2017年05月29日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(118)

さて、電源・配線まわりのもう1つの「失敗」についてですが、これは割と「あるある」ではないかと思いますが、

部屋の灯りをつけるスイッチの位置がおかしい。

という話です。

居室の灯りスイッチというのは、基本的に部屋に入ってすぐのところにつける(トイレや浴室は、その部屋に入るすぐ手前につける)のが普通だと思いますが、その位置について、設計時には大丈夫だと思っていたのに、実際に使ってみると使いにくい場所についているものがいくつかあることに気づいたのです。

簡単にいうと、

ドアノブから遠い場所にスイッチをつけると使いにくい。

ということがわかったのです。

使いにくくなってしまった灯りスイッチの1つが1階のトイレです。

ここは、ドアを引き戸にしたのですが、引き戸のノブ側ではなく戸袋側にスイッチがついています。
ただ、これは仕方ないことで、引き戸のノブ側の場所が部屋のコーナーになっていて、そのコーナーに接しているもう1つの面も開き戸なので、スイッチをつける場所がない(あえてつけるなら、トイレの中につけることになってしまう)ということがあります。

ただ、そうであっても、ドアノブのすぐそばではなく、引き戸のドアノブのない側(=戸袋側)にスイッチがついているので、

1)トイレの灯りのスイッチを入れる→トイレのドアを開ける
2)ドアを開けてトイレから出る→トイレの灯りのスイッチを切る


どちらの動作についても、ほんの少しですが「距離」が生まれます。
これによって何が起こるかというと、特に2)の動作の際、トイレの灯りのスイッチに意識がいかない可能性が高まります。
その結果、「トイレの灯りを消し忘れる」ということが割と(数日に1回くらい)発生してしまうわけです(笑)。

ただ、これは先ほども言ったとおり直しようがない(あえていうと、ドアノブのすぐそばのトイレの中にもスイッチをつけ、ドアの外のスイッチとの組み合わせで自由にON・OFFできる「3路スイッチ」にする、というのが考えられます)ので、意識して忘れないようにするしかありません。

そしてもう1箇所、やはり灯りスイッチの場所がおかしいのが、主に私が使っている洋室です。
ここは開き戸なのですが、そのドアを少し開けて手が入る場所の壁面ではなく、ドアを全開したときのドアノブの先の位置にスイッチがついています
これも実に不便です(笑)。初めて部屋に入ると必ずスイッチが見つからずに手が迷います。
本当なら、ドアを少し開けて手を入れた場所の壁面につけるべきなのですね。

まあ、これも理由があるといえばあって、ドアを開けてすぐの壁面は設計図上は「クローゼットのドア」になっていて、つけられるように見えなかったのです。
でも実際には、ドアを支えるための柱が入っており、うまくやればスイッチがつけられそうだということが(後で)わかりました。
これは、リフォームで直すかもしれません。

というわけで、配線まわりのもう1つの教訓。

部屋の灯りスイッチは、ドアノブのすぐそばにつけるようにする。(ドアを全開にした場所に間違えてつけない)>
posted by そらパパ at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2017年05月22日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(117)

電気・配線関係に関連して、今回はちょっと番外編的な話です。

注文住宅で家を建てて2年近くがたちましたが、頭の中でイメージして設計した家に実際に住んでみて、予想していたよりははるかに「失敗した!」ということは少ないのですが、それでもやっぱり、「失敗した!」と感じている点は当然いくつかあります。

そんな中でも、電気・配線まわりについては、「失敗した!」というポイントが2つあります
しかもこれは、一般的にどんな家を建てるときにも重要なポイントになりそうだと思いますので、それについて書いておこうかと思います。

まず1点めは、

・掃除機用のコンセントがない

という問題です(笑)。

今回、AC電源のコンセントの数と位置には徹底的にこだわったつもりでした。
そのこわだりをシンプルに表現すると、「この場所には電化製品を置くことになるだろうな」という場所にはすべてコンセントを設置したのです。
結果、通常の建売などの家に比べると、コンセントの数は3倍くらいあるのではないかと思います。

そして、実際に引っ越してきて家具や家電を置いてみると、たしかにコンセントが欲しい場所にはすべてコンセントがあり、かつそれらのコンセントは家具などの裏側にうまく隠れて配線も目立たず美しく仕上がったので、とても満足しました。

ところが、です。
引っ越しの段ボールを少しずつ片付けたりして掃除を始めたところ、掃除機をかけようとした妻に言われまいた。

「ねえ、掃除機のコンセント、どこにあるの?」
「えっ?」


そう言われて、改めて家の中のコンセントを見て、気付きました。
ほとんどすべてのコンセントが家具の後ろに隠れていて、掃除をするときにすぐに使えるオープンなコンセントがどこにも見当たらないことに。

いちおう、掃除のときにコンセントが必要なことは忘れていたわけではなく、それっぽい位置にコンセントは用意していたつもりでした。
でも、いちど設定したコンセントの位置を微調整するときに、「掃除に使う」という用途をつい忘れてしまい、それらのコンセントを「この家具の後ろで、この電化製品用に使う」という目的のために、壁面の端のほうからより中央寄りへ動かしていたのです。

