ここでは、今後他の記事から参照しやすいように、その2冊の本のご紹介と、関連記事へのリンクを整理しておきたいと思います。
自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト ~お父さんもがんばる!「そらまめ式」自閉症療育
著:そらパパ
ぶどう社
2008年7月発行
第1章 「ピリオド・ゼロ」を乗り越えて
第2章 療育は家族の一大プロジェクト
第3章 お父さんは、プレイング・マネージャー
第4章 私の経験談から
第5章 自閉症とその療育の進めかた
第6章 自閉症療育の全体像
第7章 明日から実践できる療育のアイデア
本書のメインテーマは、「家庭での自閉症療育」です。
療育とは、家族全員の幸せの実現のためにとりくむ、「家族の一大プロジェクト」だと私は考えています。
家庭での療育とはどのようなもので、どのような意味を持っているのか、具体的にはどのように進めていけばいいのか、そういったことについて、自閉症のお子さんをもった親御さんを明確に想定読者とおき、私自身の経験もふまえて「家庭での自閉症の療育」について易しく解説しました。
そして、本書の第2のテーマは、「お父さんの療育への参画」です。
仕事で忙しく、なかなか時間がとれないお父さんであっても、家庭の療育のために果たすことができる(そして「ぜひ果たすべき」)とても大切な役割がある、と私は考えています。
先に、家庭での療育は「家族の一大プロジェクト」だ、と書きました。プロジェクトを成功に導くには、プロジェクトをとり仕切る、優れたリーダーが必要です。お父さんには、そのリーダーになっていただきたいのです。「自閉症療育プロジェクトのリーダー」にはどのようなミッションがあり、具体的にどのような行動をとっていけばいいのかについて、第3章を中心に詳しく書いています。
以下は、本書に関連する当ブログの過去記事一覧です。
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/102946856.html
もうすぐ本が出ます!
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/103076123.html
「自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト」完成!&入手方法のご案内
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/103283395.html
拙著「自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト」について(1)
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/103769153.html
拙著「自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト」について(2)
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/105069265.html
拙著「自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト」裏話
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/105441088.html
新聞広告が出ました&その他
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/113780651.html
2冊目の本も増刷となりました。
自閉症-「からだ」と「せかい」をつなぐ新しい理解と療育
著:そらパパ・神谷 栄治 http://www.chukyo-u.ac.jp/educate/psychol/kyoin/kamiya.html
新曜社
2007年5月発行
第1章 自閉症はどう理解されてきたか
第2章 認知科学の新たな流れ-ギブソン理論とコネクショニズム
第3章 従来の自閉症モデルの問題点
第4章 新しい自閉症のモデル
第5章 具体的な療育の取り組みについて
本書のメインテーマは、「自閉症についての新しい認知科学的モデルの提案」です。
自閉症とはどんな障害なのか?というのは非常に難しいテーマで、これまでもさまざまな仮説が提示されてきました。自閉症の「療育」も、そもそも自閉症がどんな障害なのかが分からなければ実施できるはずもないわけで、自閉症を理解することと、自閉症の子どもに働きかけること(療育)とは密接につながっています。
本書は、心理学者ギブソンの提唱した「アフォーダンス理論」と認知科学の「コネクショニズム」という概念を導入し、「自閉症というのは、脳の情報処理ネットワークのある構造が形成されないことによって、『環境(外界)との相互作用のなかで、社会に適応するためのルールを学習していく』という能力が失われる障害のことである」という仮説(一般化障害仮説)をたて、その仮説にもとづいて、TEACCHやABAといった自閉症の療育技法を再評価しました。
本書の第2のテーマになっているのは「理論に裏打ちされた自閉症療育の体系」です。
一般に、自閉症の療育技法というのは、経験論的に作られているものが多く、「こうすれば効果がある」ということ(療育のHOW)は分かっていても、「じゃあなぜその方法が効果があるのか?」という疑問(療育のWHY)には答えられていないものが多いように思います。
本書では、逆に自閉症児が困難をかかえている脳の情報処理(知覚・認知レベルの困難)とはどんなものであるかというところから考え、「だから、ABAはこういう効果があり、TEACCHの構造化はこういう困難を解消してくれるんだ」といった形で、「療育のWHY」に答えることに努めました。
「自閉症ってどんな障害なんだろう?」とか「自閉症の子どもには世界がどのように見えているんだろう?」といったことに関心のある方、あるいは、「自閉症の療育について、理論的な体系を知りたい・もちたい」とお考えの方に、ぜひお読みいただきたい本に仕上がっていると思います。
以下は、本書に関連する当ブログの過去記事一覧です。
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/42749112.html
本が出ます!!
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/43065233.html
自閉症-「からだ」と「せかい」をつなぐ新しい理解と療育(著者による紹介)(1)
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/43127717.html
自閉症-「からだ」と「せかい」をつなぐ新しい理解と療育(著者による紹介)(2)
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/44144242.html
久野先生のブログで取り上げていただきました。
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/107842943.html
国会図書館で紹介されていました。
http://soramame-shiki.seesaa.net/article/112441217.html
1冊めの本が増刷されました。
私は、障害児ママと障害児パパ応援ブログを運用しております。
この度、障害児パパ応援ブログにこちらの
本のご紹介とそらパパさんのブログのご紹介をさせて頂きたくお願いのコメント
(コメント以外の方法が分からず突然のコメント失礼致します)をさせていただきました。
私のブログは、営利目的は全くなく、障害児の母としての応援をしたく非営利で運用しています。
ご了解頂けますと大変嬉しく思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
別の方のリンク依頼コメントを拝見しました。
リンクフリーとのこと、早速私のブログにリンクさせていただきます。
お騒がせ致しました。
本を拝読し、私も感動しました。
特に船のお話でです。
大しけの中、小船の舵取りの所で、
号泣してしまいました。
苦労が報われたような気持ちになりました。
良い本を書いてくださり、ありがとうございました。
今後共、よろしくお願い致します。
はじめまして。
リンクのご連絡ありがとうございました。
既にご確認いただいているとおり、リンクは自由ですので、よろしくお願いします。
記事を書いていただき、ありがとうございました。
(多くの方から、「大シケのなか、小さな船を・・・」のところに反響をいただき、私も少し驚いています。拙著が少しでも皆さんのお力になれたなら嬉しいと思っています。)
http://www.arsvi.com/2000/0909ja.htm
地主 明広「意味の障害/障害の意味 ――「心」のありかと障害学」
ありがとうございます。