含む、製作に必要なパーツ一式を、タイマーのケースとしても使えるタッパーに入れた「製作キット」の頒布代金として、1900円(送料サービス)を申し受けます。この金額は、将来の正式頒布で予定している金額よりも、500円割安な設定です。
お支払い方法は、Amazonギフト券(手数料なし)または銀行振込(手数料あり)のいずれかとなります。詳しくはこちらをご覧ください。
キットは、原則として定形外郵便にて発送します。簡易包装にてお送りしますので、送付の際のケースの若干のコスレや汚れについてはご容赦願います。
※2009/5/16追記
以下のオプションパーツについても、ご希望の方に同梱します。(はんだ吸い取り線はなくても作業はできますし、電池は手持ちのものがあればそれが使えますので、必要な方だけどうぞ。)
はんだ吸い取り線(長さ30cm) : 100円
006Pマンガン電池(1個) : 100円
3.ベータ頒布について
今回の製作キット頒布は、プログラムの最終テストを兼ねた「先行ベータ頒布」という位置づけとさせていただきたいと考えています。そのため、将来の正式頒布とは以下の点について異なる取扱いとさせていただきます。
(1)キット頒布代金を、将来の正式頒布で予定している金額よりも500円割安な設定とさせていただきました。
(2)PICマイコンのプログラムがバージョンアップされた場合、修正プログラムが書き込まれた新しいPICマイコンを、送料込500円で入手できるようにします。つまり、ベータ頒布期間中に万一プログラムの修正があったとしても、銀行振込の場合の手数料を除けば、正式頒布よりも条件が不利になることはありません。
(3)キットの組み立てや実際の使用についての感想、発見した不具合などについての報告をお願いしたいと思います。短いもので構いませんので、メールまたはこの記事へのコメント等でご報告ください。なお、いただいたご報告は個人情報を伏せて当ブログ等に転載させていただくことがあります。
4.製作キット・ベータ頒布についてのFAQ(ありそうな質問)
(1)製作キット以外に用意するものはありますか?
006P電池と、透明な両面テープは別途用意してください。ケースについては、キットをお送りする際のタッパーがそのまま使えますが、もっといいものを別途用意してもいいと思います。また、工具については、絶対に必要なのは、はんだごて、はんだ、ニッパー、ラジオペンチ、油性マーカー(赤と黒)です。それ以外にあったほうがいいのは、はんだ吸い取り線、はんだづけの際に配線を押さえて固定する工具(ソルダーアシストか小型のマイナスドライバー)、デジタルマルチメーター(テスター)などです。
(2)製作キットに説明書が入っていません!
製作マニュアルや配線図等は分量が多いため同梱していません。この記事からダウンロードして使ってください。
(3)製作の難易度はどれくらいですか?
部品の取り付けは通常の電子工作キットよりも易しいレベル、裏面の配線はある程度はんだづけに慣れていないとやや厳しいレベルだと言えます。全体として、今までに市販の電子工作キットの製作経験があり、はんだづけ作業に抵抗がない方であれば製作可能な難易度でしょう。逆に、これまで一度もはんだごてを握ったことがない、電子工作がどんなものかよく分からない、という方には、ちょっと大変だとは思います。ただし、上の「製作マニュアル」は、そういった方も対象にして書かせていただいているつもりではあります。
(4)製作の作業時間はどれくらいですか?
