聲の形 第1巻・第2巻・第3巻
大今良時
講談社 少年マガジンKC
このシリーズ記事、とっかかりとしては「聲の形」を題材にしましたが、既に話題としてはまんがを離れていま。「聲の形」自体の話題については、別で展開している専門ブログ(笑)をご覧ください。
ブログ「なぞ解き・聲の形」
さて、グラフを使った説明を続けます。
前回触れたように、弱者が支援されず弱いままで生きることを強いられる「前近代的社会」は、弱者に対する一定の支援を提供することで、(福祉面について)「近代的社会」に生まれ変わります。
こちらが前近代的な「弱肉強食社会」のモデル。
それに、このような「段階的福祉」を提供することにします。
前回も書いたとおり、3段の階段状になっているのは、このモデルで提供されている福祉が「重度」「中度」「軽度」の3段階認定制度によって実施されていることをモデル化しています。
このような福祉を提供すると、
グラフがこのように変わります。
弱者の側(左のほう)が、社会から得られる利得が底上げされることで、弱者にとってもある程度「生きやすい」社会が実現されているということが示されています。
ところで、このグラフには「嘘」があります。
それは、
続きがあります・・・