2016年04月18日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(64)

そんなわけで、家造りのパートナーはローコスト系ハウスメーカーであるA社に決まり、いよいよ建築請負契約締結の当日を迎えました。
諸々の事情があり、だいたい家づくりに関する契約を締結するときは土日ではなく平日が指定されます。この建築請負契約の締結もとある平日の夜に決まり、仕事を早めに切り上げて職場から直接モデルハウスに向かうことになりました。

ここで、この日の午後、たまたま土地の住宅ローンを融資してくれた銀行の融資担当者から電話で連絡がありました。
もともと、建物の融資もここでやってもらう前提で、この担当者からは2週間に1回ほど「建物の契約はどうなりそうですか」という電話が入っていて、この日も同じようなリマインダーの電話だったのですが、当然私の方からは「実は今日の夜に契約を締結することになりましたので、今後の手続きについて教えてください」という話をしました。

すると、こちらの想定とはまったく異なる返事が返ってきて、びっくりすることになりました。
A社の建築請負契約をみると、建築費用については、まず契約締結時に着手金として一部を、次に上棟時に中間金としてさらに一部を、そして完成時に残額を全部支払い、全額が支払われた後に引き渡し、という流れになっていました。
このうち、着手金についてはいったん手持ちの現金で建て替え、そのうえで銀行からのローンを分割融資してもらって埋め合わせ、中間金はローンの分割融資で、そして引き渡し前の残額精算は分割融資もしくはつなぎ融資で支払うことを想定していました。
ところが、銀行としては分割融資もつなぎ融資も扱っておらず、引き渡し後の一括全額融資しか取り扱っていない、という話だったのです。さらに、ローンの審査ももう一度やり直しになるので、そもそも融資できるというお約束もできない、との話で、なんかそれまで言ってたことと違う、という口論みたいなものになってしまいました。

建物の契約では「請負金が全額払われなければ引き渡さない」となっており、ローンの側が「引き渡されなければ融資しない」と言っているわけですから、シンプルに「詰み」です。

やむを得ず、この銀行を紹介してくれた不動産業者とも連絡をとり、あらためて別の(分割融資・つなぎ融資に対応できる)銀行を探して、そちらの審査を受けてそちらでローンを組むこととして、土地のローンを融資してくれた銀行には「建物のローンはキャンセルします」という連絡をとりました。

そしてローンの話がここまで進んだところで、建物の契約締結の時間になってしまいました。
posted by そらパパ at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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