2017年06月26日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(122)

さて、間取りも決まり、設備系の各種仕様も決まり、追加オプションも決まり、電気・配線関連も決まり、なにを施主支給するかも決まり、いよいよ家づくりのために(建て始める前に)決めなければならないことがすべてひととおり決まりました。

この段階でハウスメーカーとの間でやることが、最終工事決定書面の作成です。

kettei.jpg

ハウスメーカーが提示してくるのは、以下のような書面です。

1)ハウスメーカーの建築士が引いた詳細な図面

a.敷地および建物配置図
b.間取り図3枚(1階、2階、グルニエ)

 こちらには、内装や外装の仕様、設備や追加オプションの仕様や配置が、記載可能な範囲で詳細に記載されています。
c.建物立面図
d.照明スイッチ・コンセント配置図3枚(1階、2階、グルニエ)
e.照明配置図
f.階高調整図
g.グルニエ階段配置立断面図

 グルニエは天井裏スペースを利用するため、階段をうまく配置しないと階段を登っている途中で天井が極端に低くなったりします。
 最初に引いた図面をベースにグルニエ階段の天井高さを調べたところ、部分的に天井高さが80cm!という低さになっているところがあることが判明したため、階段の段数や各段の配置を調整し、最低でも127cmの天井高さがとれるように調整しました。その内容を示した図面になります。
h.玄関シューズクローク立断面図
 1階から2階の階段下スペースを玄関のシューズクロークにしたため、グルニエと同じように、うまく天井高がとれるように調整した図面です。

2)仕様決定書
 A3の用紙5枚に6ポイントくらいの細かい文字でびっしり記載された「仕様決定書」

3)仕様決定追加図面
 2)の仕様決定書に加えて、さらに仕様決定書に収まりきらないキッチンやバスルームのカスタマイズ内容(シンクの位置をずらしたりタオルハンガーの位置を動かして数を増やしたり設備メーカー独自の追加オプションを設定したり)を記載した図面

4)契約時に想定した工事・仕様内容と最終決定した工事・仕様内容を比較して差額を計算したシート

5)その差額に基づいて最終的に確定した工事費用総額が記載された書面


それに対し、私はその内容をチェックし、内容に異議がないことが確認できれば、それらすべての書面に署名捺印し、同意の意思表明を行ないます。

この手続きを行なったのが、5月の末でした。
ちなみにそれまでに、ハウスメーカーとは13回の打ち合わせを行なったことになります(契約前4回、契約1回、契約後の打ち合わせ7回、この書面の確認の打ち合わせ1回)。

いよいよ、これによって工事内容が確定し、ハウスメーカーは実際の部材の発注、大工の手配をスタートします。
また、施主(つまり私)がハウスメーカーに支払わなければならない工事費用もこれで確定するので、この書面をもって改げ銀行にいき、住宅ローンの最終打ち合わせを行なっていくことになります。

以後は、原則として工事内容の変更はできません。
できたとしても、それによって工期が延長されてしまったり、かなりのコストが上乗せされてしまうことを覚悟しなければならなくなるわけです。


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2017年06月19日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(121)

今回、我が家の家づくりで「施主支給」した部材の続きです。

4)室内干しパイプ

 雨のときなどに便利な「室内干しパイプ」というのがあります。
 普段は天井近くに折りたたまれていて、洗濯物を干したいときには引っ張って下ろし、ハンガーなどをかけることができるパイプのことです。これをつけるには天井補強が必要ですので、設計時点であらかじめ想定しておく必要があるものです。
 この室内干しパイプも、ビルダーでオプションの設定がありました。が、致命的な問題があったのです。
 それは、最大荷重です。オプションで選べるパイプも、それ以外でビルダーが調達できるパイプも、どれも最大荷重が5〜10kg程度で、水に濡れた洗濯物をちょっと多めに干してしまうともしかすると最大荷重をオーバーしてしまうかもしれない、という心もとないものでした。
 こんな弱いパイプは使えない、ということで、私が別途見つけてきた、最大荷重30kgのパイプを施主支給して、そちらを取り付けてもらうことにしたわけです。


