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2017年01月30日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(101)

続いてトイレです。
こちらの選択には、「療育的視点」が含まれています。

新しい我が家は、いまの戸建てだと標準的だと思いますが、1階と2階、それぞれに1つずつトイレを設定しています。
今回のビルダーでも、トイレは2つまでは標準仕様の範囲内だったので、それをそのまま使うことになりました。

で、選択できるオプションとして、やはり洗面台同様、LIXILとTOTOがありました。
標準の選択肢として用意されていたのは、LIXILについては、ローコストビルダーは全業者使ってるんじゃないかというくらい目にすることの多い「ベーシア」という便器、TOTOは、逆にショールームに行っても普通には置いていない(裏口みたいなところを通されて、別室においてあるのを見せてもらいました)くらいマイナーな、ウォシュレットのふちなし便器でした。

この2つ、カタログで見た限りでは、LIXILはサイフォン式でTOTOは洗い落とし式ということで、水の流れ方でいうとLIXILのほうがワンランク上だったりするので、全体的にベーシアのほうがよさそうな印象だったのですが、ショールームで実物をみて、

「我が家では絶対にベーシアは選ばないほうがいい」

とはっきり感じました。

なぜなら、

ベーシアは便器の手前部分が異様に浅かった

からです。
そのために、便器に座って前から手を入れると、容易に便器の「浅瀬部分」に手の甲が触れてしまうのです。
これは、本人が拭く場合も少し不器用にやってしまうと簡単にそうなってしまいますし、また第三者が介助する場合にはさらにその可能性が高くなってしまいます。

そんなわけで、療育的視点からは非常に使いにくい便器であることが判明したために、ベーシアは回避してウォシュレットを選択しました。

最近の水洗便器は、使用する水の量を減らすために水流のパターンが工夫されていて、どこのメーカーを選んだとしても、便器の形がけっこうトリッキーに変形されているので、必ずショールームで実物をみてみることをおすすめします。
便器一体型ではない、後のせ型の洗浄便座を選んだ場合、便座は買い替えますが便器のほうはだいたい家を取り壊すまで使うことになりますから、選択は慎重にやりましょう。

posted by そらパパ at 21:06 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2017年01月23日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(100)

とうとうこの連載、第100回になりました。
こんなに続くとは思っていなかったのですが、とりあえずまだしばらく続きそうです。

さて、水回りの主要設備であと残るのは、洗面台とトイレです。

この2つについては、どちらもビルダーが設定する選択肢は、LIXILとTOTOの二択でした。そしてどちらも最もベーシックグレードの、ぶっちゃけ最低ランクのものが設定されていました。
まあこれはよくあることで、私もたくさんのビルダーからカタログを取り寄せて、そこには選択可能な設備オプションも書いてあることが多かったですが、ローコスト系のビルダーでは洗面台とトイレにハイグレードなものを設定しているケースはほとんどありませんでしたから。

で、洗面台については元の家ではリフォームで交換していて、そのときに使っていたクリナップの「ファンシオ」がとても気に入っていて、多少コストがかかっても標準の洗面台をキャンセルして「ファンシオ」をつけようと思い、ショールームで見積もりまで取ってきました。
ところが、ビルダーから出てきた見積もりは、ファンシオの定価に若干の値引き、さらに工賃が乗り、そこからわずか5000円程度の「標準オプションからの差額」を引いただけのものでした。
ファンシオ本体も、ホームセンターとかリフォーム業者で買ったほうがもっと安くなるし、これだと「とりあえず標準のものをつけておいて、あとでリフォーム業者で交換したほうが安い」ということになったので、とりあえずは標準のなかで選ぶことにしました。
もともと「ファンシオ」が気に入っていた理由は、赤ちゃんなら洗えるくらいの巨大なボウルと割れにくい樹脂製というところだったので、その仕様に多少でも近い、TOTOの洗面台を選ぶことにしました。

横幅については、ビルダー標準が75cmでした。
洗面室が2畳と必要最低限なので、小さすぎず、また場所を専有しすぎないこのサイズはちょうどいいということでサイズ変更(これはビルダーオプションの範囲内なのでそれほど高くなくできます)はしませんでした。
ちなみに超低価格ビルダーの場合、洗面台の標準がさらにワンサイズ小さい60cmの場合があります。これだと、ワンルームマンションっぽい大きさで、家族で使うにはいかにも小さい感じになります。
また、75cmでは小さいというニーズも多々あるようで、逆にワンサイズ大きい90cmサイズが選べるケースも数多くあります。
我が家も、とりあえずは標準75cmを選びましたが、将来的には90cmにしたくなるかもしれない、ということで、洗面台の横のスペースは空けておいていつでも90cmのものと入れ替えられるように設計しました。洗濯機置き場には固定式の洗濯機パンを設置しましたが、この洗濯機パンが洗面台を入れ替えるときに邪魔にならない位置・大きさになるようにした、ということですね。
そのうえで、75cmの洗面台のあいだはその隙間を収納スペースにするために、細長い洗面室収納を施主支給で入れました。

