2016年04月11日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(63)

さて、家づくりのパートナーをほぼほぼA社に絞り込んだところで、次に訪れたのは以前話を伺っていた建築事務所でした。

以前ここで話をしたとき、家づくりそのものを依頼するにはコストが見合わず断念したのですが、別のビルダーに決まったときに、そこが出してきた見積もりや図面を見てもらって、プロの建築家としてのアドバイスをもらう「セカンドオピニオン」のサービスを提供してもらうことをお願いしていたのです。

私の方からは、メールで図面等一式をスキャンして送り、また私の方で質問をいくつか出しておいたうえで、1週間ほど後に時間をとってもらって、A社の提案についての意見や、私が出しておいた質問に対するアドバイスなどをいただきました。
当然、コンサルティングフィーとして費用は(数万円のオーダーで)お支払いしています。

このセカンドオピニオンを受けたことで、

・A社の提案全体、提供された図面等の品質は十分に高いこと
・A社の構造、断熱などの水準はかなり高く、それをふまえると割安な見積もりになっていること
・見積もり項目の中に、おかしな上乗せ費目や、必要なのに省かれている項目などが特に見当たらないこと


など、A社の提案に大きな問題がないことが確認できました。
さらにそのうえで、よりプランの完成度を高めるためのいくつかマイナーな箇所の修正のアドバイスが得られたことや、こちらから質問していた収納不足の具体的な解消法や、間仕切り壁の防音化などについてヒントが得られたこともあり、このセカンドオピニオンを受けたことはかかった費用以上のメリットがありました。
あとでリフォームで直すことになるような箇所を1箇所でも減らすことができればそれだけで確実に数万円のコスト削減になるわけで、今回はそういった有益な指摘がいくつも得られただけでなく、リフォームでは直せないような構造面でのアドバイスもあったからです。

プランの修正については、A社に電話で連絡し、次の打ち合わせ時の図面に間に合わせて反映してもらうことになりました。
もうこれでA社を選ばない理由がなくなったので、この段階でI社にはお断りの連絡を入れ、A社に対してはその次のアポのときに「(このあとよほどのトラブルがない限り)御社と契約させていただきます」という話を出しました。

これで、家づくりについては、「土地」に加えて、「建物」のパートナーが決まり、建築請負契約を結べる段階に入ったわけですから、さらに大きく前進したことになります。

そして、2月の最終週の平日の夜、契約締結当日を迎えるのですが、ここで信じられない大どんでん返しが待っていました
posted by そらパパ at 21:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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