字幕や複数音声を扱えるフリーのDVDオーサリングソフト「DVDAuthorGUI-J」でのオーサリングを「体験」するためのお試しファイルセットを作ってみましたので、よろしければ試してみてください。
←DVD制作サンプルファイルセット(1.6MB)
圧縮ファイルを解凍すると、次のようなファイルが出てきます。
sample.m2v .... 映像ストリームファイル
sample.mp2 .... 音声ストリームファイル(MPEG Audio形式)
voice2.mp2 .... サブ音声ストリームファイル
voice3.mp2 .... サブ音声ストリームファイル
sample.ssa .... 字幕ファイル
subttl2.ssa ... サブ字幕ファイル
chapter.txt ... チャプターファイル
menu.jpg ...... メニュー用静止画
時間にしてたった12秒ほどですが、DVDAuthorGUI-Jでこのデータをオーサリングすれば、メニュー・複数音声・複数字幕のある完全なDVDが制作できます。
このファイルセット以外に必要なのは、DVDAuthorGUI-Jだけです。
解凍したファイルセットのファイルを、できるだけシンプルな英語名フォルダ(例えば、C:\DVD)に置き、次の手順で作業を行ないます。
1. 「タイトルの追加」ボタンを押し、ビデオストリームとして sample.m2v、オーディオストリームとして sample.mp2を選択します。これが映像とメイン音声(音声1)になります。
2. 「エクストラ(音声トラックの追加)」ボタンを押し、voice2.mp2とvoice3.mp2を順番に選択します。これがサブ音声(音声2、3)になります。
3. 「エクストラ(字幕の追加と編集)」ボタンを押し、ダイアログの「字幕の追加」ボタンを押し、sample.ssaを先に、次にsubttl2.ssaを選択します。これが字幕1、2になります。
さらに、それぞれの字幕のオプションとして、左余白=30、右余白=30、上余白=30、下余白=45、サイズ=32.0と設定します。
4. 「エクストラ(言語名タグの編集)」ボタンを押し、ダイアログに、2つの字幕と3つの音声、すべての言語が日本語だという設定をします。
5. メモ帳でchapter.txtを開いたうえで、「チャプター」ボタンを押し、表示されるダイアログの中に、chapter.txtの中身をコピー&ペーストします。
6. メニューの[メニュー]→[静止画ビデオ(m2v)の生成]を選び、menu.jpgを選択します。
すると「画像の互換性が確認されました。静止画ビデオ(m2v)を保存する場所を指定してください。」と表示されるので、OKを押して、他のファイルと同じフォルダに menu.m2v という名前でファイルを作ります。メニュー画像のフレーム数は、デフォルトの1でOKです。その後、ダイアログがいくつか表示され、menu.m2vが生成されます。
7. 「メニュー(タイトルセット・メニューの追加)」ボタンを押し、「ビデオストリームの選択」でいま作成したmenu.m2vを選択し、「オーディオストリームの選択」でキャンセルボタンを押します。すると、メニューの編集画面が表示されます。右下の「詳細」チェックボックスにチェックを入れて、「詳細なボタン・コントロール」を表示させます。
「ボタンの追加」ボタンを押し、画像脇のスクロールバーと「縦サイズ」「横サイズ」のスライダーを操作し、枠線が「1フレーズ」と書いてあるボタンと重なるように調整してください。次に、「色」のハイライトをyellow、セレクトをblackに設定し、「詳細なボタン・コントロール」の「線の太さ」を4にします。