ちなみに実際に設置してみた結果、ボウルの大きさも十分だし、使い勝手もいいので、壊れるまでは洗面台を入れ替えることはなさそうです。

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2017年01月16日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(99)

さて、主要設備についてのショールーム巡り+仕様変更の旅ですが、キッチンに続いてシステムバスです。

システムバスについては3つのメーカーが選べたのですが、すでに間取りのエントリで触れたとおり、ビルダーのオプションを利用して「1.25坪の広いバスルーム」への変更を決めていました。
そしてこのバスルームの広さを変更するオプションの価格がこの3メーカーでまったく違っていて、ショールームを回る前から、事実上、選べるメーカーは1つに決まってしまっていました(それでも、いちおうすべてのメーカーのショールームは見ましたが)。

それが、LIXILの「キレイユ」でした。
他の2メーカーの「1坪→1.25坪」の変更オプション料金が50万円程度だったのに対して、LIXILだけが20万円台と(相対的に)リーズナブルだったのです。

システムバスについては、カタログ以上の仕様変更としては、

・タオルハンガーを増やす(仕様にはありませんでしたが、裏オプション的に認めてもらえました。そのため、いまの我が家のバスルームにはタオルハンガーが3本ついています)
・ドアの位置を20cm内側にずらす(これにより着替えスペースにバスタオルや収納等を置く場所が確保できました)
・ドアを開き戸から折れ戸に変更(折れ戸は華奢な感じで好まない施主も多いらしいですが、開き戸では中にいる人にぶつかってしまうので私的にはありえないと思っています)


くらいだったのですが、それよりなにより、非常に重要な「確認事項」が2つありました。
それは間取りの工夫のエントリで書いたとおり、

・バスルームが1.25坪よりも数センチ短くても入ることの確認
・バスルームの天井裏を階段の一部が通っても干渉しないことの確認


の2点です。
メーカーとビルダーで確認してもらった結果、この2点についても「キレイユ」で問題ないことが確認できたので、システムバスは「キレイユ」に決まりました。

その他、カタログレベルで決めた仕様としては、壁や床の色、バスタブの色と形状(親子が介助も含めて一緒に楽に入れるよう、バスタブ形状は一番広い「ストレートライン」を選択しています)、ミラーの形状、収納(小物棚)のグレードなどがあります。

posted by そらパパ at 23:23 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2017年01月09日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(98)

さて、キッチンの仕様決めについて、かなり大きな設計変更を前提にしてショールームを巡り、メーカーを絞り込んでいったわけですが、まず、「シンク位置が移動できる」という条件で、かなりのメーカーが脱落しました
そのうえで、「食洗機置き場下の収納を、引き出しではなくただの箱にできる」というところでも、さらに脱落メーカーが出て、選べるメーカーは大手の2社くらいに絞り込まれてしまいました。

このあたりで、仕様変更後のキッチンの見積もりを出してみたのですが、ここで傾向がはっきりふたつにわかれました。

1つは、仕様変更で生じるコストが、シンプルに「オリジナルの仕様のコストと変更後の仕様のコストの差額」で済むメーカー。
もう1つは、オリジナルの仕様は「特に安く設定した特別仕様」という位置づけになっていて、仕様変更のコストが、ほぼ変更後の仕様のコスト全額(オリジナルの仕様分のマイナスが、たった1万円とかそういうレベル)になってしまうもの。

今回の仕様変更のポイントはコストの積算でいうとほぼキッチン仕様のすべてに影響するので、見積もり計算方法が後者になっているメーカーの場合、追加コストが平気で50万円クラスになり、ビルダーが設定するオプションを選んでいる意味がほとんどなくなります。

幸い、希望する仕様変更ができるメーカーのなかで、たった1社だけ、「シンプルな差額方式」で仕様変更を見積もってくれるメーカーがあったので、今回は迷うことなく、そのメーカーのキッチンを選ぶことになりました。

具体的にいうと、トクラス(ヤマハ)の「Berry」というキッチンでした。
これは調理スペースだけでなく、シンクそのものも人造大理石でできているという面白いキッチンです。
先のエントリで書いた複雑な仕様変更が全部可能で、しかも追加コストはオリジナルと変更後の仕様の差額のみという明朗会計、デザイン的にも古臭くなくて、妻も気に入ってくれたのでこちらに決めました。

あとは、シンクの色、シンクの形状、天板の色やデザイン、扉の材質・色・デザイン、壁面パネルのデザインといた「見た目」の要素や、IH調理器、レンジフード、シャワー水栓といった設備の種類を選ぶといった「カタログオプション」を妻に選んでもらって、終了です。
以前も書きましたが、ショールームで細かい仕様変更・オプション追加等を行うと、ショールームではその詳細な見積もりや図面を作ってくれて、ビルダーに送ってくれます。
ビルダーは、その見積もりをもとに後日私と契約して、改めてメーカーに発注をかけるという流れになるわけです。

posted by そらパパ at 23:50 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2017年01月03日 [ Tue ]

