そのなかには、療育的視点によるものもたくさんあります。
その1つは、すでにご紹介した「リビング内階段・リビング内水回り」でしたが、それ以外にも、以下のような「療育的こだわり」を盛り込んでいます。
3)独立した、締め切り可能なクローズドキッチン
4)標準よりもぐっと広いバスルーム
5)道路から距離をおいた玄関アプローチ
6)2台以上駐車可能な駐車スペース
7)階段下スペースを使った広い玄関
順にご説明していきたいと思います。
まず、3)ですが、キッチンについては、最近はやりのオープンキッチンではなく、LDからある程度区切られた、クローズドキッチンをあえて採用しました。
そして、LDからキッチンへの入口はあえて半間(90cm)程度と狭めにし、張り出した左右の間仕切り壁に、しっかりとチャイルドゲート等を固定できる間取りにしました。
これによって、包丁など危険なものが置いてあるキッチンに娘が不用意に入らないようにコントロールする(当面は下の娘を入らせないことにも有効)ことができるようになります。
とはいえ、キッチンがLDと完全に切り離されると孤独なスペースになってしまうので、ちょうどキッチンの動線の真横にダイニング、リビングを配置することで、キッチンからリビングもダイニングも当たり前に見える間取りにしています。
なお、これはあえて選んだものではなく、選んだハウスメーカーの仕様だったのですが、我が家はオール電化住宅のため、キッチンにガスコンロはなく、IH調理器しかありません。
これもキッチンの安全性向上に、結果的に大きく貢献しています。
また、キッチンとダイニングは、朝の気持ちいい光が入ってくることと、まだ気温が高くない時間帯の光をちゃんと取り入れて湿度の上昇を防ぐために理想的な「東向き」の配置としています。
キッチンを北向きにすると日の光が入らず寒くて湿気がこもりやすくなり、西向きにすると西日で気温が上昇し、食材が腐りやすくなると言われています。(そして南側はリビングなど生活する場を配置しないともったいないです)