結果、それらのコンセントはだいたい家具の後ろに隠れることになり、いざ掃除機を使おうと思ったときに、すぐにさせるコンセントがなくなってしまったわけです。

仕方がないので、家具の後ろに隠れているコンセントに電源延長コードをさし、それをいつでも使える場所に引き出しておくことで、それを掃除機用に使っています。
せっかくコンセントが家具の後ろに隠れたのに、家具の横から延長コードがぶらぶらはみ出すことになり、非常に残念な感じに。

これについては、いずれリフォームをするときに解決したいと思っています。

電源・配線まわりについてはもう1つの「失敗」があるのですが、これについては次回のエントリで。
posted by そらパパ at 20:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2017年05月15日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(116)

ここまで、電気・配線系の仕様をまとめてきました。

・コンセントの数・位置
・照明の数・種類・位置、スイッチの位置とロジック
・有線LAN・電話線の数・位置、ネットワーク
・同軸配線の数・位置、ネットワーク


一般的な家づくりにおいては、このあたりにそれほどこだわるということはほとんどないようです。
つまり、

・各居室に適当にコンセントを設置。
・各居室に適当にアンテナ端子を設置。
・施主が希望する1箇所に電話端子を設置。
・アンテナと光回線の引き込み場所を適当に設定。
・各居室や廊下に照明とスイッチの配置を設定。


といったことを、ビルダーの側でざっと決めて、あとは施主がそれを確認して終わり、というのが一般的な流れのようです。

ところが今回、私はこれをすべて自分で決めました。
しかも、同軸ケーブルの配線などは、送信と受信を同じケーブルでまかなうなどかなりマニアックな設定で、ビルダーの担当者では理解できませんでした。
さらに、ここまで複雑なプランだとビルダーの「標準プラン」のなかにまったく収まらないため、ビルダーの側で見積もりをとると、この部分だけで車が1台買えてしまうほどの金額になってしまったのです。

そこで、ビルダーの担当者とも相談した結果、以下のようなやり方でこの問題を乗り切ることになりました。

・ビルダーの標準プラン+オプションの範囲で安く済ませられる範囲は、ビルダーとの契約で施工する。
・それで収まらない範囲は、今回ビルダーが発注する業者と私が直接打ち合わせをして直接契約を結んで施行する。この部分についてはビルダーは責任を負わない。
・さらに照明については、ビルダー経由で発注して安く済むものはビルダー発注とし、それでは高くつくものは施主支給とする。


ビルダーのオプションに「マルチメディアコンセント」というのがあり、これを選ぶと、LDKや個室の数だけ、コンセント+LAN+アンテナ端子(同軸)+電話端子という大きなコンセントを配線込みで設置できました。
なのでこれをベースとして、それでもマルチメディアコンセントが足りないので足りない分は直接契約に回し、さらにそれに加えて、オプションにない他のタイプのコンセント(AC電源と同軸端子のみ、AC電源とLANのみといったタイプ)も直接契約しました。
単なる電源コンセントはビルダーオプションで1ついくらでいくつでも安くつけられたので全部ビルダー設定にしました。

照明については、配線とスイッチはすべてビルダーと契約、照明本体については基本はシーリングソケットにしてあとで自分でつける形式、埋め込みになる場合も施主支給でコストダウンといった形をとりました。

結果、契約は非常に複雑になりました。
ビルダーとの契約では契約分の配線のみを描いた「仮図面」で契約し、電気業者とは直接契約分を含めた「本当の図面」を作り、実際の作業はそちらでやり、さらに直接契約分については別途契約書を作り別途打ち合わせをして代金も別で払う形になったわけです。

でも、これらの工夫によって、電気・配線まわりにかかる費用の全体は、「ミドルクラスの新車が買えそうな金額」から「コンパクトカーの中古車を買うくらいの金額」にまで抑えることができたのです。
posted by そらパパ at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2017年05月08日

Seesaaの仕様変更に対応しました。

このブログのインフラになっているSeesaaブログが、今年に入って大きな仕様の変更を行ない、従来のブログも新仕様にあわせてデザインの変更(というよりも、実際には初期化)を行なわなければならなくなりました。

当ブログは実は非常に細かくHTMLなどをカスタマイズしていたため、この仕様変更に対応すると、デザイン的にはかなり崩れてしまうことになります。

そのため時間がかかっていましたが、本日、とりいそぎ新仕様への移行を完了しました。
結果、いくつかのブログの構成要素が消えたり、全体として配置が崩れたりしてしまっていますが、上記のような事情のため、ご了解いただければと思います。
posted by そらパパ at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

自閉症の子どもと暮らす家づくり(115)

