2015年12月31日

今年も1年間ありがとうございました。

いよいよ2015年も大晦日となりました。

当ブログにお越しくださった皆さん、今年もご支援ありがとうございました。
今年はほとんど家づくりの話題しか書いてきませんでしたが、今年の10月で、当ブログは開設10年という大きな節目を迎えることができました。

また、そのエントリで書かせていただいたとおり、当ブログは現在連載中の家づくりの記事の完結をもって毎週の定期更新を終了し、不定期更新とさせていただく予定です。

いろいろな意味で、本当にありがとうございました。
来年が皆様にとってよりよい1年となるよう、祈念いたします。
posted by そらパパ at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2015年12月28日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(49)

一般の消費者が個人向けの注文住宅を建てる際のパートナーとなるビルダーについて書いています。

3)一部のローコスト系建築士

この話題では、一般消費者が依頼できるビルダーを、建築単価が安い順に並べているわけですが、ここで、「建築士(建築事務所に依頼する)」というコースが出てきます。

一般論からすると、建築士に依頼するコースは「高い」です
パワービルダーのように建材をまとめ買いして安く入手できるわけでもありませんし、ローコスト系工務店のように、ある程度パターン化した家を作ることで周辺コストを下げたりできるわけでもありません。
それらに加えて、100万円単位の「設計料」を別途取られます。

こういったことが重なって、全体としてみると、ローコスト工務店と比較して、同じようなグレードの家を建てたとしても最低でも500万円くらいは総額が高くなる、というのが、私が実際に見積もりをとって比較してみた印象です。

また、建築事務所にもいろいろあって、いま言ったような「ローコスト工務店+500万円くらいの家を喜んで受けてくれる事務所」と、もっと上のランクの豪邸でないと嫌な顔をされてしまう事務所がありますので、注意しましょう。
ネットなどでの過去の実績等を見て、ものすごい豪邸とか商業施設ばかりが載っていて、「普通の家」をあえてまったく載せていないような事務所は、おそらく門前払いです。
逆に、ちょっとこだわりがあるけどごく普通の一般的な家がたくさん載っているところなら、ローコストに家を建てる相談も受けてくれると思います。

もちろん、単価が高い分、建築事務所にもいいところがたくさんあります。

一つは、あらゆる部分にこだわりを盛り込めること。
パワービルダーとか工務店だと、あまりわがままなことをいうと「うちはそういうのやってないんで」とか言われたりします。
でも、建築事務所であれば、「ちゃんと家が建つ」アイデアである限り、コストが許す範囲でやりたいことをどんどん盛り込んでいくことができます。「変な家」も建て放題です(笑)。
また、バスやキッチンをはじめとする設備オプションも、例えば海外のものなども含めて、自由に選ぶことができるでしょう。
また「療育」にこだわって、感覚統合的なアクティビティができる部屋や構造化された部屋を作ったりすることも自由自在です。「療育」と「療育以外」の動線を家のなかで切り分ける、二世帯住宅的なアプローチもできると思います。

そしてもう一つは、建築中の管理業務を、プロとしてやってくれる安心感があること。
基礎がしっかりできているかとか、断熱作業にミスはないかとか、建材を不当に安価なものでごまかしていないかといった管理業務について、ビルダーだと社内の「内輪の人」がやりますから、「ビルダー側の利害に立って細かいところは見逃してしまうんじゃないの?」という疑念もわきますが、建築事務所だと逆にミスがあれば自分の責任になりますから、「自分の側」の利害にたってしっかり見てくれるという安心感があります。

そういったメリットに魅力を感じるのであれば、少なくとも1つくらいは、建築事務所から見積もりをとってもいいと思います。
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2015年12月21日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(48)