私はそんなに電子工作に慣れている方ではありませんが、そんな私が製作して5時間程度です。ユニバーサル基板上に部品配置や配線をマーカーで書き込むのに30分~1時間、部品の配置には10分程度、裏面を中心とする配線作業に4時間程度です。一番時間がかかるのが裏面の配線なので、その部分のはんだづけ作業の効率次第で作業時間は大きく変わります。
(5)組み立てたのですが、動きません。
恐らく、どこかの配線が間違っているか、はんだづけ不良でしょう。まずはテスターを使って、PICマイコンの1番と20番ピンの間に5Vがかかっていることを確認してください。次に、配線図と見比べて配線に間違いがないかを確認し、すべてのはんだづけポイントをチェックしていってください。部品が焼けたりしていなければ、配線さえ正しくできれば動くはずです。
(6)一部のパーツを壊してしまいました。
メールにてご相談ください。部品代+送料で、壊れたパーツを再送します。ただし、秋葉原のパーツ屋等で買うのよりは割高になると思いますので、自分でパーツを探せる方は、そうしていただくほうがいいです。また、万一在庫が手元にない場合はご容赦ください。
(7)一部のパーツが最初から動作不良だったようです。
個人的に買い集めたパーツをお譲りしていますので、申し訳ないのですが、パーツの初期不良の無償交換等のサポートは難しいです。パーツの交換については、理由にかかわらず、上記(6)と同等の有償対応とさせてください。
(8)製作キットをたくさん譲ってください。
お送りするキット数分、別々の方がユーザーとなり、それぞれ上記3-(3)の「報告」を別々にいただけるのであれば、複数のお申込も可能です。そうでない場合は、キット代金として500円高い「正式頒布時の予定金額」をお支払いいただけるのであれば、ご相談にのります。
(9)私が製作屋さんになって、完成品を売ってみたいです。
ご相談ください。基本的には、私は製作キットをお配りするだけですので、それを製作して転売されても、特に問題はありません。
ただし、その「完成品」についてのサポートは、製作された方の責任において行なっていただくことになりますので、その点はご確認ください。
(10)上記以外の質問があります。
お気軽にメール()等でご相談ください。
療育への活用という意味あいだけでなく、「趣味の電子工作」としても、チャレンジしがいのある面白いものになっていると思いますので、ぜひ挑戦していただければと思います。
(次回に続きます。)
2009/4/25追記:このタイマーを大変うまく活用いただいている方からのビジュアルつきのご報告をいただきましたので、追記しておきます。(クリックすると少しだけ大きくなり、読みやすくなります。)
にも同様のkitが紹介されてます(これはゲーム機を想定しているようです)。安くはないのですが、参考までに。
きゃ~!とうとう頒布開始ですね。別途申し込みしますが、私からは、我が家を含めて5家族(5セット)+次男の通う特別支援学校の支援部と三男の通う通所療育施設で7セットお願いします。特に、次男の通う特別支援学校の支援部と三男の通う通所療育施設には、デバグと要求機能出しをお願いするつもりです。
みんなでしっかりベータ版を評価しましょう!
以前に奥様のブログの方にはコメントさせていただいた事がありますが、こちらには初めてコメントさせていただきます。
4歳の発達障碍の娘がいます。
療育でタイムタイマーを使っていて、娘にも分かりやすくて家にも欲しいなぁと思ったんですが、なかなか実際に売っているところがなく(ネットでなら見つかったのですが、実際手にとって見てみたかったので)断念していたところに、こちらで製作キットをお分けいただけるとの記事を見つけましたもので、取り急ぎでコメントさせていただきました。
(作るのは主人の仕事になりそうですが)後ほど注文(?)のメールも送らせていただこうと思います。
よろしくお願いします。
思ったよりもたくさん注文をいただいていて、今日1日だけで在庫が半分以下になってしまいました(^^;)。
現時点でご連絡いただいている方にはまだ余裕を持ってお送りできますが、もしかすると近日中に一時的に品切れになってしまうかもしれません。
金行秀さん、
その話題は私も以前見たことがあります。
