今回は、過去に私が使ったことのあるデジカメを紹介してみたいと思います。
1.富士フィルム CLIP IT DS-10S
富士フィルムは、「FinePix」というブランドを使い始める前は、「CLIP IT」という名前でデジカメを出していました。これはその頃のモデルで、青いスケルトンモデルです。1997年に発売された3000台限定モデルですが、どうやら売れ残っていたようで、私は1年半後の1999年初頭に、在庫放出で叩き売られていたものを15000円程度で買いました。
画素数35万画素でズームもついていませんし、液晶モニターもなくファインダーを覗いて撮影するという原始的なモデルでしたが、それでも一応ちゃんと写ってパソコンで加工できるということで、結構使っていました。私が知る限り、デジカメのスケルトンモデルというのは後にも先にもこれだけでしょう(そういう意味ではレアモデル?)。記録媒体はスマートメディアです。
割と最近まで手元にありましたが、さすがに使い道がないと思って捨ててしまいました。今思えば、スケルトンの限定モデルという面白さをアピールしてオークションに出せばそれなりの値がついたでしょうね。
↑DS-10Sで撮影した写真
2.リコー RDC-5300
新婚旅行に行く前に、さすがにDS-10Sでは力不足だろうということで新しいデジカメを買いました。それが、このリコーの213万画素のモデルでした。これまた在庫処分商品で、1999年春モデルを2000年の秋に買って、定価約1万円のPC接続キットがおまけでついて確か4万円くらいだったと思います。
いま改めてスペックや当時の評判を見ていると悪いモデルではなかったようなのですが、DS-10Sと同じノリでアルカリ電池で運用しようと思ったのが失敗でした。新婚旅行で持っていったアルカリ電池8本は本当にあっという間に(電源ONにして5分くらいで)なくなり、ほとんどまともに撮影できずに終わりました。念のために持っていったフィルムカメラが大活躍で、このときの経験がトラウマになってしばらくデジカメから離れてフィルムカメラを使っていました。(富士フィルムの「TIARA II」を使っていました。これが後の広角カメラへのこだわりにつながっていきます)
↑RDC-5300で撮影した写真
3.ニコン COOLPIX 2200
2004年の春ごろ購入。TIARA IIが壊れてしまって、有償で修理はしたものの、既に世間の雰囲気的に時代は既にデジカメという感じになってきたので、そろそろ安いモデルを買うことにしました。一応のこだわりとしては安くても映像素子がCMOSではなくてCCD(当時はCMOSは安物デジカメ用、CCDのほうが上という時代)のものを選んだというくらいです。値段は確か2万4000円くらい。
このカメラは割と使い込みました。最近のデジカメにも通じる「コンパクトで使いやすいデジカメ」でした。当ブログの最初の頃の写真や作り始めのPECSのネタ画像も、このデジカメで撮影しています。
この機種の最大の欠点は、室内撮りが致命的にダメなこと。普通に蛍光灯がついているような明るい室内でも、フラッシュを焚くと中心真っ白・周囲真っ黒、焚かないとシャッタースピードが1/4~1/8秒の信じられない遅さになったうえ、それでも画像は超アンダーになります(ISO感度も自分では変えられないので打つ手なし)。F2.6の明るいレンズのはずなのに、この挙動はとても不思議。逆に屋外での画質には定評があり、乾電池仕様のコンデジとしてはとてもコンパクトでグリップもしやすいということで、今でも割と評価の高い機種です。2004グッドデザイン賞を受賞しているとか。
↑COOLPIX 2200で撮影した写真
4.リコー Caplio RX
2004年の春モデルですが、私は中古で2006年の夏に買いました。当時の中古価格12,000円。
COOLPIXからの買い替えの最大の理由は、広角28mmが欲しかったこと。この頃、たまたま知ったあるブログに多数掲載されていた広角で撮った写真が本当にきれいで魅了されて、自分も広角のデジカメを買いたい、と思って物色して、新品は高かったのでこれを中古で買ったというわけです。この時の買い替えについては過去にブログでも話題にしています。
期待通りの広角のよさがあり、非常に満足していたのですが、さらに広角なモデルが欲しくなり、稼動期間は約半年程度と短かったデジカメです。
5.コダック EasyShare V705
Caplio RXで広角の魅力にとりつかれて、「もっと広角を!」と考えたらこれになりました。コンパクトデジカメで23mmの超広角は驚異的です。しかも屈曲系でレンズが飛び出さず、電源ONですぐに撮れるのも魅力です。発売前からAmazonで予約を入れて2007年初頭に入手しましたが、価格のこなれていない発売直後に買ったデジカメはこれが最初で最後で、購入価格も今までで一番高い5万3000円程度でした。でも、値段が崩れる前にすぐに市場から消えましたから、出てすぐ買ったのは間違いではありませんでした。ブログでレビュー記事も書いています。
非常にクセのあるデジカメで、画室もいいとは言えない・・・というか、率直にいうとかなり悪いのですが、やはり超広角の魅力が七難を隠してくれて、ずっと使っていました。
6.カシオ EXILIM EX-Z200
現在のメイン機。今年の10月から使い始めています。これといって特徴はないものの、28mmの広角、屋外でも室内でも破綻しない無難な画質、手ぶれ補正とISO AUTOでのブレ軽減など、非常に手堅くまとめられていて使いやすいと感じている1台。購入価格は約20000円でした。V705からの移行の経緯はこの連載の初回でも触れました。