2017年09月25日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(135)


新居の引き渡しを受けた年次からの住宅ローン減税の権利を確保するためには年内の引っ越しが必要、それに対して長女の通学を考えればあと3か月はこれまでの住居に住み続ける必要がある、という矛盾した状況をなんとか解決するために、我が家では「3段階の引っ越し」という対応をとることになりました。

まず第1段階として、引き渡し後すぐに最低限の寝具と生活用品をマイカーで運んで、私がひとりで新居で生活を始めることになりました。
平日は新居に寝泊まりして新居から通勤して、週末はこれまでの家に戻って家族と過ごすことにしたわけです。

そして、住民票は私だけ移転することにしたわけです。

結果的に、住民票が私と私以外の家族で2つに分かれることになりました。
言ってみれば、これまでの家から新居へ、私だけが単身赴任したような状況になったわけです。(実際には道がすいていれば車で15分ほどの距離ですが・・・)

住民票に変更が生じると、会社にも報告義務が生じるのでその手続きもやったのですが、このときも説明が大変でした。
「子どもの通学があるので、私だけ先に引っ越すことになったのですが、状況としては単身赴任の場合に近いと思うので、そういう風に手続きをしてください」といった形で説明して、なんとか対応してもらうことができました。

そして引っ越しの第2段階として、年が明けてから、引越し業者に依頼して私の部屋の荷物だけを先に運んでもらいました
これによって、それまでの生活と同じような生活を新居でできるようになりました。

そして最後の第3段階として、3月の中旬に、家族全員が引っ越しました
これにより改めて家族のなかで住所が分かれていた住民票は1つになり、私はもう一度会社にわかりにくい説明をして手続きをする羽目になりました(笑)。
また、長女の学校については、最後の1週間だけ、引っ越し後も特例でこれまでの学校に通学させてもらいました。(妻が車で送迎しました)

ちなみに、引越し業者の選定ですが、これは無難にネットの比較見積りで選びました。
気をつけたいのは、引っ越し業界というのも古い体質の業界で、ごく一部ですが名前が知られているような業者でもかなり悪質な勧誘をしてくる場合があるということです。
これは今回ではなく、前回、建売に引っ越したときのエピソードですが、ネットで比較見積をした「だけ」で、条件が悪かったので連絡も取らなかったある業者が、引っ越し直前になって電話をかけてきて「契約済みになっているから詳細の打ち合わせが必要だ」といきなり言ってきたことがありました。
「おたくとは契約していないし、すでに他の業者に決まっているから連絡してこないでほしい」と冷静に対応して事なきを得ましたが、ああ、こういう業界なんだな、とわかったので、今回の比較見積では、信頼できそうな業者に絞り込んで比較を行いました。
結果的には、値段も圧倒的に安かったため、前回とまったく同じ「ヤマトの引っ越し」を選びました。どうやら我が家の引っ越しパターンはこの業者と相性がいいようです。

そんなわけで、引き渡しから引っ越しまでの話も終わり、これで家づくりの話は終わり・・・のはずなのですが、実はまだ2つ、大きな話題が残っています
このあとは、その2つの話題について書いていきたいと思います。
posted by そらパパ at 21:13| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(134)

さて、新しい我が家の引き渡しが終わっても、そのままでは「家を2軒持っているだけ」にすぎませんので、新しい家の住宅ローン減税を受けることはできません。

減税を受けるために必要なことは、新しい家に住民票を移し、新しい家で生活を始めることになります。

ただ、引き渡しを受けたのは12月も下旬で、住民票移転などの手続きができる年内の残日数は引き渡しのあとわずか数日しかありませんでした。住宅ローン減税の起算日は「年末」なので、年内に引っ越し手続きを済ませることが不可欠です。

一方で、引き渡し日がぎりぎりまで決まらなかったので、このタイミングでの引っ越し業者の手配もできませんでした。

さらに、もう1つ問題がありました。
それは娘の学校のことです。

このとき、長女は特別支援学校の小学部6年生でした。
つまり、あと3か月ほど通えば、小学部を卒業というタイミングだったわけです。
ところが、このタイミングで長女の住所を変えるとなると、学区が変わるために転校が必要となります。
ただ、転校したとしても新しい学区の特別支援学校の小学部への在籍は3か月程度で、環境が目まぐるしく変わることに対して、長女が落ち着いて対応し生活できるかという点に大きな不安が生じます。
それに対して、仮に特例措置で小学部卒業までいまの学校に通うとしても、これまで利用できていた通学バスは当然使えなくなり、ラッシュアワーの幹線道路を使って妻が毎日送迎するということになってしまいます。