値段を6000円とかに設定できるなら、私の電子タイマーも、プリント基板や本格的なケースを使ったもっと本格的なものにできそうですが、とりあえず現時点ではシンプルで安価なものがいいかな、と思っています。この「ゲーム機」も、プログラミング次第でもちろん同じような電子タイマーにすることは可能だと思います。
JKLpapaさん、
7セットというのはすごいですね(笑)。
でも、配線のはんだづけはどんなに熟練した方でもそれなりの時間がかかりそうなので、7セットも作っていただくのは時間的にかなり大変だと思いますので、勝手ながらちょっと心配してしまいます(^^;)。
いろいろな方にテストしていただけるのはとてもありがたいです。一応、普通に触っている範囲でのバグ出しは済んでいますし、先日の三重の講演でもタイムキーパー代わりに設定時間2時間で作動させてみて、精度もまずまずだということが確認できましたが、さらに多くの方に触れていただくことで、機能面も含め、よりよいものにしていければいいな、と思います。
まな。さん、
コメントありがとうございます。
アナログのタイムタイマーにもいいところはたくさんあると思います。今回のタイマーは、アナログのタイムタイマーや、市販の電子タイマーに「代わる」ものではなくて、やや実験的な要素を含んだ、「こんなタイマーはどうでしょう?」という、「新しい提案」だと考えています。
もし電子タイマーを製作いただいたら、いろいろな場面で使っていただいて、ご意見をいただければと思います。そのご意見が、さらにこのタイマーの機能や完成度を高めていくことにつながっていくと思います。
(第1回ご報告)
JKLpapaです。お疲れ様です。
いやぁ。お待たせしました。やっと1個できました。無事に動作もしております。私の場合、自閉系の息子3人、うち2人は中度の知的障害なので、自宅でゆっくりはんだ付けなどできないので、仕事の合間合間を見つけてやったので、ちょっと時間がかかりました。でも実動6時間程度だと思います。
まずは最初なので、そらパパさんのマニュアルとおりに製作しましたが、記載されていない「コツ」のようなものも、つかめたと思います。
一点、準備したほうがよいと思ったのは、原寸大の裏面配線図。できればトレース用紙などの透けるもの(OHPシートでもよいですね)で、赤線で書きこんだ配線図が間違っていないかどうかをチェックできるものがあった方がよいですね。はんだ付けに入るとあの赤線だけが頼りですが、はんだ付け途中に、線が足りなかったり、一列ずれていたりしました。事前にチェックできるものがあった方がよいと思います。
「コツ」のようなものについては、これから2台め、3台めの製作に入りますので、文章にまとめられたら追ってご連絡します。
次男がじぃ~っとLEDの動きを追っているのが、目に浮かびます。
以上、ご報告まで!
(第2回ご報告)
JKLpapaです。お疲れ様です。
2台目の製作を終えました。早速原寸大配線図をOHPシートに印刷し、最初の赤線記載後のチェック時と、はんだ付け終了後の結線漏れに使用しました。Good!です。
で、2台目製作に際し、工夫したことを2点。
1)赤線記載後に、裏面に、LEDの足とタクトスイッチの足とブザーの足が貫通する箇所に印(私は黒点)をつけました。マニュアルにはLEDの足の箇所のはんだは取り付けまでつけないことが記載されていますが、1台目製作のときに、タクトスイッチ箇所をはんだしてしまって、「足が出らん(北九州弁)!」と叫んでしまいました(^^;。また、印をつけることでパーツの取り付け場所と配線の関係も理解しやすくなり、Goodでした。
2)ICソケット取り付け後、さっさと表面のめっき線を「縫って」しまったほうが配線が楽な気がしました。表面から縫いこんで、裏面の配線の必要長をしっかり確保すれば、配線がずいぶんと楽になることがわかりました。おかげではんだ付け時間が、1時間程度は短くなったと思います。
最後に2度ともそうだったのですが、いざPICをはめて、スイッチをON!して動作確認をしたとき、「あれ?1行つかんじゃん!」という不具合をおこしました。配線図をみればすぐわかるのですが、2度とも抵抗/ICソケット間のはんだ不良でした(抵抗の足をぐっと曲げてはんだしたつもりが、微妙に結線しきれていませんでした)。もし、初心者の方で、「1行点灯しない」という不具合を抱えていらっしゃる方は、PICのソケットの足と抵抗間がテスターでちゃんと導通するかどうかをまずはチェックされるとよいと思います。
この調子で春休み中にあと5台(!)つくりますよぉ!
