2019年02月25日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(207)

シリーズ記事最後のまとめとして、ビルダーとの最終確定図面を掲載しています。
その図面も今回で最後です。残ったのは、主に外観に関する図面です。(なお、先のエントリで触れましたが、これらの図面は位置的には「最後」ではなく、他の図面の途中に入っていたものです。)

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1つめの図面は、建物配置図、兼、配管図です。
配管については、土地・建物を別々に買ったこともあり、建物自体はオール電化住宅でガスの使用はなく、ガスは建物内に引き込まれてさえいませんが、配管そのものは敷地内まで入ってきています。(ですから、建て替えでガスありの住居を建てるのは簡単です。)
また、この図面はあくまで「仕様確定用」ですので、実際に家を建てるにあたっては、現場での「建物の位置決め(実際の敷地に杭とロープで四角い囲みをつくる、アレです)」の際に、この図面より若干(10〜15cm程度)前に建物を配置することにしたり、隣接する土地を後で買い足したために敷地の形状が若干変わったりといった変更が事後に生じています。

2つめの図面は、立面図ですね。建物の外観図ともいえます。
まあ、この立面図については、窓の高さや外壁のデザインを除けば、平面図からある程度推測できないことはないですが、もちろん仕様確定図面にはこういう立面図も含まれています。

ちなみに、これらは「契約後、数ヶ月をかけて最終化した確定図面」ですが、実際にはこれのプロトタイプとなるような図面は、建築請負契約の締結時にも作成しており、さらに遡れは、まだ契約をする前の交渉段階でも存在していました。
今回契約したビルダーは全国規模で展開している業者のなかでは大手というよりは中堅レベルの業者でしたが、意外にも図面などをちゃんと早くから作るという点ではかなり優秀だったと思います。(その点が、カスタムメイドを志向する私にとって安心材料にもなりました。)
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2019年02月18日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(206)

シリーズ記事最後のまとめとして、ビルダーとの最終確定図面を掲載しています。
その図面もいよいよ終わりが近づいてきましたが、今回お見せするのはキッチンのシンクの図面と階段の立面図です。

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シンクについては、「標準仕様」から大幅に仕様変更しているため、この図面がつきました。ちなみにこの図面自体は、ビルダーではなくキッチンのメーカーが描いているはずです。私がメーカーのショールームに行って、現物を見ながら細かい仕様変更を打ち合わせて、そこで決定した図面と見積もりがキッチンメーカーからビルダーに送られているはずだからです。
仕様変更の詳細については過去の記事に書きましたが、外付け型の食洗機を置けるようにシンクと調理台のスペースを大きく変更し、食洗機用に水栓もひとつ追加しています。

階段の立面図については、今回階段で相当無理をした設計になっているので、間違いのないようにミリ単位で階段の各段の位置とか大きさとかを明示した図面になります。
「無理」の具体的内容についても過去記事で書きましたが、たとえば、

・一階から二階にのぼる階段の一部が、浴室のユニットバスの天井裏に食い込んでいる。
・一階から二階にのぼる階段の下をめいっぱい玄関横の収納スペースにしている。
・二階からグルニエにのぼる階段と屋根の梁組みが干渉して、最初の設計では天井高の一部がわずか80cmになってしまい、「のぼれないグルニエ」になってしまった(笑)ので、細かく調整してなんとか最低天井高を120cm弱まで確保した。


といったことです。
そういった細かい問題であとで想定と異なる建て方にならないよう、これらの図面が追加されました。
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2019年02月11日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(205)

シリーズ記事最後のまとめとして、ビルダーとの最終確定図面を掲載しています。

前回は間取りと設備の詳細図面でしたが、今回は電気系統に関する図面です。(実際には、この2つの図面の間に、外観図がはさまれていますが、こちらは一旦飛ばして、あとの記事でご紹介していく予定です。)

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最初の3枚は、わかりにくいですが、コンセントとスイッチの位置を示した図面です。
「マ」を○で囲ったものがマルチメディアコンセント(ACコンセントとTVなどの信号用の同軸コンセントとLANのコンセントがまとまったもの)、ACプラグを○で囲ったようなマークが通常のコンセント、「T」のマークが電話線、色が塗られた○マークから線が伸びているのがスイッチ(○印がスイッチの場所で、線の先がそのスイッチで入り切りする明かりの場所)、ACはエアコン用コンセントです。
H=で書かれた数字は、コンセントやスイッチなどの高さを指示するものです。

そして、次の1枚は、照明を指定するもので、玄関をあがったところの天井とグルニエの3箇所、計4箇所に埋め込み型の電球型蛍光灯、2階からグルニエに上るところにシンプルな蛍光灯を1つ設置するよう指定しています。

・・・で、これを見るとおかしいことがわかるはずです。
それ以外の照明はどうなってるんだ?と。

これについては、過去のこのシリーズの記事で書いたのですが、この最終仕様書に書かれているのは、施主である私とビルダーとの間での取り決めについてのみ書かれており、そこではビルダーの標準仕様の範囲内で設置できるコンセントとビルダーが指定する仕様の範囲内の照明だけが記載されているのです。

実際には、それ以外に別途今回の家づくりで電気工事を担当する業者との個別契約によって、この図面以上の数のコンセントを設置することと、私が直接通販で安く購入する(施主支給)照明を取り付けてもらうことを約束しているのです。
(さらに言うと、図面で取り付けが指定されている「埋込み型電球型蛍光灯」も、実際には付属の電球型蛍光灯は使わず、別途用意したLED電球を装着して使っています。そうするのが一番安くついたので、そういう形にしたわけです。)
posted by そらパパ at 22:14| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2019年02月04日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(204)

このシリーズ記事の最後として、ビルダーとの最終確定図面を掲載しています。(なお、以前も書いたと思いますが、「契約上」の最終確定であり、実際にはその後もビルダー都合だったり「建ててみたら都合が悪いところがあった」みたいな事情で変更された部分が多々あるため、実際に建った家とは違う部分が多いです)

前回は仕様の一覧でしたが、続いては各階の平面図です。(実際にはこの間に上下水道やガスなどの地下の「配管図」がありますが、いったん飛ばします。それらについては最後に掲載予定)

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平面図についていえば、これまでに間取りについて様々なことを書いてきましたので、興味のある方はそれらの内容と照らし合わせて確認いただければと思います。
図面をぱっと見て気づくことについて軽くコメントしておくと、

・天井はあえてあまり高くとっていません。低層地域でグルニエの天井高をとるためにそうする必要がありましたし、全体の高さを高くして台風に弱い建物にしたくないという思いがありました。

・できるだけ真四角な建物にしようと思いましたが、療育的こだわりで「広い浴室」にしたかったため、浴室部分がふくらんでいます。それ以外は柱(と耐力壁)の配置も含めて保守的に組んでいて耐震性を高めています。

・グルニエが12畳あり、実はこの家の中でいちばん広い部屋です(笑)。前の家での不満をふまえ、天井も外断熱にし、両端に窓をとって空気がとおるようにしているため、夏も暑くならず湿気もこもらず快適・衛生的な明るいグルニエです。


posted by そらパパ at 20:00| Comment(0) | そらまめ式 | 更新情報をチェックする
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