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2014年10月27日 [ Mon ]

つながろ!にがてをかえる?まほうのくふう(ブックレビュー)

献本御礼。安心して読めるいい絵本です。


つながろ! にがてをかえる?まほうのくふう
著:しまだようこ
監修:井上雅彦
今井出版

※上記リンク先、Amazonの在庫ではなくマーケットプレイスの在庫のみ表示されるようですが、出版元の今井出版による出品としてAmazon倉庫から配送無料で配送されます。

こういった「絵本」のようなタイプの自閉症本は、私の場合、環境的にあまり読む機会がないので、今回興味深く読ませていただきました。



この本は、発達障害でない健常の子ども(と、そういった子どもを指導する先生)に向けて、発達障害とはどんなものであるか、どういった理解と支援をすればいいのか、といったことを誰にでも読んで理解できるようにまとめた「絵本」です。
対象は幼稚園〜小学校低学年あたりだと思われます。

ページ数にして、本文で32ページしかない(しかも全ページ見開きの絵)ですので、すぐに読み終わることができますが、この少ないページのなかに、発達障害への特別支援教育のエッセンスがうまく濃縮して盛り込まれています


こちらのページでは、絵カードによる手順指導、タイムタイマー、表情の視覚化やルールの視覚化などがとりあげられているのが分かります。

しかも興味深いことに、その「エッセンス」がどんなものであるか、最後のページでまとめて解説がされているんですね。



こういう本は、具体的な内容をまとめても「ネタバレ」にはならないと思いますので、その全ポイントをまとめておきたいと思います。

<発達障害の理解に関連すること>

・声の調整が難しく大声を出してしまうこと
・じっとしているのが苦手なこと
・思いついたことをすぐにやってしまうこと
・同じことを繰り返すこと
・集中して周りのことが見えなくなってしまうこと
・順番やものの位置が気になってしまうこと
・他人の感情を読み取るのが苦手なこと

<発達障害の支援に関連すること>

・視界に入る無駄なものを取り除くこと
・絵カードを使うこと
・タイムタイマーを使うこと
・表情・感情を絵カードで表すこと
・ルールを文字に書いて示すこと
・相手の視界に入ってから声をかけること
・特別支援とはユニバーサル教育であること
・支援によって「ありのままで頑張れる」環境をつくること


この絵本に登場する発達障害の女の子は「まいちゃん」というのですが、この整理からすると、まいちゃんはADHDの特性をあわせもったアスペルガー症候群の女の子であるように思われます。

…はい、そしてこの写真を見て分かるとおり、この絵本は、

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 20:32 はてなブックマーク | コメント(6) | トラックバック(0) | 療育一般

2014年10月20日 [ Mon ]

聲の形 第6巻(まんがレビュー)

単行本だけを読んでいる方には非常に待ち遠しかったであろう、聲の形のコミック最新刊です。


聲の形 第6巻
大今良時
講談社 少年マガジンKC

この作品は、小学校時代、耳が聞こえないがためにいじめを受けた少女と、そのいじめを主導したことがきっかけで自分自身もいじめられる側に転落した少年が、高校生になって再会し、それぞれが失った過去を取り戻そうともがく物語です。


↑私もさっそく買ってきました。

すでに作者サイドから、全7巻、62話で完結することが宣言されており、連載もあと1か月あまりで終了する予定です。第6巻には第43話から第52話までの全10話が収録されています。

単行本をずっと買われている方はすぐに気づくと思いますが、第6巻、表紙がこれまでと違うんですよね。



聲の形 第1巻・第2巻・第3巻・第4巻・第5巻

これまで1巻から5巻まで、ずっと表紙は将也と硝子のツーショットだったのですが、第6巻の表紙には硝子しかいません。
そして、これまでずっと表紙で微笑んでいた硝子ですが、第6巻では暗く沈んだ表情をしています。

当然ですが、この表紙の変化は、ストーリーと連動しています

(注:ここからネタバレになります)

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 21:48 はてなブックマーク | コメント(2) | トラックバック(0) | 雑記

2014年10月13日 [ Mon ]

障害者いじめの一つの「形」−「聲の形」から(21)

さて、前回までかけて、「段階的認定制度」の問題点を指摘してきました。

・マイナスのインセンティブ構造が生まれる。
・認定の枠組みがない弱者が支援されない。


言い換えると、これらの問題が発生しないためには、次のような支援の枠組みが必要だ、ということになります。

・プラスのインセンティブが発生する(弱者まで含めて、頑張ればより多くが得られる、という構造になっている)こと。

・認定の枠組みが必要ない(そもそも「認定」されなくても、すべての人が困っていれば支援を受けられるシステムになっている)こと。


そんな都合のいい仕組みがあるのか、と聞かれれば、理論モデルとしてはかなり有力なのが1つあります、とお答えすることができます。

それが、

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 18:11 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記

2014年10月06日 [ Mon ]

障害者いじめの一つの「形」−「聲の形」から(20)

さて、段階的認定制度の基づいた弱者支援のシステムの最大の問題点の1つは、それが「認定制度に基づいている」という、まさにその点にあります

と書くと意味がわからないかもしれませんが、非常にシンプルに言えば、認定制度に基づく弱者支援システムのもとでは、その認定制度が用意されていないようなタイプの弱者にはそもそも支援が提供されない、という問題です。

例えば、最近も少しニュースなどで話題になっていましたが「難病」に対する支援制度というのがあります。
指定された難病にかかった・かかっている人について、医療費の補助や免除等などの支援が提供されるシステムですが、このシステムでは、「難病に認定されるか否か」が決定的な重要性をもちます
ある病気が、その困難さが十分に理解されず、実際の「困窮度」が深刻であるにも関わらず難病認定されなかった場合、どんなにその病気で苦しんでいてもこのシステムからの支援はゼロになってしまうわけです。

続きがあります・・・

posted by そらパパ at 21:20 はてなブックマーク | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記

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