2017年 新年のご挨拶

ブログにお越しの皆さん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

当ブログは、ここしばらくはほとんど家づくりのことしか書いておらず、療育とはあまり関係のない話題が中心になっていますが(たまに療育と関連のある家づくりのポイントについて触れている程度ですが)、まだしばらく更新を続けていきたいと思っていますので、よろしければ今後ともよろしくお願いします。

さて、今年も、妻の実家に帰省して年越し、新年を迎えたわけですが(私の実家は離れているので、混んでいる正月を避けて春休みなどに帰っています)、そこで、家づくりに関連して改めて痛感したことがありました。

妻の実家は典型的な昔からある家の作りをしていますので、玄関を入ると廊下がずっと続いていて、その廊下から、リビングに入るドア、トイレに入るドア、浴室(洗面室)に入るドア、2階にのぼる階段などに接続しています。
この間取りだと、当然ながら、リビングに家族がいて、誰かがトイレに行く場合にはドアを開けて一度廊下に出て、それからトイレに入ることになります。
いまは冬ですから廊下は寒い(玄関を通じて廊下は外とつながっていますから、従来型の木造住宅だと、廊下を暖めるのは現実的ではありません)ですから、リビングから廊下に出たらドアはすぐに閉めて、リビングの暖かい空気を廊下に逃がさないようにしなければならないわけですが・・・

これが、我が家の場合は難しいのです。
以前は、上の娘が妻や私の後追いを(慣れない実家での外泊などでは特に)して、誰かがトイレにたつたびに一緒に廊下に出て、ドアを閉め忘れるので、その都度「ドア、パタンして」と声をかけなければならなくなり、本人にとっても家族にとってもストレスでした。
そういうこだわりは最近になってそれなりに改善されてきて、今回は上の娘のほうはそれほどでもなかったのですが、まだ2歳の下の娘がよく知らない実家で「場所見知り」をして、激しく母親(妻)の後追いをするようになりました。

結果、妻がトイレにたつたびに(妻自身の用だけでなく、上の娘のトイレの介助をするときも含めて)下の娘が廊下につながるリビングのドアを全開にして、廊下とリビングの境目に仁王立ちをして、トイレの様子を見守らずにはいられなくなってしまったのです。少しでもドアを閉めたり、廊下の前から移動させようとすると大泣きしてしまいました。
というわけで、一定時間ごとにリビングのドアは全開となり、リビングの暖気はその都度全部廊下に抜けてしまって部屋が寒くなる、というのを繰り返す羽目になってしまいました。(^^;)

この問題について、子どもに「ドアを開けないように教え込む」というのも1つの方向性ですが、いなくなった親を探すというのは、親への愛着を示す行動であったり親から離れる不安を解消する行動であったりもするので、本質的には禁止すべきものでもないという悩ましさもあります。
ですから、可能であれば、こういった問題は子どもの行動だけでなく、環境にも働きかけることで解決したいところです。

そしてこの問題は、いまの家に引っ越す前の自宅でも発生していました。(その問題を、妻の実家で改めて思い出したわけです。)

そんなわけで、以前の記事でも触れましたが、新しい家を建てる際、「療育的観点からの間取り」としてもっとも具体的にこだわったことの1つが、トイレや洗面、入浴といった日常の家族の動線の範囲で、玄関につながるドアを開けずに済むという「リビング集中型動線」でした。
玄関からドアを開けて入るのはリビングだけで、トイレも洗面室も浴室も、リビングから直接ドアを開けてアクセスする間取りを採用しました。
そして2階にのぼる階段も、リビングに直接接続しています。これは、「リビング内階段」として、いまでは非常にポピュラーな間取りですね。

この間取りにしたことで、子どものどちらかが後追いをする年代になっても、その都度「寒い(暑い)ドアが開けっぱなしになる」ことはありませんし、また子どもがトイレや浴室に行く際にドアを閉め忘れるのを注意する必要も大幅に減らすことができました。

ちなみに、このようにリビングに全動線を集中させてドアの数を削減した場合、問題になることが1つあって、リビングが常にいろんな場所につながる(特に階段を通じて2階にまでつながる)ことで、リビングがある種の「開放空間」になるため、そのままでは冷暖房の効率が悪くなる、ということです。
この問題については、いわゆる高気密・高断熱の住宅構造とすることで、エアコンの熱や冷気が家の外に抜けるのを避けて冷暖房効率を高めることで解決することになります。

さて、そんなわけで、次週からはまた、療育のこともいろいろ考えながら、家族みんなで建てた我が家の家づくりについて書いていきたいと思います。

posted by そらパパ at 17:57 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

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