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2016年05月30日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(70)

新居を注文住宅にしたことで、コストは上昇しましたが、一方であらゆる「こだわり」を盛り込むことができるようになりました。

そのなかには、療育的視点によるものもたくさんあります。

その1つは、すでにご紹介した「リビング内階段・リビング内水回り」でしたが、それ以外にも、以下のような「療育的こだわり」を盛り込んでいます。

3)独立した、締め切り可能なクローズドキッチン
4)標準よりもぐっと広いバスルーム
5)道路から距離をおいた玄関アプローチ
6)2台以上駐車可能な駐車スペース
7)階段下スペースを使った広い玄関


順にご説明していきたいと思います。

まず、3)ですが、キッチンについては、最近はやりのオープンキッチンではなく、LDからある程度区切られた、クローズドキッチンをあえて採用しました。
そして、LDからキッチンへの入口はあえて半間(90cm)程度と狭めにし、張り出した左右の間仕切り壁に、しっかりとチャイルドゲート等を固定できる間取りにしました。
これによって、包丁など危険なものが置いてあるキッチンに娘が不用意に入らないようにコントロールする(当面は下の娘を入らせないことにも有効)ことができるようになります。

とはいえ、キッチンがLDと完全に切り離されると孤独なスペースになってしまうので、ちょうどキッチンの動線の真横にダイニング、リビングを配置することで、キッチンからリビングもダイニングも当たり前に見える間取りにしています。

なお、これはあえて選んだものではなく、選んだハウスメーカーの仕様だったのですが、我が家はオール電化住宅のため、キッチンにガスコンロはなく、IH調理器しかありません
これもキッチンの安全性向上に、結果的に大きく貢献しています。

また、キッチンとダイニングは、朝の気持ちいい光が入ってくることと、まだ気温が高くない時間帯の光をちゃんと取り入れて湿度の上昇を防ぐために理想的な「東向き」の配置としています。
キッチンを北向きにすると日の光が入らず寒くて湿気がこもりやすくなり、西向きにすると西日で気温が上昇し、食材が腐りやすくなると言われています。(そして南側はリビングなど生活する場を配置しないともったいないです)

posted by そらパパ at 20:26 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2016年05月23日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(69)

さて、新居の間取りでもっともこだわったのは、前回までで触れたとおり、廊下がなく、階段もトイレも浴室もリビングから直接つながる構造でした。
なお、この間取りの採用によって、あるスペックが建物に要求されることになりますが、それはあとで書きます。

間取りに関して、次にこだわったのが、

2)法令で許される上限ギリギリまで広げた、広いグルニエ(屋根裏部屋)と固定階段

です。
住環境と広い駐車スペースにこだわって選んだので、買った土地は一種低層地域で、2階建以上の家は建てられません。
でも、一種低層地域であっても、一定の要件を満たす屋根裏部屋なら作ることができます。
具体的には、

・天井の高さが140cm以下
・面積が下の階(=2階)の半分以下


という条件になります。
逆の言い方をすると、最大で2階の広さの半分の広さのグルニエまでは作ってもいいということになるのです。

通常、グルニエというのは補助的な物置扱いで、作ったとしてもせいぜい2畳とか4畳程度のものがほとんどです。
また、グルニエのアクセスについても、利用するときだけ下ろすロフトばしごようなものを使う場合が多いですね。

でも、我が家は(というか、私が)ものすごくモノが多いので、グルニエを目一杯広くしようと考えました。
そのために、屋根の形や傾斜角度、家全体の高さや2階の間取り(柱の位置によってグルニエの自由度が変わるため)にまでこだわり、最終的に12畳オーバーのものすごく広いグルニエを作ることができました。

さらに、2階からグルニエへ、1階から2階と同じように固定階段で行けるようにしました。(そのために、階段の配置にも細心の注意を払って設計することになりました)
これで、「ほぼ3階建て」という2階建ての家を、合法的に建てることができました

ちなみに、この間取りを採用したことでも、建物に対して、2つの「あるスペック」が求められることになりましたが、それもあとで書きたいと思います。

posted by そらパパ at 23:44 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2016年05月16日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(68)

さて、新居の間取りを考えるときに、最初に私が決めたのは、

1)リビング内階段・リビングから続く水回りを含む、廊下のない1階。

ということでした。

これは、逆にそれまで住んでいた家には廊下があり、リビングと水回り・階段が廊下をはさんで分かれていたことで感じていた不便を解消するためでした。

すなわち、

・親が介助で寒い・暑い思いをしなくて済むように。
・娘がリビングのドアを閉め忘れるのを毎回注意しなくて済むように。


という2点が大きな理由です。

我が家では、娘がトイレにいくのにも入浴するのにも介助が必要です。トイレでは近くで見守って終わったら後始末や手洗いをサポートする必要があり、入浴については一緒に入る必要があります。

