2018年11月12日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(193)

今回の家づくり記事、最後のまとめとして、療育的に配慮した点を改めて整理しています。

前回に引き続き、

2.トイレと浴室を介助を前提としたつくりにする。

という話題についてです。
前回は浴室について触れたので、今回はトイレについてです。

トイレについては、大きく3つほど、介助のために配慮したことがあります。

まず1点目は、「ドアを引き戸にしたこと」です。

注文住宅の間取りでドアを設置するとき、基本的にすべてのドアの標準仕様は「開き戸」です。(例外として、浴室のドアだけは標準仕様が「折れ戸」の場合が多いです)
ですので、ドアを設置するにあたり、そのドアを開き戸にした場合には追加コストは生じない(坪単価そのまま)ですが、開き戸以外の引き戸や吊り戸、折れ戸などにした場合は追加コストがかかります。
しかも、これは「差額」ではなく「ドアの費用(設置費含む)全体」がまるごとかかるので、開き戸以外のドアを1つ設置するごとに数万円〜数十万円(横に長い引き戸など)という大きなコストがかかります。よく「家を建てるならドアは全部引き戸にしたい」みたいな意見がありますが、びっくりするほどお金がかかるので諦めるか覚悟したほうがいいです(笑)。

そんなわけで、開き戸以外のドアを設置するのは「本当に必要な場所だけ」に厳しく吟味したわけですが、その一つがトイレでした。
トイレの介助にあたっては、開き戸は非常に邪魔になります。
これを引き戸にすることで、ドアに邪魔されずに介助が可能になるわけです。

そして2点目は、シンプルに「トイレのスペースを広めにとった」ということです。

それまでの建売ではトイレは必要最小限の半間×0.75間しかありませんでしたが、これを半間×1間に広げました。
わずかな差ですが、これによって便器の前に介助者が入るスペースが確保できるようになりました。

そして3点目は、便器の形状で、「超浅型」を避けたことです。

だいたい、注文住宅での便器については、TOTOかLIXILのボトムラインの洗浄機能付のものを選べるのが標準仕様というのが多いのですが、当時一般的だったLIXILの「ベーシア」便器は、金隠し?の部分が信じられないほど浅く、本人がやるにしても介助者が手伝うにしても、紙を使うときに便器に触れてしまう恐れが高いものでした。
ですので、我が家ではTOTOのほうを選択することにしたわけです。
posted by そらパパ at 22:49| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年11月05日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(192)

今回の家づくりで、間取りに関して療育的に配慮した点を改めてまとめています。

2.トイレと浴室を介助を前提としたつくりにする。

家づくりにおいて、何らかの点について療育的に「配慮する」というのは、端的にいえば「コストをかけて特別なものにする」ということだといえると思います。
つまり、何も指定せずコストを優先した場合に設定される「標準仕様」に対して、そこから外れてよりコストをかけた「特別仕様」にしている点が、「特に配慮した点」ということに(大体)なるだろうと思います。

そういう意味では、療育的視点から、標準仕様に対して数十万円以上の追加コストをかけた1階の水回り、具体的には浴室とトイレについては、我が家の中でも「配慮」の意味合いが特に強い場所だと言えると思います。

具体的には、まず浴室を広くとり、大人2人が余裕をもって同時に利用できる大きさとしました

東京エリアの戸建ての浴室(ユニットバス)は、いわゆる格安系建売とか狭小地の注文住宅の場合には0.75坪、郊外などで比較的余裕がある間取りの場合には1坪が標準的で、我が家が契約したビルダーの場合も1坪が標準仕様でした。
でも、1坪だと、大人二人はけっこう狭くてきついんですよね。入浴の介助では、特に洗い場に二人いる状態になる(浴槽は交互に入ることもできるし体の動きもないのでそこまでではない)ので、洗い場をもう少し広くしたいところです。

というわけで、1坪よりもさらに広い、1.25坪のユニットバスを設置したいと考えていました。
これだと、洗い場の広さが1.5倍に広がるので、介助がかなり楽になります。
ただ、1坪から1.25坪に変更すると、なぜかびっくりするほど追加コストがかかる(特注扱いで100万円以上というビルダーも少なくないです)なか、我が家の契約ビルダーの場合は「オプション」としてかなりリーズナブルに1.25坪のユニットバスを選択できました。(これもこのビルダーに決めた決め手の一つになりました)

加えて、浴槽についても、標準仕様であるエコ浴槽(たくさん凹凸があって少ないお湯で深さが確保できる代わりに基本的に一人でしか入れない)から仕様変更し、ストレートライン浴槽(凹凸がない真四角の昔ながらの形の浴槽)を選択しました。
これによって、ちょっと窮屈ですが、大人が二人で並んで入浴することもできる浴槽になりました。

これらの配慮(とコスト追加)によって、我が家の浴室は入浴介助のやりやすいゆとりのある設計になったと思います。
posted by そらパパ at 22:46| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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