↑これです。

5)アンテナ設備、LAN設備、防犯設備一式

 これは電気工事とも関係しているのですが、通常、電気工事業者などにお願いするアンテナ設備工事、LAN設備工事、防犯設備工事に関連する大部分の機材を施主支給しました。
 具体的には、以下のような感じです。

a.アンテナ設備
 地デジアンテナ(平型)、アンテナマスト、ブースター、分配器など、必要な部材は基本的にすべて施主支給しました。
 そのうえで、業者にはアンテナを壁面に立てて室内に引き込むところだけをお願いし、引き込んだテレビ信号をブースターで増幅し、分配器で分配し、家中のアンテナコネクタと接続していく部分については、すべて自分で行ないました。

b.LAN設備
 家の中にLANケーブルを張り巡らせてもらう部分は業者にお願いし、そのうえでNTTの工事で光回線を引き込んでもらいました。
 そして、業務用の16口のスイッチングハブを施主支給し、光ルーターからの信号をこのハブで分配、室内を張り巡らせたLANケーブルをすべてここに接続して家庭内LANネットワークを構築しました。

c.防犯設備
 防犯工事については既に間取りのところでも書きましたが、ビルダーにやってもらったのは、こちらから施主支給した防犯カメラのマウンタ(壁に固定する台)を取り付けてもらうことと、そのマウンタ近くの壁に穴を開け、ジョイントボックス(プラスチック製の箱)を取り付けることで、そこから室内にカメラのケーブルを引き込めるようにしてもらうところと、その防犯カメラを引き込んだ室内の壁面に、カメラを作動させるための電源コンセントと映像信号入力端子をつけてもらうところまででした。
 そのうえで、自分で購入した防犯カメラをマウンタにとりつけ、ケーブルを室内に引き込んで電源と映像端子に接続します。
 すると、映像端子につながれた映像信号はグルニエの「サーバースペース」に全部集まってくるので、そこに防犯カメラ用の録画機(これも施主支給です)を設置し、カメラの映像を24時間録画し続けるようにしたわけです。

以前も、グルニエの一角に、さまざまなケーブルが集まる「サーバースペース」を設定したということを書きましたが、実際、このサーバースペースには、

・テレビアンテナの信号
・防犯カメラの信号
・インターネットの信号、LANの配線


がすべて集まってきており、これらを統合的にコントロールすることが可能になっているわけです。
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2017年06月12日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(120)

というわけで、家づくりの「仕様ぎめ」の最後の段階ともいえる「施主支給」ですが、具体的に我が家で施主支給したものがどういったものだったかを、主なものだけご紹介しておこうと思います。

1)照明器具の一部

 照明器具については、居室の照明については元の家から持ってくる前提で基本的に埋め込みのシーリング金具をつけてもらうことで対応しました。
 それ以外の屋外照明や水回りの照明の一部、天井埋め込み照明などについては、電気・配線関係の打ち合わせの際にビルダーの提携工事業者にお願いすることにしたのですが、選べるメーカーが3種類くらいしかなく、しかもそのうち2メーカーはいわゆる白物家電系のメーカーでどの商品も非常に高額でした。
 そのため、残った(通常の設備工事系の)1メーカーの品揃えの範囲で選べる照明器具については業者にお願いして、それ以外のものはやむを得ず施主支給としました。
 施主支給で購入した照明器具の総額は、たしか10万円程度だったと思います。

