2013年12月23日

子ども観察力&支援力養成ガイド 家庭支援編(ブックレビュー)

マニュアルが書ける療育こそが、いい療育。


応用行動分析学から学ぶ 子ども観察力&支援力養成ガイド 家庭支援編 : 発達障害のある子の「困り」を「育ち」につなげる!
著:平澤 紀子
学研 ヒューマンケアブックス

はじめに
第1章 今の困りは次の育ち
 困った行動の正体
 なぜ、そのように行動するの?
 困った行動から読み解く子どもの育ち
 ABCから支援を考える
 うまくいくABCを探す
第2章 家族と考える家庭における支援
 困りを具体化する
 ABCから支援を考える
 子どもと家族が取り組みやすい方法を探る
 支援を行い、取り組みの成果が見えるようにする
第3章 ケースから学ぶ家庭支援
 母親のあいまいな「困り」を具体的な行動で考えた支援-帰宅後に泣き出すユキオ君(幼稚園4歳児)
 「イヤ」の正体を探り家庭での対応を工夫した支援-朝の洗面を嫌がるユウコさん(幼稚園5歳児)
 行動の意味がわかったことで家族が楽になった支援-延々と物の位置を直すヒロシ君(特別支援学校小学部1年生)
 自分で学ぶ楽しさを育てた家庭学習への支援-宿題に取り組まないケン君(小学校3年生)
 家庭で考えが違うきょうだい関係への支援-弟とのけんかが絶えないマミさん(小学校2年生)
 地域との連携で家族の困りを解決した支援-勝手に外へ出て行ってしまうユウキ君(特別支援学校小学部4年生)
 問題を避けることを優先した自傷行為への支援-自分の頭をたたくタカオ君(特別支援学校小学部6年生)
 母親が子どもの困りを整理し学校につなげた支援-「学校に行きたくない」と言うユキさん(小学校5年生)
 父親が主導した親子関係への支援-母親に反抗的なダイスケ君(中学校1年せい)
 家族に学校での困りを伝えられるようにした支援-会話に割り込み、延々と話すミツオ君(高校1年生)
 学校でできないことへの分析が家庭生活の改善に結びついた支援-課題の提出ができないサチコさん(高校1年生)
 学校が行う家庭支援プログラム-すぐにパニックを起こすダイチ君(特別支援学校小学部2年生)
おわりに
参考文献
著者プロフィール


学研教育出版様より献本御礼。
以前当ブログのブックレビューでもとりあげたABA療育本の「子ども観察力&支援力 養成ガイド」の続編が出ました。



このシリーズは、ABA(応用行動分析)をベースにした療育・支援について、誰でも同じように実施できるように「マニュアル化」することを強く意識した、実践寄りの療育本です。

その支援のやり方は、あらゆる問題に対して基本的にはすべて同じです。

1) 問題行動を具体的な行動として記述する(どういう状況で、どのような行動を、どれくらいの頻度で行なうのか。それによってどれくらい周囲が困っているのか等)。
2) その問題行動を、いわゆる「ABC分析」によって分解し、A,B,Cそれぞれに対してどう働きかければ問題が解決しうるかを考える。
3) それらの解決法のうち、実際に取り組みやすそうなものを選択して支援プログラムを決定。
4) 記録をとり、支援プログラムがうまくいっているかどうかを客観的に判定。
5) うまくいっていればさらに支援内容を発展させ、うまくいっていなければ再度分析・支援プログラムの策定をやり直す。


シリーズの新作である本書では、この「支援のマニュアル化」の方向性がさらにはっきりし、すべての問題について、上記の1)~5)をかっちりと当てはめて解決を目指すというやり方が徹底しています。

このようなやり方について、疑問を感じる向きもあるかもしれません。たとえば、

・なんでもかんでも同じやり方では、融通が利かなくて効果が出ないんじゃないの?
・ABAの達人の先生って、もっと柔軟にいろんなやり方で働きかけてるんじゃないの?


などなど。

それに対する私なりの整理としては、

続きがあります・・・


posted by そらパパ at 20:55| Comment(10) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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