当然、なっているように思われますが、実は違います。
この状態だと、できているのは「家の本体だけ」なのです。
つまり、建った家の周りは土がむき出しで雑草がボーボー生えたままですし、敷地の境界にもフェンスも何も立っていませんし、表札もインターホンもポストもついていません。
当然、門塀などもまったくない、むき出しの敷地に家が建っているだけという状態なわけです。
駐車スペースにするつもりの家の前の敷地には、排水管やメーターにつながるマンホールがあちこちにニョキニョキとはえているので、「泥だらけになってもいいや」と割り切って車を入れることさえできません。
(ちなみにマンホールが地面の高さに対して高い位置までニョキニョキとはえているのは、実際に舗装したときに垂直部分をカットして舗装面にぴったり合わせられるようにという配慮からです。)
ですから、家を建てる工事が終わったら、今度は家の周囲の敷地を整備する工事を進めなければなりません。
こういった、「家の周囲の敷地の整備工事」のことを、「外構工事」といいます。
ビルダーは外構工事をやってくれません。
もちろん、こちらから相談すれば、ビルダーないし仲介した不動産業者は外構工事業者を紹介してくれるとは思いますが、特に何も言わなければ、むき出しの更地に家が建った状態で「引き渡し」になってしまうので、事情を知らない方は面食らうかもしれません。
そして、普通に住宅ローンを組むと、土地代と家の建築費用はローンに入りますが、外構工事費用は含まれないことになるので、この部分については原則手持ち資金で用意しておく必要があります(建築諸費用としてローンを組むこともできるとは思いますが、その場合はかなり早い段階で工事の業者、工事の内容を決めて見積もりをとっていく必要が出てくると思います。)
というわけで、ここからしばらくは、我が家の新居にかかる外構工事について書いていきたいと思います。