2016年09月19日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(83)

17)子ども部屋のレイアウト(3)

子ども部屋の設計にあたり考えたこと3つ、

1)プライバシーは適度に守られるが、完全な密室にはできないこと。
2)わざわざ快適性を損ねることはしないが、快適性に関する要素を他の部屋に優先的に割り当てることで、相対的に快適性を下げる。
3)子どもが小さいころと成長したあとで使い方が変えられるように工夫する。


のうち、1)と2)については前回触れました。
最後に3)ですが、これについては子どもの療育と少し関係があります

家のプランニングをしている時点で、上の子(障害あり)は夜寝るときに親と同じ部屋・別のベッドで寝る形、下の子はまだ小さく、必ず親が一緒に寝なければならない状態でした。(ちなみにその時点では、上の子と私が同じ部屋に、下の子と妻が別の部屋に一緒に寝ていました。)

そして、この「関係性」はもちろん子どもが成長するにつれて変わっていきます。
下の子は夜泣きしなくなり一人で寝られるようになっていくでしょうし、さらに成長すれば個室(子ども部屋)を用意する必要も出てくるでしょう。
一方で上の子は、形は変えつつも、寝るときを含めて親のサポートが一定必要であり続けると想定されます。

2階の居室は、それらのニーズをうまくすくいとれるように設計する必要がありました。

そこで採用したのが、引き戸によって仕切られた和室と子ども部屋、という間取りです。
つまり、建物の東側半分を、南から北まで基本的にひと続きの長屋みたいな大きな空間にして、南側を親の寝室(和室)、北側を子ども部屋にして、間を2枚引きの引き戸+引き戸と同じ幅の間仕切り壁で仕切る、という間取りにしたのです。

これにより、引き戸を開ければ大きな1つの部屋に、閉めれば2つの個室に変わるようになり、非常にフレキシブルに部屋の使いみちを変えていけるようになりました。

具体的には、下の子が小さいうちは子ども部屋側に上の子、和室側に下の子と親が寝て、間仕切りを開けておく(下の子に夜泣きなどがあった場合には閉める)、下の子が大きくなってきて一人で寝るようになったら、子ども部屋側に下の子を寝かせて上の子には和室で寝てもらうようにして、最初のうちは怖がらないように間仕切りを開けておく、やがてプライバシーが必要になったら、間仕切りは閉めて子ども部屋を個室にする、といった具合です。

実際には、新居に引っ越しして少し練習させたら、上の子は子ども部屋側で一人で寝られるようになったので、間仕切りは閉めた状態で寝かせています(エアコンを通すときに少しだけ開ける感じ)。
間仕切りは、昼間の時間に部屋の風通しを良くするために開けているような状態ですが、下の子がもう少し成長して、でもまだ小さい時期のための「オープンな子ども部屋」としてはうまくワークしそうだと感じています。
posted by そらパパ at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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