さらに「ボタンの追加」を行ない、ボタン2・ボタン3・ボタン4をそれぞれ「2フレーズ」「3フレーズ」「戻る」のそれぞれの場所に重ね、同様の設定を行ないます。参考までに、それぞれのボタンの推奨位置(「詳細なボタン・コントロール」の値)を書いておきます。
ボタン1:239-224-172-53
ボタン2:239-224-252-53
ボタン3:239-224-331-53
ボタン4:353-111-405-53
次に、ボタン1~4の動作を以下のように設定します。
ボタン1:jump title 1 chapter 1
ボタン2:jump title 1 chapter 2
ボタン3:jump title 1 chapter 3
ボタン4:resume
「音声の選択」「字幕の選択」は今回は Default のままとします。
8. 「ナビ・コマンド」ボタンを押し、再生動作の設定を行ないます。
今回は、最初の再生時はメニューを表示せずいきなり再生、再生終了後はメニュー表示という設定にするため、「ファースト・プレイ」を「jump title 1」に、title1のポスト・コマンドを「call menu」に変更します。
9. メニューの[ファイル]の下にある、「オーサリング後にisoファイルを生成する」にチェックマークを入れます。
10. メニューの[ファイル]→[プロジェクトの保存]から、ここまでの作業をプロジェクトとして保存します。
11. 「オーサリング」ボタンを押します。
「DVDを作成するフォルダ名を入力してください。」と出るので、存在しない新しい英語のフォルダ名を入力してください。ここでは仮に「test」というフォルダにします。
オーサリング作業が始まり、ダイアログが出ればオーサリング(DVDファイル制作)が完了です。
12. 最後に指定したtestフォルダに、いわゆるリッピングしたDVDと同じ構造でファイルが作成されているので、PCのDVDソフトならこのフォルダを指定すれば再生できると思います。
DVD-Rなどに焼く場合は、test.isoというISOファイルができていますので、こちらをISOイメージとしてライティングソフトから書き込みを行ないます。(testフォルダの中を書き込んでもいいのですが、DVDプレイヤーに対する互換性が下がります。)
それでは皆さん、よいお年を。
現在字幕作成にチャレンジしております。
いろいろと失敗など繰り返しながら、
いろんなサイトで知恵をいただき何とか焼ける段階までたどり着きました。
こちらでご紹介いただいた「DVDAuthorGUI-J」を使わせていただいたおかげです。
「Virtualdub]で長く苦しみました…。
4GB以上は扱えないということで細切れにしたり…。
「DVDAuthorGUI-J」でISOファイルを作成しライティングソフト焼くというところでまた行き詰まってしまいました。
ライティングソフトは「B's Recorder GOLD8 Security」を使用しています。
「DVDAuthorGUI-J」で作成されてISOファイルを「トラックとして登録」「書き込み」でDVDを作成しました。
が、なぜか音が入っていないのです。
字幕はちゃんと表示されました。
「PowerDVD」でISOイメージで再生するときはちゃんと音も字幕も入っています。
また前回「DVDAuthorGUI-J」で作成した失敗作(字幕が表示されない)でもDVDに焼き付けたときは音も入っておりました。
ですので音声ファイルに問題はないかと思うのですが…。
ISOイメージでの焼き付けに何か気をつけなければいけなことはありますでしょうか?
大変ぶしつけで申しわけありませんが、ご指導よろしくお願いいたします。
はじめまして。
コメントくださいましてありがとうございます。
おっしゃっているようなケースは私自身は経験したことがないのですが、1つ確認させてください。
完成したDVDには「AUDIO_TS」というフォルダはできていますか?