2)キッチン食器棚の「下半分」

 キッチンについては、シンク側の上下、シンクの反対側の壁面の上下それぞれに収納・食器棚を設けることで最大限の収納力を確保しましたが、1つ問題がありました。
 それは、シンク反対側の食器棚の下半分に十分なバリエーションがなく、希望していた「オープンラックタイプ」のものが存在しなかったことです。
 我が家のキッチンでは、電子レンジ・炊飯器・ホームベーカリー・オーブントースター・電子ケトルなど大量の電化製品をとっかえひっかえ使うのと、それまで使っていた大きなゴミ箱ペールをそのまま置けるよう、棚の高さを任意に調節可能な、扉のないオープンラックが欲しかったのですが、キッチンのオプションのなかにはそういうものはありませんでした。
 仕方ないので、キッチンについては、シンク側の上下と反対側の「上」だけを買うことにし、反対側の「下」については別途似た色のオープンラックを購入して施主支給という形をとることにしたのです。
 まあ、これについては施主支給とはいってもビルダーに設置をお願いしたわけではなく、組み立て式のラックの配送先を建築中の新居にして、完成後に自分で組み立てただけなので、厳密には施主支給とは言えないかもしれません。

3)カーテンレールとカーテン

 カーテンについては、もともと基本的にビルダーは関与せず、勝手に好きなところでやってください(紹介希望なら紹介します)といったスタンスだったのですが、我が家はカーテンレールについても施主支給としました。
 というのも、カーテンレールをビルダーのオプションで設定すると、1か所あたりいくらという計算でかなり高額になってしまうことがわかったからです。
 我が家はブラインドではなくカーテン派で、扉の代わりにカーテンで代用することにした場所もあり、しかも全部ダブルレールにする必要もあったので、「カーテンレールの本数」でいうと30本を超えていて、ここの単価が高いと全体コストにかなり影響することがわかりました。
 カーテンレールについては、多くのビルダーで使われている高品質な業務仕様のものが通販で安く買えるので、それを購入して施主支給することとしました。
posted by そらパパ at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(119)

さて、家造りについて、建物自体の間取りの話題から、設備や外装・内装の仕様ぎめの話題、そして電気・配線関連の話題と順に書いてきました。

ハウスメーカーと打ち合わせして決める内容としては、だいたいこれで終わりなのですが、最後に、建築コストを下げるためにも、また自分ならではのこだわりの家造りを実現するためにも、どうしても必要になってくるのが、

・施主支給

でしょう。

施主支給というのは、家づくりのための部材を施主(建てる人、つまり私)が自分で買ってきてビルダーに提供し、それを使ってもらうというやり方です。

とはいえ、施主支給はある意味「最後の手段」です。
品質が保証できないことや大工さんがいるタイミングで確実に部材が届く保証がないことなどもあって、ビルダーは施主支給を基本的には歓迎しません。

ですから、できるだけ施主支給にならないように、使用する部材などを決定する際には、次のような段階をふんで検討をすすめていくことになります。

1)ビルダーの標準仕様内の部材・オプションを採用する。

2)ビルダーが提供する「特別仕様」「スペシャルオプション」の部材・オプションを採用する。

3)1)や2)で選択できない部材を、ビルダーから発注して調達してもらう。

4)施主支給


標準仕様のなかで希望する部材やオプションが選べなくても、多少の追加コストの支払いで選べる、特別仕様の設定がある場合があります。
たとえば、屋根材や外壁材などについては、ローコストビルダーの場合は標準仕様では一番下の限られたグレードしか選べない場合も少なくありませんが、オプションで追加コストを支払うことで、同じメーカーの上位グレードの部材を選択できるようになる場合が多いと思います。

そういった特別仕様でも希望する部材が選べない場合は、具体的にメーカーと商品名を指定して、「これが使いたいんですけど」とビルダーに聞いてみることになります。
ある程度メジャーな商品であれば、施主が自分で調達してこなくても、ビルダーが直接発注してその部材を使うことができるはずです。

とはいえ、例えば使いたい部材が特定の中小メーカーが作っている「こだわりの部材」だったり、輸入部材だったり、または普通のメーカー品であってもたままたビルダーが取引のないメーカーのものだったりで、ビルダーが直接発注できない場合も意外と多くあります。
また、発注はできるけれども、見積もりを取ってもらったら非常に高く、これなら普通に通販で買ったほうがずっと安い、というケースもあります。

そういった場合には、やむなく「施主支給」を選択することになるでしょう。
posted by そらパパ at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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