2014年07月14日

障害者いじめの一つの「形」ー「聲の形」から(10)

さて、前回は、社会が段階的な福祉的サポートを提供することが、以下のような問題を引き起こすということを、グラフを提示しながら解説してきました。



・弱者(当事者)にとって、「より弱者であるように振る舞う」あるいは「あえて弱者のままでいる」という悪しきインセンティブを与えてしまうこと。

・障害認定の段階が変わる境界近辺に位置付けられる弱者(当事者)にとって、「障害を軽く認定されることによって提供される福祉的サポートが減り、ぎりぎり重い側に認定された人よりも社会から得られる利得(=生きやすさ)が下がってしまうことがあること。

・相対強者(非当事者)にとって、弱者は自分たちがもらっていないサポートを受け取っていて「得をしている」「甘えている」といった錦をもってしまうことがあること。特に、弱者の「困っている状況」がうまく非当事者に理解されていない環境では、弱者の弱者性(困り度)が軽く見積もられ、いっぽう与えられている福祉的サポートは実態より大きく見積もられる(隣の芝は青い)傾向があるので、そういった妬みの感情はより強くなる傾向がある。


簡単にいうと、弱者の側に「既得権」っぽいものができあがってしまって、弱者は弱者でそれをできるだけ多く得続けるために「弱者でい続ける」インセンティブが働いてしまうし、弱者ではない非当事者からは、「あいつらは楽をしておいしい汁を吸っている、不公平だ逆差別だ」と見えてしまう、ということです。

さて、ここでようやく「いじめ」の話に戻ってきます。

続きがあります・・・


posted by そらパパ at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
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