家庭内の配線の話の続きです。
有線LANや電話のモジュラーケーブルの他に、もう1つ、家中を張り巡らせなければならない配線があって、それは、

・映像用同軸ケーブル

です。

要は、テレビのアンテナ配線ですね。
ただ、我が家の場合、利用目的はそれだけではなく、

・防犯カメラの映像の伝達

にもこの同軸配線を使い、かつ、両者(テレビアンテナ信号と防犯カメラ映像信号)を区別しないで同じ配線を使いまわす、というのが、今回のコンセプトになりました。

具体的にいうと、ある部屋に同軸ケーブル用の接続端子があったとして、この端子からテレビのアンテナ信号を「受信して」、テレビを映すこともできれば、逆に防犯カメラの信号線を接続することで映像信号を「送信して」、別の場所にある録画機に映像を録画することもできるようにする、そういうことです。

もちろんこれは、同時にはできません。
これもまた、グルニエの「ネットワークセンター」で接続を切り替えることによって実現するわけです。

その部屋の同軸端子が、「センター」の側でテレビアンテナのブースター出力に接続されていれば、その端子は「テレビを受信するための端子」になりますし、そうではなくて防犯カメラ録画機の映像入力に接続されていれば、その端子は「防犯カメラ用映像入力」になるわけです。
私自身が「センター」の配線をすべてコントロールできるわけですから、この関係は、私が任意に設定およびいつでも変更可能になります。
建物を建てた時点では、とりあえず「この部屋のこの端子はテレビ用」「この端子は防犯カメラ用」という想定は決まっていますが、それを将来いつでも変更できるわけです。

もう少し具体的にいうと、

・テレビアンテナからのテレビ信号:ブースターで増幅後、アンテナ近くの映像同軸端子から同軸ケーブルを経由して「センター」に届く
・センターに届いたテレビ信号:「センター」から屋内に張り巡らされた同軸ケーブルを経由して各居室の映像同軸端子に届く
・防犯カメラからの映像信号:防犯カメラ近くの映像同軸端子から同軸ケーブルを経由して「センター」に届く
・センターに届いた防犯カメラ映像:「センター」に設置した録画機で録画する。録画機はネットに接続し、外部から防犯カメラ映像をモニターできるようにする。


といった形になります。

ちなみに、一般的な防犯カメラの映像出力は、テレビなどにもついている黄色いピン出力、いわゆる「コンポジット映像出力」で、同軸とは異なります。
なので、もしかするとマッチングがうまくいかないかもと心配でしたが、変換端子を介して同軸端子に接続した結果、現在もうまく動いてくれていますから、一安心でした。

このように、電気・配線系としては、

・コンセント
・照明・スイッチ
・有線LAN・電話線
・同軸ケーブル


といったものを決めたわけですが、ここまで複雑なものを実際に「オーダーする」のは、非常に骨の折れる作業でした。

次回は、その辺りについて書きたいと思います。
posted by そらパパ at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2017年05月01日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(114)

さて、家の中の「配線」の検討の続きです。

実は電源コンセントについては、「配線」の話のなかでは最もシンプルです。
必要な場所に十分な数を用意すればそれで終わりだからです。

より問題が複雑なのは、それ以外の配線についてです。

まずは、有線LANと電話線について。

ふた昔前の家は、リビングだけでなく主要な居室にそれぞれ電話線を引いて、好きな部屋に電話を置いたり、部屋同士の電話機で会話ができたりするように設計するのが一般的でした。

ただ、携帯電話の普及によって固定電話のインフラの重要性がどんどん薄くなり、そもそも固定電話を置かないような家も増えてきた昨今では、固定電話の回線はせいぜいリビングに1本あれば十分ということになり、代わりに各居室などには有線LANを引いて「家庭内LAN」を構築するのが一般的になりました。

まあ、最近はさらに進んで有線LANではなく無線LANが一般的になり、また家庭用のインターネット契約をせずにモバイルネットワーク+モバイルルーターで家庭内の通信もまかってしまうようなスタイルが一般的になりつつあって、家庭内にネットワーク回線を構築することの重要性は弱まっているのですが、私はやはり有線LANの通信の安定性が好きで、モバイル端末以外のネットワーク機器は有線でつなぎたい、と考えているので、家庭内LANをしっかりと構築することにはこだわりたい、と考えました。

ですので、すべての居室に最低1つのLAN端子、LDKなどにはより多くのLAN端子を用意することにしました。
一方、固定の電話線についてはリビングに電話機を1つ置くだけなので、電話機を置く予定の場所1箇所だけに引くことにしました。

さて、ここで話が最初に戻りますが、電源コンセントと違い、LANや電話線の場合は、「引き込み」や「ネットワーク」のことを考える必要があります。
つまり、外部から光回線を引き込み、光モデムで有線LANと電話線(ひかり電話)、さらにはテレビの信号(フレッツテレビ)に分離し、それぞれ必要な場所に信号を配信し、また有線LANについては家庭内LANを構築する必要もあるわけです。

これらの「ネットワーク構築センター」として、グルニエのうち、天井が下がってもっとも使いにくそうな一角をあてることにしました。
その場所にすべての配線が集まるようにし、光モデムや家庭内LAN構築用のギガビットハブ、さらには後述するテレビ信号用の分配器やブースター、防犯カメラの録画機などをすべてこの「センター」に集約することにしたのです。

posted by そらパパ at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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