2017年04月24日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(113)

さて、電気の配線については、「コンセントをどこに設置するか」というのが指定すべき仕様の1つですが、もう1つ非常に重要なのが、

・照明とスイッチ系統の指定

になります。

コンセント用の電気配線とは別に、家中(勝手口や玄関など、家の外壁側に設置する常夜灯等も含めて)の照明の位置を決め、さらにはそこにどんな照明設備をつけるかまで決めていく必要があります。

さらに、

・それらの照明をON・OFFするスイッチをどこにつけるか

・スイッチ間のロジック

 階段につける照明などの場合、階下でつけたスイッチを階上で消す、といった動作などのこと

・照明間のロジック
 場所によっては複数の照明のスイッチをまとめて、1つのスイッチで全部がON・OFFできるように設定すること。たとえば我が家の場合、グルニエに3つの埋め込み照明を並べましたが、その3つの照明は1つのスイッチでON・OFFできるようにしました。

こういったことまで含めて、全部決めていかなければなりません。

さらにこの部分は、実は建築費用のコストダウンのキモでもあります。
照明のリフォームなどを検討された方ならご存知かと思いますが、住宅用の照明というのは本当に値段がピンキリで、あまり深く検討せずにメーカー推奨のものを無批判に採用していくと、1箇所あたり数万円とか10数万円といったコストが当たり前にかかります。
住宅1軒に設置する照明というのは、だいたい20から30箇所くらいになりますから、そういう安易な道を選択すると、ここだけでコストが100万円単位になってきます。

でも、しっかり吟味して照明を選んでいくと、性能をさほど落とさずに、コストを数分の1にまで下げることが十分に可能です。

まず、メーカーが推奨するような、すべてが統合されたような複雑なLED照明は避け、汎用の白熱電球(E26口金)をスイッチでON・OFFするようなシンプルな照明器具を基本にすえること。
そして実際には、白熱電球ではなくLED電球を使います。

ただしこのやり方は、照明器具がやや大きめになるのと、照明下の明るさに若干のムラができやすいので、照明が出っ張るのが嫌な場合や、均質な明るさがほしい場所には、インバーター式の蛍光灯照明を採用します。

このやり方によって、例えば、先ほども触れたグルニエの埋め込みLED照明は1箇所あたり1万円はかかるところ、埋め込み用の汎用ソケットのみにして1箇所700円程度で済ませました。
ここに別途LED電球を買ってきても、せいぜい+2000円です。

また、照明器具自体のコストダウンのために、ここでは「施主支給」も存分に活用しましたが、施主支給については別途まとめて書くつもりです。
また、「照明用スイッチの場所」についても、結果的に失敗した部分があったのですが、それについても改めて書く予定です。
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2017年04月17日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(112)

さて、建物を構成する様々な仕様については、前回までのエントリで触れてきたような形で詳細に決めていったわけですが、実はまだ残っているものがあります(笑)。

それは、

電気系統・配線

です。

まあ、配線については、そんなにこだわるつもりがなければ、コンセントの位置をどこにするか、テレビの配線はどこに出すか、電話回線はどこに出すか、その程度を決めれば終わりといえば終わりです。

でも、私はずいぶん以前から、もし次に家を建てるなら、配線には徹底的にこだわりたい、というか配線は全部自分で決めたい、と強く思っていたのです。

それまで住んでいた家は建売で、当然配線は全部できあがった状態で引き渡しを受けたわけですが、実際に住んでみると、さまざまな不満が出てきました。

まず根本的な問題として、

・コンセントが少なすぎる。

というものがありました。

我が家は(私は)パソコンや電化製品が好きなので、いろいろなものがコンセントにつながることになりますが、いつもコンセントがあまりに少なくて、タコ足タコ足のオンパレードになります。

さらに、コンセントの位置の問題もありました。
例えば、部屋の特定の壁側に電化製品を置こうと思ったとき、コンセントが部屋の反対側の壁にしかないと、どうしても電源ケーブルが床を這うことになります。
床ではなく壁際をぐるりと回してケーブルを取り回そうとすれば、ものすごい長さの延長ケーブルを使うことになってしまいます。
また、最寄りのコンセントと電化製品を起きたい場所との間に掃出し窓があった場合は、掃出し窓の下をケーブルが這うという、非常に残念なことが起こってしまいます。

それらの問題は特に、私がふだん使う部屋とキッチンで顕著でした。
ですから、新しく建てる家には、十分な数のコンセントをつけよう、どんな場所に電化製品を置くにしても変な場所(掃き出し窓の下とか)をケーブルが這わないようにしよう、と強く思っていたのです。

ちなみにコンセントに関しては、エアコン用のコンセントも決めなければなりません。
こちらについては、まずエアコンをどの場所に設置する(可能性がある)かを決め(これによってそもそも窓の位置とか大きさを変える必要が出てくる場合もあります)、その(室内機の)場所から無理なく室外機が置けるかを確認し、そのうえで、エアコン用コンセントの位置を決め、さらに室外機と室内機とを接続するホース用の穴の位置を決める、という複合的な判断が求められます。
エアコンについては、現時点で設置する予定の場所に加えて、将来設置する可能性のある場所についても、これらの要素を判断のうえ、コンセントと穴を設置しておくことにしました。
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2017年04月10日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(111)

さて、先に内装の色の話に触れましたが、「色」ということでいうと、実際に建物の仕様を決める際には、本当にありとあらゆる建材について「色」を決めていく必要がありました