一般の消費者が個人向けの注文住宅を建てる際のパートナーとなるビルダーについて書いています。

2)ローコスト系工務店

一般的に、「安く家を建てたい」と思ってネット等を検索して出てくるビルダーの大半は、このカテゴリに入ってくるのではないでしょうか。

いまは「工務店」という名前でやっているところは少なく、もっとおしゃれな名前(英語やフランス語であったり、職人・匠風の日本語であったり)がついている場合がほとんどですが、その実態は、家造りを受注し、大工を集めて家を建てる、昔ながらの工務店そのものです。

そういった工務店のなかでも、特にローコストで家を建てることをウリにしているところがたくさんあり、そういったところをここでは「ローコスト系工務店」と呼んでいます。坪単価でいうと50万円より下あたりのゾーンでしょうか。都市部のコンパクトな4LDKで見積もった場合に、標準仕様では1000万円台前半〜中盤くらいの金額が(最初に)出てくるイメージです。

このタイプの工務店は、標準仕様ではパワービルダーと同じような建築部材を使っている割にはパワービルダーよりも単価が割高ですから、もし「建売と同じような家を建てる」のであれば、選ぶメリットがあまりありません
でも、こういったビルダーはたくさんあって、それぞれが独自のこだわりや得意分野を持っています。それは、「地元の無垢木材」だったり、「独自の工法」だったり、「建売よりワンランク上の断熱仕様」だったり、「ユニークな外観デザイン」であったりといろいろです。もしも、そういったビルダーのもつこだわりや得意分野と、自分が建てたい家の志向がうまくマッチした場合、狙い通りの家をリーズナブルに建てることができるでしょう。

後で説明しますが、建てたい家へのこだわりがどんどん強まってくると、最後は「建築士に依頼」に行き着きますが、これだとコストは相当高くなります。
そこまでコストはかけられないけれど、それなりに深くこだわって建てたい、といった場合、内部に設計士を抱えていて、こだわりの仕様を柔軟に受け止めてくれるような工務店がうまく見つかると、あちこちにこだわった自分なりの家を比較的安く建てることができます。
そういった意味で、工務店での家づくりというのは、「こだわり度」という点で、「建売系パワービルダー」と「建築士に依頼」の中間に位置する選択肢だ、といえるんじゃないかと思います。

なお、ローコスト系工務店の場合でも、リーズナブルに建てるコツは、標準仕様からの逸脱を最小限にすることです。一見非常に安いように見えても、標準仕様がショボくて、いろいろグレードアップしていくと非常に割高になっていくパターンも多いです。
ローコスト系ビルダーのパンフや見積もりを見る際には、標準仕様としてどのような部材が使われているか、そしてその仕様で自分は満足できるか(できないなら、もう少し標準仕様のグレードが高いビルダーを探すべきです)ということを最初にチェックするようにしましょう。
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2015年12月14日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(47)

さて、我が家の「土地先行」の家づくりですが、購入する土地が決まった(厳密に言うと「決まりそうな状況になった」)ところで、一緒に家を建ててくれるビルダー探しに着手しました。

とはいっても、(当たり前ですが)私はビルダーとのコネクションはまったくありません。
そこで、いろいろな情報源をあたりながら、ビルダーとコンタクトをとっていきました。