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この3連休中,送っていただいたキットを仕事の合間の息抜き?として製作してみました。
○老眼?のため,細かい回路がよく見えず難儀しました。眼鏡を外して何とか対応したところ,今度は目の前以外は何も見えなくなってしまいました。
○はじめに手元にあった30Wの半田ごてと,1mm径の半田を使用しましたが,こて先が大きく,隣とくっつきそうだったので,念のため先の細い20Wのこてを購入しました。半田も,0.8mm径のものにしました。
○半田吸い取り線は,必須です。わたしは3mm幅のものを使いました。
○ソルダーアシストもあった方が良いです。100円ショップにあるやつでもいいかもです。とりあえず,チップ押さえ,ナイフ,ニードルを使いました。
○テスターは使い方がよくわからなかったので,用意しませんでした。※そんなレベルです。
○製作マニュアルは私のような初心者にもわかりやすかったです。
○ただ,向きのある部品とそうでないものがよくわからず,ICソケットや抵抗をどの向きにつけようと少し悩みましたが。とりあえず,向きのことが書いていない物は大丈夫のはずと自分に言い聞かせながら作りました。→「書いていない」ことを確認するのは難しい(不安)ですね。自閉症の子どもの気持ちが少しわかりました。
○作業時間は,線引きなどの下準備が1時間弱,半田付けを開始してからは4時間半かかりました。その後動作不良があって,回路図の見直し,部品のつけ直し,配線の追加で,1時間弱かかりました。
○動作不良は,私の回路図の見間違えと配線忘れが原因でした。簡単なところだったので,私でも見てわかりました。
○操作マニュアルは始めよくわからなかったのですが,見ながら本体をあれこれいじっているうちに意味がわかりました。
さて今後に向けての要望,自分でもやりたいことは,
◎配線はやっぱり苦労したので,プリント基板になると嬉しいです。
◎とりあえずパーツショップも見つけたので,ICチップだけの配布もしてもらえ
ると,人の集めての工作教室がやりやすいかもです。
◎もうされていたようですが,スイッチを本体と離したいですね。自分の工作が信用できないのと子どもが自分で触って使えるように,少々乱暴に扱ってもいい大型のスイッチ,ボタンをケースの方に取り付けたいです。次に作る時は,やってみたいです。
正直かなり苦労しましたが,息子と奥さんに「お父さんすごい!」と(久々に)言ってもらったので,次につながりそうです。やはり強化子は大事ですね。
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ちなみに、向きについて記載のないパーツですが、そういったパーツについては向きを気にする必要はありません。具体的には、抵抗、積層セラミックコンデンサ、圧電ブザー、トグルスイッチ、ICソケットは向きを気にする必要はありません。(ICソケットは、1番ピンのある側にくぼみを向けるのが正しいのですが、逆でもまったく問題なく動作はします。)
また、PICマイコンやマトリックスLEDなどの「ばら売り」は、正式頒布を開始したらやりたいと思っています。
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学年末のバタバタの状態の中ですが,とにかく,とりあえず学校で使ってみました。ファーストインプレッションです。
その1,歯磨きの時。
3人の小4男子が歯磨きの時にいつもタイムタイマー(音あり)を使っています。その代わりに「使ってみて」と渡しました。
いつもは自分たちで4分(位)にセットしますが,今日は私が(壊されるのを恐れて)4分にして渡しました。設定は,フルLEDモード,アラーム音ありです。新しいものなので興味津々でよく見て,特に抵抗なく使用できました。アラーム音とともに歯磨きを終えて去っていきました。その後,1名やや聴覚過敏の子どもが遅れてのスタートだったので,2分延長しました。この子はイヤマフをしていましたが,点滅をみながらいつ鳴るの
か,どのくらいの大きさで鳴るのか不安で不安で,さらに耳を押さえながら「あー,うー」と声を出して音を紛らわそうとしていました。音を消すモードにしてあげたかったのですが,マニュアルなしではまだ咄嗟に変更できないので,そのまま使ってもらいました。使い始めて途中でやめるとさらに落ち着かなくなるので・・・。で鳴った音は,本人が思ったより大きな音ではなかったようで安心してその後のプリント課題に移行することができました。
●明るい窓際では,LED表示がよく見えなかったです。見やすいように傾けて設置する台等を工夫したいと思います。
●水濡れを覚悟でふたを外して使用しましたが,賑やかな教室内ではそれでも聞こえにくかったようです。だからこそ良かった子どももいましたが。音を大きくする工夫もいるかもしれません。
その2,職員会議。
タイムキーパーに使ってみました。司会の自分には,残り時間の大体の感覚がわかって良かったですが,30分間の報告をする先生からは「見えにくい」,「残り時間が表示された方がよい」と言われました。後者についてはこれもその場でデジタルモードへの切り替えができなかった私の未熟のためですが。
そんなわけで,新学期までにもう少し素早く設定変更ができるようになることと,表示を見やすくする置き方を考えることがこの春休みの課題です。
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自分で何とか作れるかも…と思って注文したものの、マニュアルを見た夫が「お前には無理だ!」と。
友人宅の分も合わせて作ってくれました。
1台に、延べ5時間くらいでしょうかね?
