2016年07月04日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(75)

さて、ここまでは、娘の療育とも関係のある「こだわりポイント」を書いてきましたが、ここからはそれ以外でこだわったポイントについても書いておきたいと思います。(まずは間取りについてだけです。仕様とかについてはまた別に)

8)廊下を最小限に

これは基本中の基本です。
廊下というのは階段とあわせて家の中の無駄スペースだと考え、できるだけコンパクトにまとめることを考えました。
結果、1階については(玄関をあがったたたき部分を除いて)廊下はゼロ、2階についても全部で2畳程度(半間×4ブロック)にまで抑え込むことができました

9)広くて四角い個室

廊下を短くするのとあわせて考えなければならないのが、部屋の形です。
一般的に、廊下を短くするとその短い廊下に各部屋の出入り口が集中するので、廊下から遠い部屋を中心に、真四角ではない部屋ができてしまったり、異様に細長い部屋ができてしまう可能性が高まります。
今回のプランニングではそれを徹底して避け、2階のすべての部屋が標準的な4畳半、6畳、8畳といった真四角のきれいな形に納まるようにしました。
またこの際、確保したスペースは四角いけれどもクローゼットが出っ張っているので部屋そのものはL字型になってしまう、ということも避け、収納スペースのほうを出っ張らせて、部屋自体が真四角になるようにプランニングしています

10)ベランダへの2部屋アクセス

我が家の場合、2階のベランダは大きく2つの役割があります。

a)洗濯物を干す。
b)月の写真を撮る。


まあ、b)は私の勝手な趣味で、かつ最近は全然撮れていないわけですけど(笑)、いずれにしても、ベランダには妻も私も、それぞれの部屋から直接アクセスできるようにしておかないと、どちらかが相手の部屋に入り込んでいかなければならなくなり、不便です。
ですので、ベランダは南側に広くとり、そのベランダに面した南側の部屋は2つとって、それぞれ掃き出し窓からベランダに出られるようにしました。
posted by そらパパ at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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