このうち、特にトイレについては1日に何度も発生するイベントなうえ、親はドアの外で待っていなければならないので、そこが玄関直結の廊下だと、夏は暑く冬は寒いです。
また、トイレの中も更衣室も、冷暖房が届かないのでどうしても夏暑く冬寒いです。

加えて、娘は気分にあわせて1階のリビングでくつろいだり2階の家族の個室に来たりとあちこち移動します。
さらに、下の娘をトイレやお風呂に連れて行くのが気になるらしく、いちいちトイレや更衣室まで様子を覗きに来たりします。
そのとき、しばしば娘がリビングから廊下につながるドアを閉め忘れるんですね。そして熱気や冷気が流れ込んできます。
そのたびに注意するのですが、家族にとっても本人にとっても気持ちのいいことではありません。

新居では、そもそもこういったことが起こらないよう、階段も、トイレも、更衣室〜浴室も、ぜんぶリビングにつなげました
これで、玄関からリビングにつながるドアは、外出するとき以外は開けないで済むことになり、また、トイレも更衣室もリビングの冷暖房が回り込むので暑さ・寒さから解放されます

posted by そらパパ at 20:37 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

2016年05月09日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(67)

さて、家づくりで、建物のプランとして考えなければならないことは、

・建物の仕様(構造や断熱仕様、外壁、屋根、防火性能、防犯性能、耐震性能など)
・間取り
・設備の仕様(浴室、キッチン、トイレ、内装、照明など)
・外構(門塀、駐車場(舗装方法を含む)、駐輪場、玄関アプローチ、機能門柱(表札とポストとインターホンがまとまっている門柱)、植栽、物置など)


といったものになります。

このうち、何よりも最初に決まっていかないと話にならないのが、間取りです
間取りが決まって初めて、どんな大きさ・どんな形のキッチンが入るのか・使いやすいか、どの場所にどんな窓をどう配置するか、玄関アプローチと駐車場をどう配置するかなどが決められるようになるわけです。

というよりも、土地を買う時点で、その土地にどんな間取りを入れるつもりなのか(その間取りがちゃんと入るのか)がわかっていなければ、土地の売買契約を結んだあとで希望する間取りが入らなかったなんていう悲劇が起こってしまうわけですから、まずは何よりも、土地を検討している時点から本気で間取りを考えていかなければならないわけですね。

間取りのプランニング方法については、既にこれまでに書いていますから、ここでは実際に私が建てた家について、間取りを決めるにあたってこだわったポイントをまとめておきたいと思います。

1)リビング内階段・リビングから続く水回りを含む、廊下のない1階。

玄関を入るとすぐにドアがあって、そこを入るとLDKがあり、2階に上がる階段はそのリビングの中にある、という構造です。
同様に、洗面室やトイレ、浴室も(ドアはつけるものの)リビングから続いていて、玄関前の小さなホールを除いて、1階には廊下がない間取りにしました。

これは実は、娘の療育(生活支援)と大きな関係のある間取りプランです。
その点については次回エントリ以降で。

posted by そらパパ at 20:51 はてなブックマーク | コメント(2) | トラックバック(0) | 療育一般

2016年05月02日 [ Mon ]

自閉症の子どもと暮らす家づくり(66)

というわけで、ようやく、建物の建築請負契約も終わり、残すところは間取りや建物の仕様の最終化、設備の仕様の決定といった、「建てる家の詳細を決めていく」作業になってきました。

間取りや建物の仕様(断熱仕様など)については、請負契約締結までに何度も打ち合わせを重ね、また、契約時の書面にも図面が添付されています(契約金額も、その図面に基づいて決められています)から、ここから先はどちらかというと微調整ということになります。
間取りや建物の仕様について、どんなところにこだわって決めていったかについては、このあとのエントリでも書いていきたいと思っています。

一方、設備の仕様については、この時点では間取りに影響を与えるようなものしか確定的には決まっておらず、大部分は契約締結後に最終化していくことになります。
具体的にいうと、浴室については、標準仕様の1坪サイズから、オプションの1.25坪サイズへのサイズアップは、契約締結までに決めました。当然ですが、浴室を1.25坪で設計して間取りに入れ込んでおかないと、あとで建物や間取りの形を変えなければならなくなってしまうからです。(そしてそれは、契約締結後だと断られてしまう場合もあります)
その一方で、浴室の内装を何色にするかとか、浴槽の形をどうするか、シャワーヘッドをミスト機能付きにするか、タオル掛けの位置をどこにするかといった、建物の構造・設計に影響を及ぼさなない「設備の仕様」については、契約締結後に続く「仕様決定の打ち合わせ」のなかで最終化していくことになるわけです。

そして、設備の仕様を決めるためにやらなければならないことがあります。
それが「ショールーム巡り」なのです。
ショールーム巡りについても、このあと(それ以外のことを先に書く予定なので、だいぶ後になってしまうと思いますが)書いていきたいと思っています。

posted by そらパパ at 23:45 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 療育一般

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