休憩したり、日にちを挟んだりして作っていました。
2台とも、最後に別な場所が一列点灯せず、ネットでLEDの配線図(?よくわかりませんが)を見つけて直していました。
完成したものの、いつ・どこで・どんな場合に・どうやって使うか?
考えていたところ、次男の個別療育で「今だ!」と思える機会がありました。
「○分間でできるところまでやってみよう」
という課題があったのです。
用意しているのは、片手ににぎれば隠れてしまう大きさで、数字表示のタイマー。
「これ、使ってみてください」と、LEDタイマーで課題を進めました。
支援の方も、残りを確認するように促してくださいました。
途中で、見やすくするためにテイッシュ箱の上に置いてくださいました。
高さや角度を使う側に合わせて調整は必要ですね。
送ってくださったキットのまま蓋を使っていたのですが、思いついてスイッチ側の蓋に切り込みを入れてみました。
(トーストに塗る、ファストスプレットの容器を見て思いつきました)
蓋の開け閉めの動作が少なくなります。
https://soramame-shiki.up.seesaa.net/PIC/nocchi.jpg
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ありがとうございました。
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のっちさん経由で電子タイマーを購入した、のんままです。
自分で作るなど大見得を切ったものの、結局のっち夫様に作っていただくはめに…のっち夫様に感謝。
タイマー、早速使っています。
好子カードを横に貼り、7~15分くらいからスタートしてみました。
「これが鳴れば楽しみがある」ということで、本人にとって好きなアイテムになりました(*^-^*)
消えるところが点滅するので、本人の注意を喚起していると思います。
今までタイムタイマー、アラームなど使ってみましたが定着しなかったのは「減る量」が本人にはわかりずらかったのだと思います。砂時計は時間が短いですし…。
おまけに点滅が消える時「ピ」という音が鳴るので、私の励みにもなっています。(他の用事をしていても聞こえる)
今後も時間に余裕がある時に短時間からタイマーの練習をして、バスや電車の待ち時間に使えるように慣らしていきたいです。
良い製品をありがとうございました。m(_ _)m
https://soramame-shiki.up.seesaa.net/PIC/nonmama.jpg
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何回かいただいたメールから抜粋して転載させていただきました。ありがとうございました。
-------------------ココカラ
7台すべて製作終了しました。
・スイッチをいれて「ピーピーブーブー」いいながら、でたらめにLEDが点滅するときは、PICの方向を間違えて差し込んでいる可能性大です(一台やってしまいました(笑))。
・二男の通っている特別支援学校の支援部と、三男が通っている通所療育施設にそれぞれ1台ずつ、モニターしていただくようにお願いしました。
新学期が始まっていないので、お子さんに試した結果の声は、まだ届いていないですが、最初に紹介した際のコメントを以下に書きます。
①一時停止ができませんか?
・・・タイマ動作中で途中でトイレにいきたくなったお子さんなどは、DVDを見ているときなどだと必ず一時停止にしてからでないと動かないお子さんがいます。このタイマも、駆動中にトイレにいきたくなったら、一時停止をしたくなるお子さんが出てくるように思います。
②もっと大きいものをつくれませんか?
・・・個別課題/自立課題のときはこのサイズでO.K.だと思いますが、お集りのときなど、残り時間を提示してあげたいときがあります。タイムタイマよりも、こっちのほうがわかりやすいようにも感じるので、タイムタイマ代りに、おおきなLEDタイマがあると、よいように思います。
③赤以外のLEDがありませんか?
