この段階でハウスメーカーとの間でやることが、最終工事決定書面の作成です。
ハウスメーカーが提示してくるのは、以下のような書面です。
1)ハウスメーカーの建築士が引いた詳細な図面
a.敷地および建物配置図
b.間取り図3枚(1階、2階、グルニエ)
こちらには、内装や外装の仕様、設備や追加オプションの仕様や配置が、記載可能な範囲で詳細に記載されています。
c.建物立面図
d.照明スイッチ・コンセント配置図3枚(1階、2階、グルニエ)
e.照明配置図
f.階高調整図
g.グルニエ階段配置立断面図
グルニエは天井裏スペースを利用するため、階段をうまく配置しないと階段を登っている途中で天井が極端に低くなったりします。
最初に引いた図面をベースにグルニエ階段の天井高さを調べたところ、部分的に天井高さが80cm!という低さになっているところがあることが判明したため、階段の段数や各段の配置を調整し、最低でも127cmの天井高さがとれるように調整しました。その内容を示した図面になります。
h.玄関シューズクローク立断面図
1階から2階の階段下スペースを玄関のシューズクロークにしたため、グルニエと同じように、うまく天井高がとれるように調整した図面です。
2)仕様決定書
A3の用紙5枚に6ポイントくらいの細かい文字でびっしり記載された「仕様決定書」
3)仕様決定追加図面
2)の仕様決定書に加えて、さらに仕様決定書に収まりきらないキッチンやバスルームのカスタマイズ内容(シンクの位置をずらしたりタオルハンガーの位置を動かして数を増やしたり設備メーカー独自の追加オプションを設定したり)を記載した図面
4)契約時に想定した工事・仕様内容と最終決定した工事・仕様内容を比較して差額を計算したシート
5)その差額に基づいて最終的に確定した工事費用総額が記載された書面
それに対し、私はその内容をチェックし、内容に異議がないことが確認できれば、それらすべての書面に署名捺印し、同意の意思表明を行ないます。
この手続きを行なったのが、5月の末でした。
ちなみにそれまでに、ハウスメーカーとは13回の打ち合わせを行なったことになります(契約前4回、契約1回、契約後の打ち合わせ7回、この書面の確認の打ち合わせ1回)。
いよいよ、これによって工事内容が確定し、ハウスメーカーは実際の部材の発注、大工の手配をスタートします。
また、施主(つまり私)がハウスメーカーに支払わなければならない工事費用もこれで確定するので、この書面をもって改げ銀行にいき、住宅ローンの最終打ち合わせを行なっていくことになります。
以後は、原則として工事内容の変更はできません。
できたとしても、それによって工期が延長されてしまったり、かなりのコストが上乗せされてしまうことを覚悟しなければならなくなるわけです。