DVDAuthorGUI-Jはメニューも手作りです。実は凝ると非常に複雑なこともできますが、ここでは、静止画のタイトルメニューを1枚だけ作る方法を説明します。
まずは、メニュー用の画像を作ります。720x480のフルカラー画像で、ボタンやチャプター名などの文字も全部画像として作ってしまいます。
720x480というサイズは、本来の4:3の縦横比に比べ横幅が12.5%多くなっています。背景に画像などを使う場合は、640x480または720x540といったサイズで一旦画像を作り、サイズ変換して横長の720x480というサイズの画像を作ればきれいに作れます。
※このように、4:3で作ってからサイズを変更し、720x480にします。
画像はJPEGで保存します。あまりサイズが大きいとエラーが出ますので、ほどほどの画質を設定します。
8. DVDをオーサリングする
ようやく、DVDAuthorGUI-Jが使える状態になりました。
ここまでで、次のようなファイルが揃っているはずです。
1) ビデオ編集ソフトで編集後分離した映像ファイル(.m2v)
2) 分離し、必要に応じて加工した音声ファイル(.mp2)
3) タイミングを設定した字幕ファイル(.ssa)
4) チャプタ位置を設定したテキストファイル(.txt)
5) メニュー用の静止画(.jpg)
これらすべてを英語のファイル名で、英語名のシンプルなフォルダに置きます。フォルダ名や階層、ファイル名に日本語が入っているとエラーが出ます。できれば、c:\dvdといった、ドライブのすぐ下がいいです。Windowsのデスクトップなどは階層が複雑なうえ、フォルダ階層に日本語が入っているため絶対にダメです。起動したら最初に、ウインドウ右の「DVD形式」が「NTSC」になっていることを確認します。
8-1 基本の映像・音声の指定
「タイトルの追加」ボタンを押し、上記1)の映像ファイルと、2)の音声ファイルのうち、メイン音声になるものを選択します。
8-2 サブ音声の指定
「エクストラ」ボタン→「音声トラックの追加」を選択し、2)の音声ファイルのうち、メイン音声以外のものを順次選択していきます。
8-3 字幕の指定
「エクストラ」ボタン→「字幕の追加と編集」を選択し、3)の字幕ファイルを選択します。
字幕の表示エリアとフォントサイズの設定は、何度かオーサリングを繰り返して試行錯誤して決めます。
8-4 言語名タグの編集
「エクストラ」ボタン→「言語名タグの編集」を選択し、すべての音声と字幕が日本語であるという設定をします(これをしないと文字化けするらしいです)。字幕(Subtitle)が1つ、音声(Audio)が3つの場合は、こんな感じになります。
8-5 チャプタの設定
「チャプター」ボタンを押し、表示されるテキストダイアログの中に、4)で作成したチャプターデータをコピーして貼りつけます。
以上で、メニューのないシンプルなDVDであれば、「オーサリング」ボタンを押せばDVDイメージが作成できます。
次回、最終回として、メニューの設定ともうちょっと複雑な小技を紹介したいと思います。
(次回に続きます。)