2013年12月31日

今年も1年ありがとうございました。

当ブログにお越しくださっている皆さん、

2013年も1年、ありがとうございました。
このblogを始めてから、もう8年を超えました。
こんなに長く続けられるというのは自分でも思っていませんでした。
これもひとえにブログにお越しくださっている皆さんのサポートがあってこそです。

ここ最近、非常に忙しい毎日を過ごしているのですが、来年もなんとか頑張っていきたいと思います。

それでは皆さんも、よいお年を!(*´∇`)ノ
posted by そらパパ at 20:16| Comment(3) | TrackBack(0) | 日々の話 | 更新情報をチェックする

2013年12月30日

聲の形 第1巻(まんがレビュー)(6)

「障害者へのいじめ」というデリケートなテーマを扱った、気鋭の漫画家大今良時氏の話題作、「聲の形」のレビュー(単行本1巻および連載中の内容までを含んでいます)記事です。

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聲の形 第1巻
大今良時
講談社 少年マガジンKC
(上が楽天BOOKS、下がAmazon)

※連載中の内容まで含む、ネタバレの内容を含んでいますので、未読の方はご注意下さい。

さて、ここまでで、「聲の形」の読み解きは、いったん終わります。
(1月17日に単行本の2巻が出ますので、そのときに改めて少しレビューしたいと思っています)


聲の形 2
2014年1月17日発売予定(予約実施中)

この物語は、ほんとうにさまざまな読み方ができる懐の深さをもっていると思います。
それはまず何より、ヒロインの硝子の言動の「理由」がいまだ完全に「謎」であることによるものだと思います。

いじめの先頭に立っていた将也に対して「友達になりたい」と手話で伝えようとした硝子。
いじめの加害者から被害者に転落した将也に対して、(被害者であったにも関わらず)最後までただ一人支えようとした硝子。
そんな硝子の行動を「偽善だ」と切り捨てた将也に対して、ただ一回、感情をあらわにぶつけて取っ組み合いのけんかをした硝子。
そして、5年ぶりの将也との再会に対して、複雑な表情を見せた後、走って逃げていってしまおうとする硝子(これが単行本1巻のクライマックス)。


まあ、ぶっちゃけ「聖人」なわけですよ。
そして、ここで「謎」といっているのは、その「聖人」性というのが、単純に、硝子がとても性格のいい天使のような人格者だということで片付けられるのか、それとも、それは自分が障害を持っていて、社会に受け入れてもらうためにまとった「殻」なのか、あるいはそのどちらでもない何かなのか、ということになるわけですね。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2013年12月23日

子ども観察力&支援力養成ガイド 家庭支援編(ブックレビュー)

マニュアルが書ける療育こそが、いい療育。


応用行動分析学から学ぶ 子ども観察力&支援力養成ガイド 家庭支援編 : 発達障害のある子の「困り」を「育ち」につなげる!
著:平澤 紀子
学研 ヒューマンケアブックス

はじめに
第1章 今の困りは次の育ち
 困った行動の正体
 なぜ、そのように行動するの?
 困った行動から読み解く子どもの育ち
 ABCから支援を考える
 うまくいくABCを探す
第2章 家族と考える家庭における支援
 困りを具体化する
 ABCから支援を考える
 子どもと家族が取り組みやすい方法を探る
 支援を行い、取り組みの成果が見えるようにする
第3章 ケースから学ぶ家庭支援
 母親のあいまいな「困り」を具体的な行動で考えた支援-帰宅後に泣き出すユキオ君(幼稚園4歳児)
 「イヤ」の正体を探り家庭での対応を工夫した支援-朝の洗面を嫌がるユウコさん(幼稚園5歳児)
 行動の意味がわかったことで家族が楽になった支援-延々と物の位置を直すヒロシ君(特別支援学校小学部1年生)
 自分で学ぶ楽しさを育てた家庭学習への支援-宿題に取り組まないケン君(小学校3年生)
 家庭で考えが違うきょうだい関係への支援-弟とのけんかが絶えないマミさん(小学校2年生)
 地域との連携で家族の困りを解決した支援-勝手に外へ出て行ってしまうユウキ君(特別支援学校小学部4年生)
 問題を避けることを優先した自傷行為への支援-自分の頭をたたくタカオ君(特別支援学校小学部6年生)
 母親が子どもの困りを整理し学校につなげた支援-「学校に行きたくない」と言うユキさん(小学校5年生)
 父親が主導した親子関係への支援-母親に反抗的なダイスケ君(中学校1年せい)
 家族に学校での困りを伝えられるようにした支援-会話に割り込み、延々と話すミツオ君(高校1年生)
 学校でできないことへの分析が家庭生活の改善に結びついた支援-課題の提出ができないサチコさん(高校1年生)
 学校が行う家庭支援プログラム-すぐにパニックを起こすダイチ君(特別支援学校小学部2年生)
おわりに
参考文献
著者プロフィール


学研教育出版様より献本御礼。
以前当ブログのブックレビューでもとりあげたABA療育本の「子ども観察力&支援力 養成ガイド」の続編が出ました。



このシリーズは、ABA(応用行動分析)をベースにした療育・支援について、誰でも同じように実施できるように「マニュアル化」することを強く意識した、実践寄りの療育本です。

その支援のやり方は、あらゆる問題に対して基本的にはすべて同じです。

1) 問題行動を具体的な行動として記述する(どういう状況で、どのような行動を、どれくらいの頻度で行なうのか。それによってどれくらい周囲が困っているのか等)。
2) その問題行動を、いわゆる「ABC分析」によって分解し、A,B,Cそれぞれに対してどう働きかければ問題が解決しうるかを考える。
3) それらの解決法のうち、実際に取り組みやすそうなものを選択して支援プログラムを決定。
4) 記録をとり、支援プログラムがうまくいっているかどうかを客観的に判定。
5) うまくいっていればさらに支援内容を発展させ、うまくいっていなければ再度分析・支援プログラムの策定をやり直す。


シリーズの新作である本書では、この「支援のマニュアル化」の方向性がさらにはっきりし、すべての問題について、上記の1)~5)をかっちりと当てはめて解決を目指すというやり方が徹底しています。

このようなやり方について、疑問を感じる向きもあるかもしれません。たとえば、

・なんでもかんでも同じやり方では、融通が利かなくて効果が出ないんじゃないの?
・ABAの達人の先生って、もっと柔軟にいろんなやり方で働きかけてるんじゃないの?