・・・色に非常にこだわりのあるお子さんがいるので、赤だけではなく、青や緑などもあるとよいとおもいます。
総じて、「実際製品を買うと高いので、たすかります。」との声が多かったです。あと、特別支援学校では、高専の先生と協業で、いままでLEDタイマを自主制作されていましたが、ちょっとした変更をするときに、いちいちPICのプログラムを書き変えて使っていたので、そのうちにつかわなくなってしまったそうです。なので、時間変更やLEDパターンを様々に変更できる今回の電子タイマーはいたってよい評価をいただきました。
あと、通所療育施設の先生からは、「たぶん、『これ欲しい』というお母さんがでてこられると思うのですが、そのときはどうしたらよいですか?」という質問をいただきました。とりあえず私に連絡ください、とお返事しています。
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・新学期がはじまり、お願いされていた電子タイマのママ友さんたち分を順次配布しています。来週には配布終了予定です。みなさんには、しっかりモニタレポートをお願いしていますので、届き次第、こちらも順次報告差し上げます。
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ご家族から
今、インスタントのやきそばづくりに凝っている、知的障害程度中度の自閉症児さん(7歳。自閉度は重度)がいて、3分待つのにこのタイマを使っていただいているそうです。最後の”0”の表示がでると、「ゼロ!」と大きな声で喜んでいるそうです。やっぱり、ご褒美が待っている状況で使ってあげるとよいですね。
-------------------ココマデ
ちなみに、いただいたご要望のうち①の一時停止機能については、現在、対応できるかどうか検討中です。
②③については、今回の製作キットそのものでは対応は難しいのですが、このキットをベースにして、一部パーツを差し替えたり、一部プログラムを変更すれば比較的簡単に対応できる可能性がありますので、逆に、もしそういった「改造」に成功された方がいらっしゃったら、ぜひご報告いただければと思います。
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/117827805.html
ありがとうございました。
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主人が電子タイマーを作り、4歳の息子(高機能広汎性発達障害) のために使っています。
息子の反応:
赤い丸の点滅にとても興味(じーっと見ていました)を示しました。
我が家での使い方:
主に、朝食時に使いました。(朝食を食べるのにとても時間がかかり、少しでも早く食べさせようと試みました。)
息子に「赤い丸が消えるまでにご飯を食べようね。」と言い、少し、長めにタイマーをセットしてご飯を食べさせていました。(食べ終わる前に、アラーム音がなるとパニックを起こしますので・・・)
感想:
丸い点滅が消えるということで、時間の経過を理解しやすかったようです。アラーム音がなる前に食べ終えた時、息子が「ご飯、早く食べれたよ!」と何度も言っていました。たくさん褒めてあげると、うれしそうにしていました。自信がついてきたみたいです。
主人の感想:
回路図だけでなく、配線図が基盤の表裏それぞれにありましたので、実装経験のほとんどない私でも簡単に製作することができました。鈴メッキ線も過不足なく、ちょうどいい長さでした。
↑ちなみに、主人は工学部出身で、大学の授業で少しはんだ付けの経験があるくらいです。週末に製作し、だいたい5時間程度かかりました。最初は、「こんなの無理!」と言っていましたが、やり始めたら、熱中していました(笑)。
時間の経過をどうやって、息子に教えようかずっと悩んでいました。この電子タイマーを購入して大変助かっています。
・・・そらパパさんのHPをいつも拝見しては、いろいろ勉強させてもらっています。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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遅くなりましたが、今日やっとタイマーが完成しましたので、モニターとして製作前及び製作中に気になった点をご報告します。
