2013年10月07日

NOといえる(ようになる)療育 (16)

このシリーズ記事、後半は、「しない」ということば(拒否の意思表示)を活用したコミュニケーションがなぜ「難しい」のかについて、さまざまな角度から考察しています。

さて、前回、「しない」ということばを効果的に学習するためには、できるだけ多くの行動に対して、その行動を「しない」、というコミュニケーションを同時並行して学習することが必要だ、ということを書きました。

つまり、「Aをしない」と同時に、「Bをしない」「Cをしない」「Dを…」といった形で、さまざまな行動について「しない」という意思表示をさせるトレーニングを同時に行なうことで、「しない」ということばの意味を正しく学習できる可能性が高まるわけです。

そのためには、日常にかかわるさまざまな行動に対応する「ことば」(上記でいうA、B、C、…にあたるもの)をしっかり学習し、定着させておかなければならず、ここも1つのハードルになってきます。(これもまた、知的な障害の重い子どもには難易度の高い部分を含んでいるのですが、それはまた後日触れたいと思います。)

ところで、このように「Aをしない」「Bをしない」「Cをしない」…と、さまざまな行動に対して汎用的に「しない」ということばを学習していくことは、単に「しない」ということばの意味を正しく学習するということ以外に、もう1つ、もっと重要な目的をもっています

それは、

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 21:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 娘の話 | 更新情報をチェックする
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