2014年12月08日

障害者いじめの一つの「形」-「聲の形」から(26)

さて、前エントリでは、生活保護制度のような「弱者であると認定された人にだけ支援を提供する」というスキームの場合、インセンティブ構造的にも労働者保護的な視点からも、もし働くとすれば、その労働に対してはいわゆる最低賃金以上の賃金が払われなければならず、労働者はフルタイムで働くことが求められ、さらに最低でも「一般的な新人アルバイト」程度以上の労働成果を上げることが求められてしまう、ということを指摘しました。

「働けない(働かない)」という段階の次の「最低限働く」ことの内容が、いきなり新人アルバイト程度の成果を出してフルタイム働くというレベルになってしまう(その中間はインセンティブ構造的に無意味になる)というのは、働くことに困難のある方が少しでも働いて自立していこうとするという観点からは非常にハードルの高い「労働市場」であると言わざるを得ません。

これに対して、このような「働き方のスタイルの硬直性」が、ベーシックインカム制度のもとでは大幅に変化し、柔軟な労働スタイルが許容されることになる可能性があります

まず、最低賃金という考え方が必要なのは、労働というのは労働者の時間拘束という要素を含むので、フルタイムで働いて生活保護水準が稼げないのような労働では生活ができない、破壊される、という理由によると考えられます。

でも、ベーシックインカム制度のもとでは、そもそも出発点において「生活のための最低限の補償」は与えられているので、労働の単価が低くても、それ自体では労働者の生活が破壊されることはないということになります。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
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