1.電子工作が趣味の人でなければ、今回のキット組み立てのために初めて工具等を揃えることになる(私もそうでした)と思いますので、資料には工具等の名称に加えて、購入の目安となる簡単な説明があればありがたいです。例えば「はんだごて」はどんなものを買ってよいかわからず、ネットでヒーターの種類やワット数の違いを調べたりして、「ニクロムヒーターの20ワット程度の安価なもの」を購入しましたが、その程度の説明でも参考になると思います。
2.細かいことですが、「別途用意するもの」の「006P乾電池」にはブログ記事のように「四角い9Vの電池」という説明を入れた方がよいのではないかと思います。私が買いに行ったホームセンターには6P式の電池はP社製の充電式の高価なもの(なんと1個約2千円!)しか見あたらず、危うくこれを買いそうになりました。(ちなみに「9V式の四角い電池」なら500円以下のものが各社から出ていました。)
3.基盤裏面のはんだ付けは、中学校の技術の授業以来30年ぶりにはんだごてを握った人間にはさすがに技術的に厳しいものがありました。技術の稚拙さをカバーするためには作業の効率性を上げるような工夫が必要かもしれません。
・基盤裏面の配線図を赤サインペンで描き込む際、部品を差し込むピットは線でつなげるだけでなく-◎-◎-のように丸で囲んでおけば、間違って早めにはんだ付けしてしまうことが少なくなるのではないかと思います。
・マニュアルの写真だけではわかりにくい作業工程(私にとってはマニュアルP.2の基盤を「縫う」ように配線してのはんだ付け)は、動画がブログに載せてあればわかりやすいのではないかと思います。
以上、無理なお願いや取りとめもないことを書いてきましたが、どうかご容赦ください。
電気技術の知識がほとんどなく、手先が不器用な私でもこのキットのおかげで、時間(8時間)さえかければ電子タイマーを完成させることができました。
このキットは、これまでタイマーの必要性を実感しながら、高価な市販品に手が出なかった人にとって「救い」になると思います。
私も時間ができれば2個目を注文し、今度は子供の学校用のタイマーとして製作したいと思っています。
本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
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遅まきながらこのGWでやっとタイマーの製作にとりかかりました。
回路図・部品配置図・配線図や製作マニュアルがとても丁寧に作ってくださってあるので手順や作り方がよくわかりました。
はんだづけに慣れていない上に細かい物が見えにくくなっている私にはこの作業がとても大変ではありましたが家族の協力も得てなんとか完成することができました。
基盤が小さいサイズなのと、配線がいくつもありはんだづけをした隣同士がくっついてしまいそう、またくっついてしまったのではという不安があり、この点が一番苦労しました。
できあがって試したところ一発でちゃんと作動したので感激でした。部品の不具合もありませんでした。
はんだづけの工具が我が家にあったのが比較的太いサイズだったためはんだづけしにくいのだなとわかりました。
工具類にうとい素人の私はもう少し下調べしておくべきだったと思いました。途中で製作レポートを見せていただいて適切な道具が必要だったことに気がつきました。
明日にでも職場で子どもたちに使ってみたいと思います。
またそらパパさんのことも合わせて保護者の方に紹介させていただきたいと思います。
その様子など報告できることがあればさせていただきます。
いつもいろいろな話題や支援ツールを紹介してくださり、また今回はタイマーの開発とキットまで頒布してくださったこと本当にすばらしいと思います。
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
できあがったタイマーの画像を添付させていただきます。
https://soramame-shiki.up.seesaa.net/PIC/P5060112.JPG
仲間にもこの画像を送って紹介&完成できた自慢もさせていただきます。
また今後ともよろしくお願いします。
わたくしから周囲に頒布して一か月、反応を少しまとめてみます。
1)ブザーの音、もう少し大きくできませんか?
