家庭内の配線の話の続きです。
有線LANや電話のモジュラーケーブルの他に、もう1つ、家中を張り巡らせなければならない配線があって、それは、
・映像用同軸ケーブルです。
要は、テレビのアンテナ配線ですね。
ただ、我が家の場合、利用目的はそれだけではなく、
・防犯カメラの映像の伝達にもこの同軸配線を使い、かつ、
両者(テレビアンテナ信号と防犯カメラ映像信号)を区別しないで同じ配線を使いまわす、というのが、今回のコンセプトになりました。
具体的にいうと、ある部屋に同軸ケーブル用の接続端子があったとして、
この端子からテレビのアンテナ信号を「受信して」、テレビを映すこともできれば、逆に防犯カメラの信号線を接続することで映像信号を「送信して」、別の場所にある録画機に映像を録画することもできるようにする、そういうことです。
もちろんこれは、同時にはできません。
これもまた、
グルニエの「ネットワークセンター」で接続を切り替えることによって実現するわけです。
その部屋の同軸端子が、「センター」の側でテレビアンテナのブースター出力に接続されていれば、その端子は「テレビを受信するための端子」になりますし、そうではなくて防犯カメラ録画機の映像入力に接続されていれば、その端子は「防犯カメラ用映像入力」になるわけです。
私自身が「センター」の配線をすべてコントロールできるわけですから、この関係は、私が任意に設定およびいつでも変更可能になります。
建物を建てた時点では、とりあえず「この部屋のこの端子はテレビ用」「この端子は防犯カメラ用」という想定は決まっていますが、それを将来いつでも変更できるわけです。
もう少し具体的にいうと、
・テレビアンテナからのテレビ信号:ブースターで増幅後、アンテナ近くの映像同軸端子から同軸ケーブルを経由して「センター」に届く
・センターに届いたテレビ信号:「センター」から屋内に張り巡らされた同軸ケーブルを経由して各居室の映像同軸端子に届く
・防犯カメラからの映像信号:防犯カメラ近くの映像同軸端子から同軸ケーブルを経由して「センター」に届く
・センターに届いた防犯カメラ映像:「センター」に設置した録画機で録画する。録画機はネットに接続し、外部から防犯カメラ映像をモニターできるようにする。といった形になります。
ちなみに、一般的な防犯カメラの映像出力は、テレビなどにもついている黄色いピン出力、いわゆる「コンポジット映像出力」で、同軸とは異なります。
なので、もしかするとマッチングがうまくいかないかもと心配でしたが、変換端子を介して同軸端子に接続した結果、現在もうまく動いてくれていますから、一安心でした。
このように、電気・配線系としては、
・コンセント
・照明・スイッチ
・有線LAN・電話線
・同軸ケーブルといったものを決めたわけですが、ここまで複雑なものを実際に「オーダーする」のは、非常に骨の折れる作業でした。
次回は、その辺りについて書きたいと思います。