※非常に長くなってしまったので、何回かに分けて書きます。
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聲の形 第1巻
大今良時
講談社 少年マガジンKC
(上が楽天BOOKS、下がAmazon)
このまんがは、紆余曲折をへてきた「問題作」だといえます。
この作品は、もともと作者である大今良時氏の少年マガジン新人賞受賞作でした。(2008年)
ところが、通常は受賞作はすぐにマガジン姉妹誌に掲載されるはずのところ、テーマが「聴覚障害者へのいじめ」というデリケートなものであったことから掲載が見送られ、作者はこの「聲の形」ではなく、原作のあるSF作品「マルドゥック・スクランブル」の連載でデビューを果たすことになります。
(この「マルドゥック・スクランブル」も完成度の高いすばらしいマンガになっています。当ブログにてレビュー済み。)
この「マルドゥック・スクランブル」連載での成功を認められ、ようやく受賞作の「聲の形」(新人賞を受賞したオリジナル版)は2年半ぶりに日の目を見ることになったのだそうです。これが2011年の話。
その反響の大きさに力を得た講談社は、マガジン系で最も発行部数の多いメジャー誌である「週刊少年マガジン」への「聲の形」の連載の可能性を模索し始めます。
そのための「前振り」として、オリジナル版「聲の形」をあらためてリメイクした「聲の形」が、今年春の週刊少年マガジンに読み切りとして掲載され、ふたたび大きな反響が。
その反響に自信を得た講談社・少年マガジン編集部は、まさに「満を持して」いよいよ今年の夏から「聲の形」を週刊少年マガジンに連載しはじめたのです。
そして本書は、その「連載バージョン」の聲の形のコミックス第1巻ということになります。

↑某ショップでの初回特典である大今先生イラストカードつきの第1巻です。
なお、以下ネタバレです。
ストーリーの核心部分というよりは「あらすじ」になっていますが、これから読むという方でまったくストーリーを知りたくない方はご注意下さい。
続きがあります・・・