もしかすると、DVDAuthorGUIJを使うと、VIDEO_TSだけしかフォルダのないISOファイルが出来てしまったかもしれません。
もしAUDIO_TSがないと、いただいたコメントのようなことが起こる可能性があるかもしれません。
私は、実は上記のやり方ではなく、まずは普通にVIDEO_TSフォルダを作って、同じ場所に手作業で「AUDIO_TS」フォルダを追加して、「Imgtool Classic」を使ってISOにする、という手順を踏んでいました。
http://www.coujo.de/ib2/index.php?s=e4ec7af26d0d2dd59ffb8e5294484dbe&act=module&module=include&incl_name=download
↑ImgTool Classicのダウンロード。
下のほうにある「Classic」のほうを使いましょう。
AUDIO_TSがない場合は、この方法もお試しください。
「AUDIO_TS」はちゃんと作成されています。
「PowerDVD」でISOイメージ再生では文字が出て音も出ています。
「WinDVD」では文字が線だけになって表示されません。
音も字幕も問題があるようです。
そらパパさんのサンプルを見て「ssa」のフォントを変更してオーサリングして、また「B's Recorder GOLD8」で焼いてみました。が、やっぱり音が出ず…。
おっしゃるとおり「Imgtool Classic」をダウンロードして「DVD Decrypter」で焼いてみました。
が、やっぱり音が出ませんでした。
焼き上がったDVDですが「PowerDVD」は大丈夫で、「WinDVD」では文字が線になっています。
変化なしといったところです。。。。
そして
家庭用DVDPlayerでは音が出ない。
そこで少し気づいたのですが、韓国映画に字幕を付けようとしています。
それで「DVDAuthorGUI-J」の言語で「ハングル」を選択してました。
これが問題かと思い、これから「英語」に変えてオーサリングをやり直してみます。
またご報告にあがります。
ありがとうございました。
いろいろとご心配、ご指導ありがとうございました。
報告ですが「DVD作成 成功」してました。
今まで音が出なくて失敗作だと思っていたものも、もう一台のデッキで全部ちゃんと音が出てていました(大涙)
なんだったんでしょう…?
実は分離をやり直して、今度は「TMGEnc」を使いました。
音声ファイルのせいかと思ってやり直したのです。
(ちなみに言語は英語に変えても同じでした 当然ですね)
最近購入した日立製ではまったく音が出ません。
これについては一度調べてみたいと思います。
1年間に買った東芝製で再生したところ何の問題もありませんでした。
“この”デッキのせいで同じDVDを5枚も焼いちゃいました(大泣笑)
でも今回、字幕作成 ISOファイルのイメージ化等々いろいろ勉強になりました。
日本で手に入らない韓国映画、これにどうしても字幕をつけたくて取り組みました。
たくさんのサイトで詳細な情報等いただいたおかげだと思っています。
そらパパさんのサイトは何となく質問しやすい雰囲気があってつい、申しわけありませでした。
本当にお手間をとらせました。
また何か困ったことができたらやってきたいと思います♪
ありがとうございました。
DVDうまく作成できていて良かったですね。
ちなみに、もし音声ファイルにMPEG Audioを使っていると、古いDVDプレイヤーやファームアップしていないPS2などで音が出ないことがあるらしいです。(本来MPEG AudioはDVDの必須フォーマットではないので。必須フォーマットはドルビーデジタルかリニアPCMです)
ご参考までに。
字幕付きDVD作成のページかなり活用させていただいてます。
早速の質問なのですが、サンプル制作セットでのオーサリングがうまくいきません。
チャプタのエラーのようで・・・
存在しないチャプタへ移動する設定がされていますみたいなエラーコードが出ます。
私のやり方が間違っているのでしょうか?
オーサリングのエラーということですが、まずこの記事を書いたときと比べると、DVDAuthorGUI-Jがバージョンアップされています。もしかするとそれが影響しているのかもしれません。
(私のPCでは、DVDAuthor-GUIの新しいバージョンを入れたら挙動がおかしくなってしまったので、動作確認ができません。すみません。)
それと、おそらくチャプターがないということなら、テキストファイルで設定するチャプターの設定がうまくできていない可能性がありますね。チャプターを参照するのはメニューのボタンなので、メニュー画面を作らない設定でオーサリングするとどうなりますか? それでうまくいくなら、確実にチャプター情報の入力のところに何らかの問題があると思います。
DVD Audioという規格(ほとんど対応商品がない、バリバリ高い音響機器)で使うもので、
DVD Video規格のディスクでは常に空フォルダです。
DVD Videoの音声はVIDEO_TSフォルダの下に含まれています。
(=・ω・)ノ
コメントありがとうございました。
おっしゃるとおりで、通常のDVD動画の情報は、音声も含めて、VIDEO_TSフォルダに入っています。
ただ、古いDVDプレイヤーなどでは、AUDIO_TSフォルダがないと規格外ディスクとして読み込まないものもあったので、上記のようなコメントをさせていただきました。