などなど。

それに対する私なりの整理としては、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:55| Comment(10) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2013年12月16日

聲の形 第1巻(まんがレビュー)(5)

「障害者へのいじめ」というデリケートなテーマを扱った、気鋭の漫画家大今良時氏の話題作、「聲の形」のレビュー(単行本1巻および連載中の内容までを含んでいます)記事、今回でシリーズ記事として5回目になります。

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聲の形 第1巻
大今良時
講談社 少年マガジンKC
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※連載中の内容まで含む、ネタバレの内容を含んでいますので、未読の方はご注意下さい。

さて、前回までのエントリで指摘したように、硝子は将也との「最後の大ゲンカ」の結果として転校せざるを得なくなったという経験から、「自分のありのままの感情を表したら、周囲は拒絶する(だからありのままの感情を表してはいけないんだ)」という、恐らく幼いころから繰り返し叩き込まれてきた「呪い」を改めて学習してしまったのではないか、と考えられます。

そう考えるならば、再転校したあとの硝子は、その「学習」をふまえてさらに強固に「殻」をまとい、その「殻」に守られながら(つまり、自分の本当の気持ちを表さずに「善良な障害者」を演じることによって)生きていくという選択を明確にとることになった(とらざるを得なかった)のだろう、と容易に想像できます。

それはまさに、「健常者に迷惑をかけず、反抗せず、健常者の傘の下で善良な障害者として庇護を受け、誠実に努力している姿を見せることでその庇護を失わないよう振舞う」という、「名誉健常者ロールモデル」を、硝子が明確に選択したのだ、ということを意味します

現時点で、再転校後、将也と出会うまでの間、硝子がどのような人生を歩んでいたのかはまったく描かれておらず、謎に包まれていますが、現時点での私の読解としてはそうなります。

そうやって、「天使のような障害者」としてある意味器用に、要領よく生きることを選択し、その枠のなかで5年間を生きてきた硝子の前に、かつてその殻を揺さぶった将也がふたたび現れたわけです。

ここが、単行本第1巻のクライマックスです。

そして、ここで非常に興味深いのは、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:37| Comment(7) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2013年12月09日

聲の形 第1巻(まんがレビュー)(4)

「障害者へのいじめ」というデリケートなテーマを扱った、気鋭の漫画家大今良時氏の話題作、「聲の形」のレビュー(単行本1巻および連載中の内容までを含んでいます)記事、今回でシリーズ記事として4回目になります。

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聲の形 第1巻
大今良時
講談社 少年マガジンKC
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※連載中の内容まで含む、ネタバレの内容を含んでいますので、未読の方はご注意下さい。

さて、前回のエントリで、ヒロインの硝子がみせている「天使(もしくは聖人)のような振る舞い」は、もしかすると社会で生きていくための「殻」であって、その「殻」を破らない限りは、彼女の本当の気持ちは見えてこない(という構造にこの物語はなっている)のではないだろうか、という問題提起をしました。

そして、他ならない将也こそが、唯一、これまでにその「殻」を揺さぶったことがありました。
それが、硝子が転校するきっかけにもなったであろう、小学校パート最後の二人の大喧嘩のシーンです。



この喧嘩は、いじめ的なものとは対極にあって、硝子にとっては「本当の気持ちをあらわにしてぶつける」という、ある意味とても健全な感情の爆発、吐露だったといえるでしょう。

ところが、これをきっかけに、硝子は転校することになってしまった。
これは、硝子にとって「悲劇」だったというほかないでしょう。

言うまでもなく、その「悲劇」というのは、将也との喧嘩に巻き込まれて(ケガとかをして)しまったといったことではありません

むしろまったく逆で、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする

2013年12月02日

聲の形 第1巻(まんがレビュー)(3)

「障害者へのいじめ」というデリケートなテーマを扱った、気鋭の漫画家大今良時氏の話題作、「聲の形」のレビュー(単行本1巻および連載中の内容について)記事、今回でシリーズ記事として3回目になります。

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聲の形 第1巻
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※ネタバレの内容を含んでいますので、未読の方はご注意下さい。

前回、この漫画と「名誉健常者ロールモデル」との関係について少しだけ触れましたが、今回はその話題はいったん横においておいて、先に別のポイントについて触れたいと思います。
(とはいえ、このポイントをあらかじめ整理しておくことは、「聲の形」と「名誉健常者ロールモデル」について考えるためにもとても大事なことだと思っています。)

この「聲の形」という作品ですが、実はいくつものバージョンがあって、「作者がマガジン新人賞をとったオリジナル版」「オリジナル版をリメイクした読みきり版」「さらにそれを膨らませて、週刊少年マガジン上で現在も続いている連載版」という3つが世に出ています。

私が読んだのは「リメイク読みきり版」と「連載版」ですが、この2つの作品で、もっとも根本的に変わった点があります。

それは、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | 更新情報をチェックする
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