ですから、長女の側の都合としては、「あと3か月は引っ越したくない」ということがあったわけです。

これらのややこしい状況を解決するために、我が家では、「3段階の引っ越し」を行うことに決めました
結果的にこれが、「書類上は家庭内別居」みたいな不思議な状況を作り出しました(笑)が、その辺りの話は次のエントリで。
posted by そらパパ at 22:44| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(133)

そんなわけで、さまざまな紆余曲折がありながらも、なんとか12月の中旬に新しい我が家が完成しました。

家が完成すると、完成時内覧というのがあります。
これは、施主である私が完成した家を見て、不備がないか、指示したとおりになっていない箇所はないかといったポイントを確認していく作業になります。

スケジュールを優先したこともあって、実はこの「完成」内覧の段階でも、まだ実際には細かい部分で仕上がっていない場所がいくつかありました。住宅の機能を決定するような部分についてはもちろん完成しているわけですが、ちょっと特殊な部品を使っている部分がまだ取り付けられていないとか、そういったことです。
それらについては、大部分は引き渡しまでに対応し、発注している部品がまだ届かないといった一部の工事については、引き渡し後に継続して工事をするという説明がありました。

そして私の方からも、たとえば階段の木組みの一部にすき間があるとか、内装の汚れであるとか、ウォークインクローゼットの入り口ドアの足元に不思議な木の出っ張りがあるといった気づいた点を指摘し、補修をお願いしていきます。
なかでもちょっと大きな修正点として、トイレのペーパーホルダーを兼ねたサイド棚の高さと位置が指定していたのと違っていたので修正をお願いしたり洗面台脇のタオル掛けが、タオルを掛けると洗面ボウルの中に垂れ下がってしまう位置にあったので修正してもらったりといったものがありました。

そしてその週末、今度は住宅ローンを借りている銀行に行き、ローンの実行、残金の(ローンによる)支払い、みなし融資の解除(返済)、登記の変更といった一連の手続きを行います。
これで、法的には新しい家が我が家のものになったことになります。

そしてその翌日、改めて現地で、ビルダーから建物の引き渡しが行われます。
建物の中に入り、前回の完成時内覧以後に補修した部分の説明、補修が間に合わなかった部分の説明(いつ補修を終わらせるか等)、エコキュートや浴室給湯器、IH調理器をはじめとする設備の説明、さらにこのビルダーが売りにしているサービスであるC値とQ値(建物の気密度検査)の証明書の交付、その他もろもろが終わり、玄関と勝手口の鍵をもらって、引き渡しが完了。

これで名実ともに、新しい我が家が私達のものになったのです。
posted by そらパパ at 21:07| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2017年09月04日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(132)

工事が遅れ、引き渡し予定が当初スケジュールから伸びていった結果として、引き渡しが年末をまたぐことによって住宅ローン減税の期待額が大きく減ってしまうという可能性が顕在化してきました。

もともとこの部分でのキャッシュフローを資金計画的に織り込んでおり、そのことはビルダーにも何度も話をしていたため、現場からの発言として年末をまたぐ可能性がゼロではないという可能性が出てきたことを受け、私はビルダーの担当店の店長に連絡をとり、事情を説明して交渉しました。

その結果、現状でも引き渡しが年末をまたぐ可能性は9割がたないと想定しているが、万一さらに不測の事態が発生するなどして結果的に引き渡しが翌年になった場合には、一定の額(住宅ローン減税が減少してしまうと想定される額に相当する額)を建物の建築費から減額する、という条件をとりつけました。

このときは(珍しく(笑))ビルダーに対して強く出ましたが、以前、当初の話になかったノンバンクからのつなぎ融資を受けてくれというビルダー側の要請にこちらが応じることにしたということもありましたし、実は引き渡しのタイミングでも改めてつなぎ融資を受けることについてもOKしているので、まあギブアンドテイクの側面もあると思います。

それに、ぎりぎりになってきたとはいえ、ビルダー側はさすがに年内には引き渡せるということについては自信もあったようです。

そして結果として、引き渡しは12月の終盤となり、年内ぎりぎりに間に合いました
間に合ったので、結局このときの交渉条件は発動することはなかったわけですが、そうであったとしても、この交渉以後、大工のリソースが逼迫したとしても我が家の現場に優先的に充当されるようになっていたことはおそらく間違いないので、この交渉には意味があったと思います。(それに、間に合ったとはいえ、それでも交渉をしていたときに予定していた日程からは1週間ほどずれ込んだので)
posted by そらパパ at 17:51| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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