今回、建物の外観は基本的にグレー、内装はナチュラルカラー(室内の建具はダークカラー)というのが「基本カラー」になりましたから、マイナーな建材の色はすべてこの基本カラーに基づいて決めていきました。
以下、耳慣れない建材名も出てきますが、あまり本質ではないので一つ一つ解説しません。ググれば出てくると思いますので、もし興味があれば個別に確認してみてください。

基礎表面のセメント:グレー
土台水切り:シルバー
雨樋:ツートンカラー(屋根の直下の水平部分は白、そこから下の垂直部分はダークグレー)
軒天:ダークベージュ
破風:白
玄関ドア:シルバー
玄関ドア取手:シルバー
玄関タイル:ダークグレー
玄関庇:シルバー
勝手口ドア格子:シルバー
勝手口庇:シルバー
窓サッシ:ツートンカラー(内側ナチュラルウッド、外側シルバー)
面格子:シルバー
バルコニートップ・笠木:シルバー
物干し金物:ステンシルバー
玄関収納(靴箱):ダークブラウン


上記では省略していますが、メーカーや建材の銘柄まで決める必要のあるものも(上記の中には)いくつもあります
また、上記で省略した、もっと細かいものもたくさんありました。(例えば、畳の縁の模様とか色合いとかです。これについても、何十種類もあるデザインの中から、家族にも相談して、1つを決めなければならないわけです。)

こういった細かいものについては、一部はモデルハウスの仕様決めルーム(いろいろな建材のサンプルやカタログがずらりと並んでいて、中央にあるテーブルで担当の人と一緒に建材の仕様を決めている打ち合わせ部屋)でカタログや実物サンプルを見ながら決めていったり、一部は他の大物設備の見学でショールームに行ったときについでに見て確認したりしましたが、それでももちろん全部ではなく、例えば破風の色みたいな超マイナーなものについては、選べる色の種類(白、グレー、クリーム色みたいな)を文字で見ただけで決めるようなものもありました。

ともあれ、こういった細かい仕様について、3〜4回、毎回半日からまる一日かけて行われた仕様決めの打ち合わせを通じて、1つ1つ決めていったわけです。

・ショールームで見るような大物設備:ショールームで決めた仕様の見積もりが勝手にハウスメーカーに送られていて、打ち合わせの日にはそれを見せてもらいながら最終確認して仕様決定

・それ以外の設備や建材:ハウスメーカーとの打ち合わせの中で1つ1つ確認して決定

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2017年04月03日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(110)

さて、内装の仕様指定のなかで、「壁紙」について書いていますが、今回決定した壁紙の仕様、

・トイレ以外の全部屋の壁:高耐久、ベージュ系の落ち着いた白、ファブリック系のプレーンな模様ありの壁紙
・トイレの壁:高耐久、小さな花の柄の入った白の壁紙
・天井:コンクリート的な真っ白でやや光沢性のある壁紙(天井の壁紙が破れる・汚れることはほとんどないので、高耐久ではなく、部屋の広さを感じさせてくれる色を選びました)
梁型:木目


のうち、注目は、最後の「梁型」です。

今回の家は、設計上、1階、2階とも天井の一部に梁が露出します。
でも、長期優良住宅、省令準耐火建物とするために、室内で木材を露出することは厳禁で、梁が出る場合にはその梁も石膏ボードで囲わなければなりません。
その結果、梁は、石膏ボードに覆われた「梁型」として天井に出てくることになるわけです。

ここで特に何も指示を出さないと、この梁型は普通に「天井用の壁紙」で囲われてしまいます。
でもそれではつまらないので、今回は、この突き出した梁型の部分にだけ、「木目の壁紙」を貼ることにしたのです。



その結果、梁型が出ている天井を見上げると、まるで木の梁が出ているように見えます。ちょっと、いい感じですよね。(^^)

そして、更に残っているのが「クッションフロア」です。

洗面所やトイレなどの水回りでは、フローリングを敷くと水がかかって木が腐ってしまうことがあるので、大抵の場合は、クッションフロアと呼ばれるビニール製の防水の床材を敷きます。

文字どおり、ちょっとクッション性のある、ビニールマットみたいな質感の床材です。
まあぶっちゃけ、安っぽい質感のため部屋のグレード感は落としてしまう床材なので、人によっては思い切って洗面室やトイレもフローリングにしてしまうケースも多いと思います。

実際、我が家も、キッチンについてはリビングダイニングと同じ無垢フローリングを使うことにしたのですが、さすがにトイレや洗面室については、子どもも含めて水浸しにしてしまう可能性もそれなりにある(特に洗面室は日常的に濡れた足で歩く)ことから、無難にクッションフロアを使うことにしました。

メーカーとブランドについてはビルダーのほうで最初から固定だったので、あとはカタログを見て、床面のデザイン(模様と色)を選ぶだけでした。

まず、洗面室の床については、妻の希望で観光ホテルの大浴場や銭湯の脱衣場のような、竹ラグ風の模様のクッションフロアを選びました。
ちょっと奇抜かと思いましたが、実際に敷いてみると洗面室(当然我が家の浴室の脱衣所も兼ねています)にはぴったりで悪くないデザインでした。

そして、トイレには、白い大理石風のデザインのものを選びました。
妻は、もっと濃い色のものを希望したのですが、私の考えとして、汚れる可能性のある場所は汚れが見える色でないといけない(そうしないと汚れに気づかず放置してしまう)、というのがあるので、多少色味はあっても、トイレの床は白系にするというのは譲れませんでした。

というわけで、床材についても、これでひととおり仕様が決まったことになります。
posted by そらパパ at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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