家が完成すると、完成時内覧というのがあります。
これは、施主である私が完成した家を見て、不備がないか、指示したとおりになっていない箇所はないかといったポイントを確認していく作業になります。
スケジュールを優先したこともあって、実はこの「完成」内覧の段階でも、まだ実際には細かい部分で仕上がっていない場所がいくつかありました。住宅の機能を決定するような部分についてはもちろん完成しているわけですが、ちょっと特殊な部品を使っている部分がまだ取り付けられていないとか、そういったことです。
それらについては、大部分は引き渡しまでに対応し、発注している部品がまだ届かないといった一部の工事については、引き渡し後に継続して工事をするという説明がありました。
そして私の方からも、たとえば階段の木組みの一部にすき間があるとか、内装の汚れであるとか、ウォークインクローゼットの入り口ドアの足元に不思議な木の出っ張りがあるといった気づいた点を指摘し、補修をお願いしていきます。
なかでもちょっと大きな修正点として、トイレのペーパーホルダーを兼ねたサイド棚の高さと位置が指定していたのと違っていたので修正をお願いしたり、洗面台脇のタオル掛けが、タオルを掛けると洗面ボウルの中に垂れ下がってしまう位置にあったので修正してもらったりといったものがありました。
そしてその週末、今度は住宅ローンを借りている銀行に行き、ローンの実行、残金の(ローンによる)支払い、みなし融資の解除(返済)、登記の変更といった一連の手続きを行います。
これで、法的には新しい家が我が家のものになったことになります。
そしてその翌日、改めて現地で、ビルダーから建物の引き渡しが行われます。
建物の中に入り、前回の完成時内覧以後に補修した部分の説明、補修が間に合わなかった部分の説明(いつ補修を終わらせるか等)、エコキュートや浴室給湯器、IH調理器をはじめとする設備の説明、さらにこのビルダーが売りにしているサービスであるC値とQ値(建物の気密度検査)の証明書の交付、その他もろもろが終わり、玄関と勝手口の鍵をもらって、引き渡しが完了。
これで名実ともに、新しい我が家が私達のものになったのです。