ところで、私達のような一般の個人が住宅を建てようとする場合、パートナーになってくれるビルダーとして、大きく分けると次のようなタイプがあります。

以下、一般的に建築コストが安い方から高い方に順に並べていきます。

1)建売系パワービルダー

建売を安価に大量に建てている「パワービルダー」と呼ばれる業者がありますが、そういうパワービルダーにも建売だけでなく注文住宅を受注する部門があり、個人の依頼を受けて注文住宅を建ててくれます。
大量注文で仕入れコストを下げた建売の部材を使って建ててくれるので、建築コストが非常に安く、一番安いグレードで建てれば「建売並み」のコストで注文住宅を建てることも十分可能です。
ただ、実際に調べていくとわかりますが、建売で使われている建築部材というのは、建築基準を満たす最低ラインのものが中心となります。
もちろん、実際にその水準で建売は建てられていて建売を買った人は十分快適に暮らしているわけですから、それで問題がないといえばないのですが、より快適な暮らしを求めていくと、断熱性能や強度などが見劣りします。
そして、そういった部分をよりよいものにしようとして「部材の変更」を行うと、「まとめ買いによる格安部材の利用」というパワービルダーのメリットが一気に失われ、建築価格が跳ね上がります。
パワービルダーで注文住宅を建てる場合には(というより、あらゆるハウスメーカーに言えることなのですが)、「標準仕様」のまま建てて、そこからからの逸脱を避けなければ安さのメリットを受けにくくなります。
ですから、パワービルダーで注文住宅を建てる際のイメージは、「価格を最重要視して、建売と同品質の部材で家を建てることが合理的と考えて家を建てる」という感じです。

これは決して「低クオリティ」と言っているのではなく、実際、安さを売りにしている工務店とかの標準仕様は建売同等か、ヘタするとそれ以下だったりします(しかも建築費はパワービルダー系より高いです)から、「安く合理的に家を建てる」のであれば、パワービルダー系のハウスメーカーは有力な選択肢の筆頭だと思います。

まだまだ続きます。
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2015年12月07日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(46)

さて、これまで書いてきたような紆余曲折をへて、ようやく家造りの最初の大きな一歩となる「土地探し」が終わりました。
改めて思い起こしてみると、ただ(と簡単には言えないわけですが)希望に合った土地を見つけるだけで、ここまで苦労することになるとは想像もしていませんでした。
というより、当初は建売の中から希望に合ったものが簡単に見つかるだろうと想像していたわけですから、実態はそこからは遥かに遠かったわけです。

さて、土地が決まったので、いよいよ間取り(プラン)づくりとビルダー探しです。
このように、土地を先に決めて、それからビルダーやプランを決めるやり方を「土地先行」といいます。これに対し、先にビルダーと話を初めて間取りとかも決めて、その間取りが入る土地を探すのを「建物先行」といいますが、今回の物件探しは立地(特別支援学校の学区であったり、周辺環境であったり)を重視していましたし、ビルダー任せにはしたくなかったので、自然と「土地先行」の形になりました。

「土地先行」の場合、土地に対する各種規制(建ぺい率・容積率や用途地域、斜線規制など)を熟知していないと、「土地を買ってしまったあとで、希望するような間取りがどうしても入らないことが分かった」というトラブルが発生するリスクがあります
このようなリスクについては、そういったトラブルが致命的なレベルで(例えば「家が建たない」といったようなレベルで)起こらない程度には個人でも勉強し、また信頼できる不動産仲介業者の方に入ってもらい、また土地購入前に私が入れたプランを見せながら建売系のパワービルダーに粗いプランを入れてもらったり、さらには土地としてリスクの少ない「業者によって整備された分譲地」を選ぶといったことで回避しました。

とはいえ、実は土地を購入して、ビルダーに詳細な間取りを入れてもらった時点で初めて、当初想定していたよりも斜線規制が厳しく、想定していた間取りがそのまま入らないことがわかるという小さなトラブルがありました。
私自身としては相当周到にいろいろなことを考慮して、確実に希望間取りが入る土地を選んだつもりだったのですが、それでもそういったことが起こったわけですので、本エントリのように「土地先行」で家探しをする方は十分に注意されたほうがいいと思います。

もし財布と時間が許すなら、契約前に建築士と話をして、希望間取りが入るかどうかのチェックをお願いしてもいいと思います。
また、もう1つのリスクヘッジとしては、あまり「ギリギリ」の間取りを入れようとせずに、多少余裕をもって希望プランを入れられるように土地を選ぶ、ということです。
そうしておけば、万一何か気付かなかった規制で間取りに制約ができても、その「余裕」によって問題が吸収できる可能性が高くなります。
posted by そらパパ at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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