これは、三男の通っている通所療育施設からです。教室に12名程度いる部屋で使用していただいているようです。フタのブザー箇所には穴を開けていますがイマイチだそうで。
ブザーをケース表面につけるか、電圧を上げるか、ですね。
2)LEDが見える工夫が必要です。
これは、前回お送りしたGくんのご家庭でされていたように、マトリックスLEDが見えるように斜めに設置する工夫が必要なようです。
3)楽しいことを待つように。
これも通所療育施設での実践で、「これが鳴ったら、遊戯室に行くよ。」といった感じで、待ったあとにはよいことがある、という風にして使用していただいているようです。
もうちょっと電子回路の勉強をして、大型化などにチャレンジしたいですね。
ではでは。
たびたびのご報告、本当にありがとうございます。私自身も大変参考になりますし、このタイマーに関心を持っていただいた方にも貴重な情報になっていると思います。
1)については、電圧を上げないといけないですね。となると、5Vに下げる前の006P電池の9Vを引っ張ってきて、トランジスタでドライブするような感じになるはずですが、私も電子回路に詳しくないので、そこから先が分からないんですよね・・・。
ちなみに、ブザーとPICマイコンの間にはさまっている抵抗値を下げると手軽に音量が上げられますが、ブザーに衝撃が与えられたときに発電される電流がPICマイコンに逆流して破壊するリスクが高まります。今の抵抗は、どこかのサイトでブザーを実際に指パッチンして起こした電圧を参考に、それが流れても大丈夫な値にしてありますので、抵抗値を下げるのはちょっとリスクがあると思います。
2)については、ケースを工夫する必要があるかもしれません。ただ、とりあえず、お送りしているタッパーでも、ちゃんと底部の四隅に穴を開けて、付属のスペーサーでねじ止めすると、安定して縦置きすることはできるようになるはずです。
3)は、そのとおりですね。
音を大きくする方法について少し考えてみました。
で、よくよく考えてみると、いま、ブザーに直列に抵抗を入れて「保護」しているつもりなんですが、実際にはブザーに衝撃が加わると「交流電圧」が発生してしまうので、グラウンドといいつつ単に電池のマイナスにつないでいるだけの現状だと、グラウンド側にプラスの電圧が生じて、結局PICマイコンのVss側に定格以上のプラスの電圧がかかって壊れてしまう(だから抵抗で保護しても意味がない)ような気がしてきました。
ちなみに抵抗をゼロにすると音はかなり大きくなりますから、開き直ってそうしてしまってもいいのかもしれませんね。
その際、気休めかもしれませんが、抵抗の代わりにツェナーダイオードで逆電圧を逃がす回路をつけたものが、こちらです。
https://soramame-shiki.up.seesaa.net/PIC/pic_timer_circuit_di100.gif
PICマイコンは6.5V以上の電圧がかかると壊れるそうなので、ツェナー電圧が6.5Vより低く、通常時の5Vよりも高いツェナーダイオードを使うと、普段は電流が流れず、大電圧が逆向きにかかったときには電流が逃げるようにできるんじゃないか、と考えました。
この回路は、衝撃を与えない状態では少なくともちゃんと大きな音が出て動作することを確認済みです。
(でもこれだと、「交流」電圧でグラウンド側からプラスの電圧がかかるとオシマイかも。ツェナー電圧5Vくらいのツェナーダイオードを、逆向きに直列にして同じ場所に入れたら、大丈夫かもしれません。)
※ちなみにブザーに衝撃を与えたときに起こる電圧の話題は、こちらの記事で見たことを思い出しました。
http://micon.arrow.jp/modules/newbb/viewtopic.php?viewmode=flat&topic_id=779&forum=5
子どもたちに対する使用なので、一応「壊れない」前提で製作しとかないと、使っているときに壊れちゃうと、子どもはパニックをおこし、支援者は焦るし・・・、となってしまいますので、何度か試しでやってみるしかないでしょうかね。
今回の、直列抵抗の代わりに並列にダイオードを入れるというアプローチでだめなら、やっぱりトランジスタで9Vを引っ張ってくるしかないかなあ、と思います。
いずれにしても、電子回路に詳しい方のサポートが必要かなあ、とは思っています。
また、モニター報告ありがとうございました。別記事で掲載させていただきました。
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/119764579.html
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/119764579.html
ありがとうございました。
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使用場面
高等部生徒の作業(陶芸班)でワークシステムを組み、その中の時間確認
仕事と休憩を3~4ローテーションするが、休憩時間の残りを把握するために使用
生徒さんのようす
(全点灯から減っていくモード使用)
「~分休憩です」の言葉と同時に見せる
タイマーに注目する。
休憩の途中でタイマーの方を数回見る
終了の音を聞いて作業に向かう
作業自体は目で見てわかる量をこなせばいいのですが、休憩は時間なので把握しにくく混乱することもありました。
タイマーの終了音を聞いてすぐに作業に向かうことから休憩時間について見通しが持てるようになってきていると思われます。
しばらく使っていたのですが、やはり他の方と同様に生徒さんが機械自体に興味を持ち、ボタンを押したり、電池をはずしてしまうことが多くなりました。
防ぐ工夫をしようということで、今は休止状態です。
「M様からのご報告」を参考にして改造しようと思います。
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