2014年もよろしくお願いします。
さて、今年最初のエントリを何にしようかと思っていたんですが、ちょうど「聲の形」のレビューのシリーズ記事も終わってしまったし、第2巻が出るまでには2週間ほど間がありますし、以前から続いていてまだ完結していない、こちらのシリーズ記事の続きを書いておきたいと思います。
こちらのシリーズ記事では、後半部として、「しない」ということば(拒否の意思表示)を活用したコミュニケーションがなぜ「難しい」のかについて、さまざまな角度から考察しています。
前回は、「する」ということばに比べて、「しない」ということばには、「直前のことばを完全にひっくり返す」という、ことばそれ自体に非常に大きな情報量があり、かつその情報が抽象的であることから、理解し習得することがとても難しいのだろう、という話題について書きました。
この「情報量の多さ」と「抽象性」が、「する」とは根本的に異なるところであって、「しない」を学習するためには、相当程度の言語スキルの発達が前提になるわけです。
例えば、「Aをする・しない」の別と似たようなコミュニケーションスキルとして、「AとBを比べて選ばせる」というものがあります。
でも、よく考えてみるとこの2つはかなり違います。
続きがあります・・・