うちの子かわいいっ親ばか日記―自閉症児あやの育児まんが
著:あべ ひろみ
ぶどう社
中村さんちの志穂ちゃんは―自閉症のある娘との喜怒“愛”楽な日々
著:中村 由美子
全国コミュニティライフサポートセンター
イケイケ、パニッカー―自閉症の子育てマンガ&エッセイ
著:高阪 正枝
クリエイツかもがわ
これら3冊のまんがの最大の特徴は、すべて自閉症児の親本人によって書かれている、ということであり、それはつまり、すべてノンフィクションである、ということを意味します。
あの有名なまんがが入っていませんが、それはこの定義に当てはまっていないのが理由です。
3人とも、プロの漫画家ではないので絵はけっして上手ではないのですが、どの作品もいやみがなく、親としての愛情にあふれており、かつ実際に子育てをしている本人だからこそ感じられる迫力にあふれています。
それぞれ、主として取り上げられているのは日々の何気ない事件、子育ての苦労などで、肩の力を抜いて気楽に読めます。一般の方が、まんがを楽しみながら、自閉症児の子育てはどんな苦労やどんな「喜び」があるか、そんなことを感じてもらうのにもいいかもしれません。そういう意味では、気軽な「エッセイまんが」と言っていいと思います。
ただ、よく読んでみると、それぞれのお子さんがどんな療育を受けているかも垣間見えて興味深いですね。
例えば、「うちの子かわいいっ・・・」では、まんがを書いているお母さん自身が熱心にロヴァース的な行動療法に取り組んでいます。この3冊の本の中では、一番「療育まんが」というポジションに近いですね。(実は、このブログで紹介している課題の作り方なんかについても、ちょっと参考にさせてもらっています。)
一方、最後の「イケイケ、パニッカー」に関しては、まんがを見る限り、非行動療法的な、受容スタイルの療育が行なわれているように見えます。
なお、個人的なおすすめの度合いは、上で並んでいる順番と同じです。(うちの子・・・が一番オススメ)
※その他のブックレビューはこちら。
奥様のブログからきました。
自閉症の4歳の息子がいます。
「イケイケ、パニッカー」だけ読んだことがあります。
小さい頃から、小学6年生まででしたっけ?
年代別にパニックの様子が変化しているのが分かり、親として、今後の見通しが少しついたような気持ちになった本です。
言葉を喋り捲る、というパニックがあるのは驚きでした。
うちの子は、まだ、そこまで言葉が出ていないので、そういうパニックはありませんが、今後こういう形で出てくるのかな?と心構えしておくつもりです。
漫画なら読みやすいですし、まず、あべひろみさんの本を読んでみようと思います。
紹介してくださって、ありがとうございます。
あべひろみさんのまんがはほのぼのとしていて面白いうえに結構ためになるのでおすすめです。
(早期集中介入に自ら取り組むなど、ものすごく熱心な方なので、読むとちょっと焦ってしまいますが(笑))
あべさんはホームページももっていらっしゃいます。
リンクフリーではないようなのでリンクしませんが、Googleで「あかるくあかるく」で検索するとトップに出てきますので参照してみてください。
(このブログの右下にGoogle検索がついています)
行動療法の療育まんがなんかも載っていたりします。
こちらですね。
ホームページ
http://www.asahi-net.or.jp/~ay9s-ab/
ブログ
http://blog.goo.ne.jp/kaa71ab/