2016年01月04日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(50)

一般の消費者が個人向けの注文住宅を建てる際のパートナーとなるビルダーについて書いています。

4)有名ハウスメーカー

なんとかハウスとかなんとかホームとかなんとか住宅みたいな、テレビコマーシャルを打っていて、全国の住宅展示場にモデルハウスを建てていて、そのモデルハウスに訪問して商談する、といったスタイルで家を建てるパターンです。

注文住宅について特に研究しなくても、こういったモデルハウスに行けば家を建ててもらえることは誰もが知っていますから、家を建てようと思い当たったときに最初にイメージするのが、こういった有名ハウスメーカーでしょう。

有名ハウスメーカーで家を建てる場合、まず住宅展示場に行くところから始まり、建物が気に入ったメーカーの営業マンと話をして見積もりを作ってもらう…といった流れになります
実際に建っている家の外観・内装を見ることができるので、どんな雰囲気の家が建つかのイメージはしやすい一方で、モデルハウスはだいたいそのメーカーが建てる最高級グレードで建てられているため、標準仕様で建ててみたらまったく印象が違った、ということも起こると思います。

ところで、こういった有名どころで家を建てる場合の最大のデメリットですが、他の選択肢と比べ、コスト的にかなり値が張ることがあげられます。
おそらく、3)でご紹介したローコスト系の建築事務所に頼むよりも高くなるでしょう。
また、それでも無理をしてコストをおさえて家を建てようとすると、ハウスメーカーがあらかじめ用意している間取りパターンから間取りを選んで、そこから大きくアレンジできない(アレンジするとコストが上がっていくため)といった事態が起こりがちで、注文住宅で家を建てるメリットがかなり薄くなります。

あえていうなら、各ハウスメーカーが喧伝している独自の工法による品質の高さと、基本的にはなんでもおまかせにしておくことができる安心感がメリットになると思いますが、やはり「ローコストで家を建てる」という視点からは、有名ハウスメーカーはコスト面から脱落せざるを得ないというのが、率直な印象です。
posted by そらパパ at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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