2013年10月28日

NOといえる(ようになる)療育 (18)

このシリーズ記事、後半は、「しない」ということば(拒否の意思表示)を活用したコミュニケーションがなぜ「難しい」のかについて、さまざまな角度から考察しています。

今回とりあげるのは、「しない」と言う(ことでやりたくないことをすることを回避する)というコミュニケーションを「教える」こと自体がもつ難しさの1つとして、「『しない』を教える場面設定」が、子どもにとってネガティブな場面となり、そのために子どもの感情的な反応を誘発してしまうリスクが高い、という点について考えたいと思います。

ここで、何らかの行動「A」について、「しない」と言わせる療育(スキル訓練)をやる、そういう場面を想定してみます。
例えば、疲れて早く家に帰りたいと思っているときに、「おまいり、する?」と聞かれて、「しない」と答える、そういうトレーニング場面をイメージしてみてください。

この場面で、「A(例:おまいり)」という行為に誘われたときに「しない」と(子どもが)反応する、ということは、当然ですがそのタイミングではAは「やりたくないこと」なわけです。

しかも、いま想定しているのは、「しない」を学習してもらうという段階です。
この段階では、これまた当然ですが「しない、と言えばやりたくないことを回避できる」という学習はまだできていないわけです。

そういう状況で「Aをする?」と聞いたときに、子どもの側からはどういうことになるでしょうか?
それはつまり、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 娘の話 | 更新情報をチェックする
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