中古デジカメを選ぶときは、ネットにある「仕様」や「取扱説明書PDF」を参照するといいという話を書きましたが、仕様を見てすぐに全部分かる人は、こんな記事を読んでいないでしょう。
そこで、(私もカメラに詳しいわけではないので偉そうなことは書けませんが)中古デジカメを「普通に気軽に使う」ことを目的に選ぶ際の、「仕様」のチェック方法について簡単にまとめておきたいと思います。
(1)画素数
撮影される画像の詳細度を示します。最近のデジカメは1000万画素以上が当たり前ですが、お手軽カメラとしては200万画素もあれば十分です。17インチ液晶PCモニタの画素数は約120万画素、はがきサイズに高詳細(300dpi)で印刷するために必要なのが約200万画素、高級テレビで採用されている「フルハイビジョン」と呼ばれる解像度が207万画素です。ちなみに私がこのブログに貼っている写真の多くは約13万画素です。
実は、古いデジカメの魅力はむしろ「画素数が少ないこと」にあるので、200~400万画素あたりのクラスが狙いめです。
(2)記録メディア
撮った写真を記録するためのカードのことです。記録メディアは付属していないことが多いため、別途用意する必要があります。
「スマートメディア」と「(無印)メモリースティック」は現在市販されておらず、オークションで高値で取引されている状態なので、これらを使う機種は避けたほうが無難です。「SDカード」か「コンパクトフラッシュ(CF)」なら安く買えます。「xDピクチャーカード」「メモリースティックPRO」はやや割高です。
大容量タイプは古いデジカメでは使えないことが多いので、容量は512MB~1GBあたりが無難、最大でも2GB以下のものを選びます。
(3)バッテリー
汎用型の電池(単3など)を使うものと、専用バッテリーを使うものがあります。
専用バッテリーを使うものの場合、バッテリーと充電器つきの中古を買いましょう。それでもバッテリーがへたっていて、結局互換バッテリーを買いなおすことになることもあります。(古い機種でも、たいてい楽天市場などで互換バッテリーが買えます)
単3仕様の場合も、アルカリ・マンガン電池は使えないと思ったほうがいいです。定評のあるエネループが最適です。
(4)サイズと重量
本体のサイズは一応チェックしましょう。たまに、見た目の印象よりもずっと大きいモデルがあります。
「厚さ」が大きいカメラは、レンズが完全に引っ込まず、電源OFF時も出っ張っているものが多いです。こういったモデルは携帯性に劣りますが、レンズが優秀だったりするので、逆にそれが魅力になったりする場合もあります。
いずれにせよ、最近のコンパクトモデルよりは大きくて重いので、あまりこだわりすぎないことも大事かと。
(5)液晶モニタ
古いデジカメでは、液晶モニタは小さいものと諦めてしまいましょう。どうせ最新機種にはかないません。1.5型もあれば使えます。
ちなみに、最近主流の2.7型と、かつての主流の1.8型では、面積比で2倍以上の差があります。
(6)焦点距離(光学ズーム)
3倍とか5倍というズーム倍率よりも、焦点距離が「35mm換算」で何ミリからスタート(小さいほうの数字)しているかが重要です。焦点距離は、写せる範囲の広さに影響します(焦点距離が小さいほど、広い範囲を写せて使いやすくなります)。
古いデジカメの場合、35ミリ以下なら及第点、38ミリだとちょっと狭いかな、という感じです。39ミリ以上のものは使いにくいと思います。
(7)レンズのF値
仕様の「レンズ」の項目で、「F2.8~5.6」などと書いてあるところです。この数値は「小さいほどいい」です。この数字が小さいのは「明るいレンズ」で、大きいと暗いレンズということになります。レンズが暗いと、暗いところでの撮影時に手ブレしやすくなります(もちろん、手ブレ補正なんてついていません(笑))。
中古コンデジの基準としては、「最初の数字がF2.8以下」くらいでしょう。これより小さければ優秀なレンズを使っていることになり、大きければ暗いところでの撮影は厳しいかな、といったことが読み取れます。
(8)その他
商品の当時のニュースリリースや、取扱説明書の冒頭にある「この商品の特長」といったページを参照して、そのデジカメならではの特長、魅力をチェックします。せっかくデジカメを買うわけですから、何か他の機種にないオリジナルの魅力があるほうが面白いですね。
↑仕様の例です(Pentax Optio 33Lより)
次回は、私が古いデジカメで遊んでいることを書いてみたいと思います。
(次回に続きます。)