2013年09月23日

NOといえる(ようになる)療育 (14)

このシリーズ記事、後半は、「しない」ということば(拒否の意思表示)を活用したコミュニケーションがなぜ「難しい」のかについて、さまざまな角度から考察していますが、今回はちょっと脱線した番外編的な話です。

前々回の記事で、「しない」を強化することが大事だ、という話を書いたのですが、これを書いていて、少し思い当たることがあって、ちょっと考え込んでいました。

それは死人テスト」と呼ばれるものと、「しない」ということについてです。

ここで言う「死人テスト」というのは、ABAのもととなっている行動分析学という心理学で使われる、ある事象が行動分析学でいうところの行動に該当するかどうかを判定するためのテストです。

端的には「死人にはできないことが(ABAなどでいうところの)行動であり、死人でもできることは行動ではない」というのが、死人テストが言っていることになります。

なぜABAにおいて「死人テスト」が重要かというと、死人テストに合格しない(行動ではない)事象は、オペラント条件付けで学習させることができない、つまりABAでトレーニングすることができない事象ということになるからです。

そして、「しない」についてです。

何かを「しない」ということ、それ自体は、いわゆる「死人テスト」に合格しません。

「おまいりする」→死人にはできないので合格。
「おまいり『しない』」→死人にもできるので不合格。

「トイレにいく」→死人にはできないので合格。
「トイレに『いかない』」→死人にもできるので不合格。


ですから、何かを「しない」ということ、それ自体はABA的にいえば「行動ではない」、だから「ABAでは教えることができない」ことになります。

おかしいですね。
じゃあ、「しない」というトレーニングはABAではできないのでしょうか?

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 娘の話 | 更新情報をチェックする
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